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ユーカリ品種ひとくち栽培コメント その3

私の育てている全140種程のユーカリたちについて
ひとくち栽培コメントを書いています。

ただこれはあくまでも、
風通しや日照も悪い我が家のベランダで、
私のブレンド用土でスリット鉢で育てた場合の
私の個人的且つ直観的なコメントです。

他の栽培環境では良好なものもありますので、
あくまでも参考までにお願いします。


■ Eucalyptus aromaphloia(アロマフロイア)
環境さえ合えば、かなり成長の激しいユーカリ。
基本的にはブリジシアナと良く似た性質を持つが、
ブリジシアナよりもより涼しい環境を好む。
ただし高温障害にまで至ることは滅多にないレベル。
水分管理についてはシネレア等と同じで平均的。
半日陰以下でも栽培は可能だが、
葉がとても柔らかくなり、病気がちになる。
半日陰程度の風通しの良い場所で放置気味管理で問題ない。
学名のわりには香りはそこまで強くはない。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus glaucescens(グラウスセンス)
かなり涼しい環境を好むユーカリだが、
何よりもふんだんな日光が成長のキーになる品種。
初期の育苗は特に良く日光に当てて根張りを促進すること。
ある程度育ってからは水と日光さえ与えていればOK。
現地や他国のProv.(地域栽培種)が多数存在し、
それにより耐暑性などが大きく変わる。
高温障害の症状が出るものもあるが、
最もありふれたものはそこまで弱くはない。
暑い時期の吸水量はそこそこ激しいが、
夏場の過湿には少し注意が必要。
とにかく良く日光に当てることが重要。
日光が十分であれば真夏でもそこそこ動きがある。
【樹高:140cm / 鉢:スリット6号】
【樹高:50cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus decipiens ssp. decipiens(ディシペンス)
色々と実験を行ってみたが、
西AZのユーカリの中ではそこそこの耐陰性があり、
半日陰程度でもそこそこ成長は良好。
だだ、菌類系の病気に非常に弱いので、
風通し良く十分な日光に当てて育てた方が健康な株になる。
良く似たオービフォリアやウェブステリアナとは異なり、
どちらかというとレーマニーやアルビダなどの
一般的な西AZのユーカリの管理を行った方が良い。
ディシペンス系の中では最もデリケートな感があり、
海外文献によると最も乾燥用土を好むとあるが、
個人的には風通しの良い場所で、良く日光に当てて、
乾燥気味の水分管理を行っていれば、
アルビダなどと同様に楽な部類になってきている。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus decipiens ssp. adesmophloia (ディシペンス・アデスモフロイア)
ディシペンスの中では最も青みの強い葉を持つ。
我が家では少し病気がちになってしまっているが、
それでもディシペンス系の中では強健な部類に属する。
ただ意外にも冬は葉が紅葉して、傷んで散ったり、
夏の日光が激しすぎると、
少し葉焼けを起こしたりということが起きるので
我が家では最終的に半日陰で風通しの良い場所に落ちついた。
年中を通して葉を綺麗に保つのは少し難しいが、
丈夫に育てるだけであれば、なかなかしぶとく強健なユーカリ。
【樹高:140cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus decipiens ssp. chalara (ディシペンス・カララ)
ディシペンスの中では茎や新芽の赤みや黄色みが強い品種。
少し後に育て始めたので樹高は低めだが、生育は良好。
これもアデスモフロイアと同じで、
我が家ではあまりにも強烈な日光に当てているよりも、
半日陰程度で風通しの良い場所に置いている方が経過が良い。
暑い季節でも結構動きのある原種とは異なって、
我が家では比較的涼しい季節に成長を進めている。
栽培についてはデリケートな部分はあまりないが、
以前複数株を育てていた際に、菌類系の病気が多発したので、
元々病気に弱い本種の中でもさらに弱いイメージがある。
ディシペンス系は風通しがとても重要だと考えている。
【樹高:50cm / 鉢:スリット5号】


■ Eucalyptus camaldulensis(カマルドレンシス)
我が家でも最も大きな樹高に育っているユーカリの一つ。
先日脚立に乗ってバッサリやったので少し樹高が下がったが、
元々はベランダの天井に頭を打って、そこから曲がって、
また1m弱ほど伸びていたので、4m弱にまでなっていたことになる。
とにかく、我が家ではほとんど日光が当たらない癖に、
ひと夏で1メートルはゆうに成長するという激しさ。
夏場は雨の降らない限り毎日の水遣りで、
冬場も表面が乾いているのに気づいたら水遣り。
水分管理をもっと真面目にコントロールすると、
さらに葉数が多くなって健康な株になると思われる。
一度かなり水遣りを忘れていたことがあったが、
水切れ耐性もそこまで悪くない様子。
現地では川の傍の湿地帯から乾燥地帯まで、
非常に幅広く生息しているのでかなりオールマイティ。
極端な水切れ以外では枯らせる気の全くしないユーカリ。
ユーカリの強靭さを最大限思い知らせてくれる。
【樹高:280cm / 鉢:素焼き5号】


■ Eucalyptus dives(ディベス)
ずっとうまくいかないなあと試行錯誤を繰り返していたユーカリ。
決して株の状態は悪くないのだが、初期に育て始めて、
もう何年も経つのに、剪定なしで未だにこの樹高止まり。
最近やっとわかってきたのは、かなりの日光好きということと、
大阪の気候とは根本的に合っていないということ。
結論として我が家では屈指の冷涼地を好むユーカリである。
3月下旬のまだ肌寒い頃から、5月の初旬の十分に暖かくなるまでの
この短い期間にのみそこそこ激しく新しい葉を出すが、
それ以外の季節は完全ストップと言える程に動きがない。
この成長期に日光が足りないと、これまた動きがなくなる。
我が家で数年も動きがほとんどなかったのは日照不足が原因。
最近はそのあたりを改善して、年々樹高を伸ばしている。
夏場は少し日陰においても、高温障害の症状が出る程。
吸水量は非常に少ない部類に入る半面、過湿耐性は非常に高いと思われる。
以前の置き場所が劣悪で、常に用土が湿っているという状態だったが、
それでもダメージなしで問題なく今に至っている。
【樹高:60cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus robusta(ロブスタ)
非常に美味なユーカリ茶葉を産するユーカリ。
湿地帯生息種のため、かなりの水食いで過湿耐性も高く、
用土が余程のベタ土でもない限り、
このユーカリを根腐れさせることはないと思われる。
そこまで水切れ耐性がないというわけでもなく、
あらゆる面で強健で非常に育てやすいユーカリ。
ただその成長力も激しいので小まめな剪定が必要。
我が家ではほぼ日光の当たらない場所に置いているが、
それでも相応に成長を進めている。
ただ良く日光に当てた方が葉色も良く、葉数も増える。
冬は葉が紅葉して痛むこともあり、あまり寒さには強くないが、
京都市内にたくさん植わっているので、そこまで弱くもない。
沖縄での栽培が非常に良好なので、温暖湿潤な気候に合っている。
【樹高:230cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus crenulata(クレヌラータ)
丸葉以外で際立って葉の美しいユーカリ。
かなりの過湿耐性を兼ね備えており、強健で育てやすい。
ただ反面水切れが早く、水切れで枯らせることが多い。
前評判では高い耐陰性とあったが、実際は微妙。
確かに日光のほとんど当たらない場所でも栽培できるが、
かなり病気がちになって葉も汚くなるので、
できる限り半日陰程度の日光には当てた方が良い。
夏でも寒いくらいの地域の湿地帯生息種だが、
大阪の夏でも高温障害の症状が出ることはない。
ただ冷涼多湿は大得意でも高温多湿は嫌うようで、
梅雨~夏場に風通しが悪いと、
葉の込み合った場所に枯れが出ることがある。
本種は元々たくさんの脇芽を出して葉数も多くなるので、
あまり動きのなくなる夏前に、少し葉をすいた方が良い。
【樹高:160cm / 鉢:プラスチック7号】


■ Eucalyptus ovata(オバータ)
Oval(楕円)の葉がそのまま学名になったユーカリ。
性質はカンフォラに良く似ているが遥かに日光好き。
当初湿地帯生息種ということもあって、
あまり日光の当たらない場所に置いていたが、
ほとんど成長が進まなかった。
そこで木漏れ日程度の場所に移動させたところ、
そこから急激に成長が進み始めた。
かなり涼しい季節に成長が進み、夏場は動きがないが、
暑さや激しい日光にも耐え、高温障害の症状は出ない。
さすが湿地帯生息種と言う感じでかなりの水食い。
そこそこ大型品種なので、東北などの冷涼地で育てると、
なかなかに激しい成長力を発揮すると思われる。
半日陰以上の日光があれば枯れる気のしないユーカリになる。
【樹高:80cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus sideroxylon(シデロキシロン)
これも非常に平均的な育て方をするユーカリ。
シネレア並みの平均的な水分管理で、相応の日光を必要とする。
日光が成長のキーで半日陰以上は必要。
寒さにはそこまで強くはないが、暑すぎてもあまり動きはなくなる。
だだし高温障害や葉の蒸れによる枯れはない。
個人的にはポリアンセモスと良く似ていると感じる。
ただしそれよりももう少し日光が必要になる。
リューコキシロンの隣で同じように育てているが、
それよりも暑さや病気に遥かに強いイメージ。
幼葉には二種類の異なるタイプが存在している。
一つは糸葉になるタイプ、もう一つは、
カマルドレンシスのような幅のある槍型葉になる。
【樹高:200cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus melliodora(メリオドラ)
現地での生息地が幅広いだけあって、
あらゆる面で強健でオールマイティなユーカリ。
我が家では最大級に劣悪な場所に置いているが、
それでも痛み知らずでガンガン成長を進めている。
暑さには相当強いようで暑さによる痛みは皆無。
また樹高もあるが初期からでも相当の水食いだった。
冬場は薄く紅葉して、少し葉を散らすこともあるが、
際立って寒さに弱いという印象はない。
日光は好きなので、良く当てた方が健康な株になる。
高い空中湿度に対しても強い耐性を持っているようで、
劣悪な場所の割には下葉の痛みもほとんどなく、
樹高のわりに残っている下葉の数が多い。
これもトップクラスに枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:300cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus dalrympleana(ダルリンプレアナ)
成長が激しくより水食いで暑さに弱いグニーというイメージ。
涼しい季節の吸水量と成長力はかなりのものがあるが、
夏場は高温障害の症状が出て、動きが皆無になる。
ただし水だけは夏場も激しく吸う。
涼しい季節の過湿にはグニー以上の耐性があるが、
一度暑い季節の日中に水遣りをして、
苗を全滅させたことがあるので、夏場の過湿には注意が必要。
毎年、春と秋にガンガン成長して、冬に葉を綺麗に保って、
夏に傷んで散らすというサイクルを繰り返している。
日光はかなり好きで、グニーなどよりも遥かに必要なので、
半日陰程度の日光が最低でも必要になる。
最近置き場所が悪すぎて、葉数が減ってきたので、
来春は少し良い場所で復活させようと考えている。
環境さえ合えば、成長も激しく強健なユーカリ。
【樹高:150cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus rubida(ルビダ)
パッと見はダルリンプレアナとほとんど区別がつかないが、
日光に良く当てることで、葉が丸くなり、白みが強くなる。
一方ダルリンプレアナは白みが出ることはない。
その性質もダルリンプレアナと非常に良く似ているが、
それよりも少し丈夫で暑さに強く水食いなイメージ。
ただ暑すぎると高温障害が少しだけ出るレベルではある。
総合的に見ると、成長が激しくより水食いなグニー。
夏場はダルリンプレアナほど葉が傷まないので、
あまり良い場所に置いていないが、
それでも汚くなる程の葉痛みは起こっていない。
春先の成長の激しさと比べると、夏場は全く動きがない。
環境さえ合えば、グニーよりも遥かに強健である。
【樹高:150cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus cephalocarpa(セファロカルパ)
何よりも日光が重要で、日光が足りないと成長が進まない。
最低でも半日陰以上の環境が必要になる。
シネレアにも似ているが、そこまで白みは強くはなく、
葉が分厚くなり、ネグレクタにも良く似ている。
実際はかなり冷涼地に生息しているユーカリなので、
少し涼しい季節メインで成長を進めるが、
高温障害や葉焼けは起こらないので、
夏場も激しい日光と風通し重視で管理をしている。
高温多湿はかなり嫌うようで、暑い中で空中湿度が高いと、
蒸れた葉がかなり痛むことになる。
吸水量は年中を通して、相応に激しい方で、
シネレアよりも吸水量は激しいように感じる。
過湿耐性はかなりのものがあるようで、過湿で傷んだことはない。
日光と風通しさえ確保できれば、かなり楽なユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus nova-anglica(ノバ・アングリカ)
学名は少しカッコいいが、ニューイングランドの意味。
シデロキシロンのように二種類の幼葉が存在している。
一つはシネレアのような比較的丸葉に近い形の葉となり、
もう一つはビミナリスなどのようにかなりの細葉になる。
かなりの水食いで日光も大好きなユーカリだが、
冷涼地に生息しているユーカリのため、高温多湿を嫌う。
暑すぎても葉に高温障害の症状が出たことは一度もないが、
風通しが悪いと、夏場はかなり葉が傷むことになる。
場所があるのであれば、夏場も激しい日光に当てることで、
葉の白みがとても強くなり、かなり美しいユーカリとなる。
高温多湿を嫌う水食いなシネレアというイメージだが、
香りが強く、その香りの良さはシネレアを遥かに上回る。
【樹高:150cm / 鉢:スリット6号】


もし興味のある品種がありましたら、
ご連絡をいただければアップさせていただきます。

その4に続きます。

# by eucalyptus_k | 2014-08-27 13:05 | ユーカリ(栽培知識)
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ユーカリ品種ひとくち栽培コメント その2

私の育てている全140種程のユーカリたちについて
ひとくち栽培コメントを書いています。

ただこれはあくまでも、
風通しや日照も悪い我が家のベランダで、
私のブレンド用土でスリット鉢で育てた場合の
私の個人的且つ直観的なコメントです。

他の栽培環境では良好なものもありますので、
あくまでも参考までにお願いします。


■ Eucalyptus eugenioides(ユーゲニオイデス)
比較的水食いで強健、暑さにも強い。
クーラー室外機の真前でも良く成長を続けている。
ただし用土は乾燥気味の方が経過は良い。
冬の寒さにはそこまで強くない模様。
激しく紅葉して、ある程度の葉を散らす。
ただ翌春には大部分が復活を遂げる。
見た目はミューレリアナと瓜二つだが、
ミューレリアナほど成長や吸水の激しさはない。
【樹高:100cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus archeri(アーチェリ)
グニー亜種の中では耐陰性、耐寒性、耐暑性、
耐過湿のあらゆる面で強いように感じる。
ただかなり涼しい季節が好きで、夏場は動きがない。
我が家ではあまり日照の良い場所に置いていないため、
わかりにくいが、そこまで水切れが早いという印象はない。
基本フルシーズン放置であまり大きな痛みなどもない。
【樹高:140cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus gunnii ssp. divaricata(グニー・ディバリカタ)
アーチェリに比べると耐陰性、耐暑性などで劣る。
夏場はあまりにも空中湿度が高いと葉が汚くなるので、
日照よりも風通しを重視した方が葉を綺麗に保てる。
ただし春先には良く日光に当てて、成長を促した方が良い。
最も見た目の美しい日本では良く見かけるグニーだが、
置き場所の関係もあって、さほど水食いの印象を受けない。
グニー系の例に漏れず、夏場は動きがない。
ただ全ての亜種の中では最も成長が遅い。
日照が悪すぎると、うどんこ病の被害が多発する。
【樹高:50cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus perriniana [Mainland Form] (ペリニアナ 本土型)
我が家では特に経過の宜しくないユーカリの一つ。
日照と風通しは西AZのユーカリ並みに工夫が必要。
ただしそこさえ確保することができれば、
過湿は西AZのユーカリとは比べ物にならない程に楽。
少し我儘ではあるが元来は強健な品種なので、
日照の良いオープンスペースさえあれば問題はない。
強健なはずの本土型だが我が家ではタスマニア型よりも
病気がちで成長の季節が短く少し改善が必要。
全く動かないわけではないが、夏場はあまり動きがない。
【樹高:45cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus perriniana [Tasmania Form] (ペリニアナ タスマニア型)
我が家では特に経過の宜しくないユーカリの一つ。
日照と風通しは西AZのユーカリ並みに工夫が必要。
ただしそこさえ確保することができれば、
過湿は西AZのユーカリとは比べ物にならない程に楽。
我が家では本土型よりもデリケートであるという
前評判に応じて少し環境の良い場所に置いていたため、
本土型よりも圧倒的に生育状態は良い。
これは相当に風通しが重要であることを意味している。
全く動かないわけではないが、夏場はあまり動きがない。
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus viminalis ssp. viminalis(ビミナリス)
あらゆる面で強健だが、夏場の高温多湿は少し苦手なため、
夏場の用土過湿は避けた方が良い。
思ったよりも涼しい季節メインで成長が進み、
成長力は信じられない程に激しい。
夏場はあまり大きな動きはない模様。
日光はかなり好きで、日光が当たった場所の葉は
際立って大きく立派に育つ。
ある程度の根張りが進めば、半日陰程度でも順調に育つ。
樹高の割に吸水量は並程度でシネレアと同等の平均的レベル。
【樹高:250cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensis(ビミナリス・シグネテンシス)
原種に比べると少しだけ我儘なところがあり、
耐寒性や耐暑性、耐過湿などの面で劣る。
特に耐暑性は大きく劣るので、風通しの工夫が必要。
ただ少しでも手をかけてあげれば問題ないレベル。
原種にも言えることだが、初期の根張りと育苗の段階で、
ある程度順調な成長を確保してしまえば、
後は比較的楽に成長を進めてくれる感がある。
カルシウム好きなビミナリス系だが、
原種に比べると高pHに非常にうるさいので、
多肥等には少し気を付ける必要がある。
【樹高:50cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus orbifolia(オービフォリア)
季節によって、葉を散らせたり、動きが止まったり、
成長を進めたりと、非常に気難しく、厄介なユーカリ。
砂漠地帯出身のユーカリなので、
当初は高温乾燥と日照量に最も重きを置いていたが、
最近わかってきたのは風通しと乾燥が最重要という点。
成長時期は思ったよりも涼しい春の時期で、
梅雨時期が最も調子が悪くなり、枯らせる人も多い。
夏場はある程度成長を進めるが、大きな動きはない。
最終的に半日陰程度で風通しの最も良い場所に置くのが、
最高の結果を残せることがわかってきた。
吸水量は非常に少なく、場所は半日陰ではあるが、
夏場でも大体週に1回くらいしか与えていない。
雨に当てると葉が汚くなり、過湿になるので、
できる限り雨の当たらない場所で育てる方が良い。
【樹高:140cm / 鉢:スリット5号ロング】
【樹高:120cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus websteriana(ウェブステリアナ)
過湿にうるさい砂漠地帯のユーカリの代表格だが、
良く似たオービフォリアに比べると遥かに楽。
これも意外に涼しい季節メインで成長を進めるが、
夏場もオービフォリアよりは動きがある。
日照については半日陰くらいでも全然問題ないが、
大切なのは乾燥と風通しであるところは同じ。
梅雨時期が少し苦手で葉を散らせることもある。
我が家では日照よりも風通し優先の場所に置いてから、
比較的生育は良好であまり心配はしていない。
【樹高:60cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus albens(アルべンス)
近年育て始めた割には成長がなかなか早く、
我が家の環境にもある程度適応してくれた模様。
かなりの水食いで過湿に対する耐性はかなりものだが、
どうやら夏の暑さは少し苦手であることがわかってきた。
夏が進んでから若干の高温障害の症状が見られる。
涼しい季節の成長メインでその季節の成長は激しい。
現地での生息地はとても多岐に渡っているので、
暑さ以外のあらゆる面での対応能力は高いと思われる。
耐陰性という程の耐性はないが、
木漏れ日程度の日光でも生育は良好。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus dealbata(デアルバータ)
アルべンスと良く似ているが性質は若干異なっている。
アルべンスと同時期に育てたものが、
アルべンス以上の樹高にまで育っている。
吸水量は超級水食いのアルべンスとは異なって、
シネレア等と同等の平均的なレベル。
アルべンスの横に置いて、比較しながら育てているが、
高温障害の症状は全く見られず、夏場も葉が美しいので、
耐暑性はアルべンスよりもかなり高いと思われる。
一方で水を与えすぎた際には、痛みのないアルべンスとは違って、
少し葉を散らせることもあったので耐過湿はアルべンスに劣る。
ポポラスに匹敵する美しさのあるユーカリで、
ほぼシネレアやプルベルなどと同じ管理で栽培が可能。
たまに日本でも売られているがもっと広まっても良い品種。
【樹高:90cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus nitens(ニテンス)
見た目は葉のスッキリした紳士的なグロブルス。
とにかく暑さに弱いという性質が顕著。
大阪の夏では際立って葉がボロボロになる。
ただ春先の涼しい季節には驚くほどに成長が激しい。
ユーカリでもトップクラスの水食いである。
生息地の雨量は日本の多くの地域を上回っている。
また、びっくりするほどの日光好きであり、
半日陰程度の日光では生育が著しく悪くなる。
空中湿度が高く暑い場所で育てる場合には、
夏場の葉痛みはある程度妥協するしかない。
我が家では他に例のない保水性の高い用土で、
夏場はほぼ毎日、表面が乾いたら即水遣りで順調。
冬場も在来の植物を上回る程の吸水力を発揮する。
【樹高:140cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus punctata(プンクタータ)
我が家ではあらゆる面で平均的な品種。
恐らく一般のご家庭でオリーブなどの横に置いて、
全く同じような管理で育てられるであろうユーカリ。
我が家では半日陰で平均的な場所で生育は良好。
毎日水を与えても育つだろうし、3日に1回程度でもOK。
暑さにも強く、少し暑いくらいの方が好きな模様。
耐寒性はユーカリの中では高くないが、
ほぼ在来の植物と同じような管理で越冬もできる。
我が家では特に気を付けるポイントもなく、
淡々と放置しながらの管理で育てられる。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus goniocalyx(ゴニオカリックス)
とにかく強い!という印象のユーカリ。
日照も最悪、クーラー室外機の風をまともに浴びるような
我が家で最も劣悪な場所にありながら、
特に大きな葉痛みもなく、普通に育っている。
ただ葉を美しくして観賞用に育てる場合には、
もう少し良い場所で育てる方が良い。
葉の白みを強くして、立派な大丸葉を確保するためには、
しっかりと日光に当てて育てるのがポイント。
耐寒性、耐暑性、耐過湿などあらゆる面で最強で、
我が家では最も強健なユーカリの認定を受けている。
これを枯らせるようでは他の品種は難しいと言える。
ちなみに激しく剪定しているのでこの樹高だが、
剪定をサボるとすぐに2mを超えていく。
【樹高:160cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus bridgesiana(ブリジシアナ)
ゴニオカリックスには及ばないが、
これも強健で成長の激しいユーカリ。
我が家では成長が早すぎるために、
敢えて少し悪い場所に置いている程である。
ただ、ゴニオカリックスとは異なって、
高温多湿を少し嫌うようで、
葉が密集して、風通しが悪くなるような箇所の葉は
枯れて散っていくこともあるが、それも一部である。
当初相当の水食いと判断して、水を与えまくっていたが、
吸水量はシネレアなどと同程度で激しすぎる程ではない。
耐過湿に強いので、それでも痛むことはなかったが、
現在は置き場所の悪さもあって、夏場でも、
大体週に2~3回程度の水遣りで栽培している。
ユーカリ初心者に最適な枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:180cm / 鉢:スリット7号】


■ Eucalyptus morrisbyi(モリスビー)
非常に強健で水食い、成長もそこそこ激しいユーカリ。
ただ一つ気を付けるのは日光で、
西AZのユーカリ匹敵する程の日光を必要とする。
日光が足りないと非常に貧弱な葉を生成して病気がちになる。
ただ本当に気を付けるところはその一点だけで、
ただ育てるだけなら、水と日光だけで十分。
夏場は大きな動きがないことから、
どちらかというと冷涼な環境を好むようだが、
我が家でも高温障害の症状が出たことはないので、
一般のご家庭では暑さを気にする必要はないだろう。
ただし葉を綺麗に保つためには、風通しの改善が必要。
吸水量が半端ないくせに水切れ耐性があまりないので、
水切れには少し注意が必要になると思われる。
個人的にはグニーよりも遥かに育てやすい。
葉の周囲がギザギザでクレヌラータの丸葉版といった外観。
【樹高:200cm / 鉢:スリット6号】


もし興味のある品種がありましたら、
ご連絡をいただければアップさせていただきます。

その3に続きます。

# by eucalyptus_k | 2014-08-25 14:03 | ユーカリ(栽培知識)
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ユーカリ品種ひとくち栽培コメント その1

今日から私の育てている
全140種程のユーカリたちについて
ひとくち栽培コメントを書いていきたいと思います。

ただこれはあくまでも、
風通しや日照も悪い我が家のベランダで、
私のブレンド用土でスリット鉢で育てた場合の
私の個人的且つ直観的なコメントです。

他の栽培環境では良好なものもありますので、
あくまでも参考までにお願いします。


■ Eucalyptus globulus ssp. globulus(グロブルス)
水食いで強健だが、暑いのはあまり好きではない。
ただ高温障害の出る程までに弱くはない。
日照が足りないと極端に生育が悪くなる。
例えば、葉の一部だけに日光が当たっていると、
その周囲の葉だけがやたらと大きく立派になる程である。
鉢植え管理でも激しい剪定を必要とする程の
基本的に枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:300cm / 鉢:スリット7号】


■ Eucalyptus globulus ssp. bicostata(ビコスタータ)
水食いで強健、私的にはグロブルスでは最も楽で育てやすい。
原種よりも暑さや日照不足に対する適応力が高い模様。
基本、水だけ毎日与えて放置でも全然問題ないが、
放置しすぎるとハダニが発生するのでたまに水をかける。
成長は激しいが原種程の暴力的な印象はない。
基本的に全く枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:250cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus globulus ssp. maidenii(マイデニー)
寒い季節や涼しい季節は放置気味だが、
かなり高温多湿に弱いらしく、梅雨時期や夏などは、
少し気にかけて、水分管理に気を付けている。
原種やビコスタータのように適当に管理していて、
一度150cm級を枯らせたので、グロブルスでは最も鬼門。
真夏の日光の激射を浴びると葉先が少しヘタることもある。
夏場はしっかりと頭で考えて水分管理を心掛ける必要がある。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus globulus ssp. pseudoglobulus(スードグロブルス)
置き場所が悪いので成長はあまり進んでいないが、
原種とビコスタータの間のような位置づけ。
暑さや空中湿度に対しては原種よりも強く、
ビコスタータ程は安心のできないレベル。
基本強健で放置でも問題ない。
ただししっかりと日光に当てないと成長は遅くなる。
葉色の緑が強く、あまり粉を吹かないのが特徴。
【樹高:100cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus cinerea(シネレア)
一般の御宅で屋外管理すると基本的には生育良好。
我が家では生育こそ良好で強健ではあるが、
置き場所が悪いので、夏場は葉が傷みやすい。
どちらかというと涼しい季節に良く日光に当てると良い感じ。
家では強健が故に辛い環境で育てられて見栄えはイマイチ。
葉を綺麗に保ちたい場合は、程良い日照と風通しの良さが大切。
水は思ったより吸わないなという印象。
今は枯れる気のしないユーカリの一つになっている。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus cinerea var. pendula(シネレア・ペンデュラ)
タネが希少なこともあって
少し気にかけているので、見栄えは悪くない。
基本定期的に水を与えるだけの管理で問題ない。
原種同様に過湿、日照不足にも強いので非常に楽な部類。
ただ原種に比べると過保護な管理をしている割には成長が遅い印象。
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus pulverulenta ssp. pulverulenta(プルベルレンタ)
一般の御宅では生育が良好なことを考えると
我が家ではあまり良い状態とは言えない。
特に我が家の風通しの悪い高温多湿な環境が嫌いな模様。
手をかけて場所を改善すればもっと良くなると思われる。
用土や鉢、日照はそこそこ高いレベルを要求するので、
シネレアのように放置でOKとはまだいかない。
思い通りの樹形に育てるには恐ろしく難易度が高い。
【樹高:100cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus pulverulenta ssp. babyblue(ベイビーブルー)
以前は日照の悪いクーラー室外機の近くに置いており、
年中葉はボロボロで枯死寸前までいったので、
西AZのユーカリ並みの良い場所に移して手をかけたところ、
一気に葉が綺麗になって樹形も良くなってきた。
日照は半日陰程度でも良いので、
涼しく風通しの良い環境が最も大切。
環境さえ良くて少し手をかけてやればまだ楽な部類。
【樹高:60cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus polyanthemos ssp. polyanthemos(ポリアンセモス)
これもかなり強健な部類なので、
可愛そうな程、劣悪な場所に置いていて、
葉の状態はとても綺麗とは言えない。
ただ放置で全然育てられるレベル。
上の方の一部の葉には少し日光が当たるのだが、
その場所の葉は驚く程に立派で美しくなる。
用土の選別さえ間違わなければ、
ある程度の日照環境で放置でも問題ない。
暑さにはとても強いようで、
少し暑くなってからの方が成長が進む。
【樹高:160cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus polyanthemos ssp. vestita(ポリアンセモス・ベスティタ)
こちらは原種とは異なって、ある程度の環境に置いて
ある程度手をかけてあげないと一気に痛む。
また原種に比べると色々と病気にも弱い模様。
相応の場所で少しだけ水分管理に気を使ってあげれば、
特に問題なく、美しい樹形を維持できる。
少し我儘とは言えども他に比べると遥かに楽な部類。
高温障害の症状は出ないが、原種よりは暑さを嫌う。
【樹高:160cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus camphora(カンフォラ)
巷では生育良好で楽なユーカリというイメージだが、
かなり「純粋な暑さ」を嫌うイメージ。
春先の涼しい季節の生育は良好だが、
夏場は葉が汚くなって、成長が進まない。
耐陰性などの前評判はそこそこだったが、
我が家では少しは手をかけてあげないとしんどいレベル。
冬場以外の水遣りは表面が乾いたらの超級水食い。
水分管理はスルーで日照と風通しの工夫が少しだけ必要。
東北で育てている人は非常に生育良好との情報有り。
【樹高:50cm / 鉢:スリット6号】


■ Corymbia maculata(マキュラータ)
成長も早く、一般的なユーカリの管理でOK。
暑さや空中湿度、過湿に対する耐性は高いが、
寒さにはそこまで強くない(-5℃程度)。
クーラー室外機の側でも全然放置でOKだが、
ある程度の日照がないと成長が進まなくなる。
水切れにだけ少し気を付ければ非常に楽なユーカリ。
【樹高:170cm / 鉢:プラスチック6号】


■ Corymbia citriodora(レモンユーカリ)
クーラー室外機の間横でも生育は良好。
暑さや過湿に対する耐性はぴか一。
その代わり毛の生えている葉は冬場に激しく傷む。
日光はとても好きなようで、
これも日光の当たっている葉だけが大きく立派になる。
定期的に水さえ与えていれば完全放置でOKのユーカリ。
【樹高:300cm / 鉢:プラスチック7号】


■ Corymbia peltata(ペルタータ)
小型品種のためか成長は少し控え目。
ある程度の日光さえ確保できればとても楽なユーカリ。
これも日光が当たる場所の葉だけが極端に大きくなる。
レモンユーカリ程ではないが寒さは得意ではない模様。
樹高の割には水切れが激しいので、相当水食いのイメージ。
【樹高:45cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus staigeriana(スタイゲリアナ)
空中湿度や暑さには我が家では全く問題ないレベル。
ただし日照だけは少し大切で、日照が不足すると、
へなちょこな葉ばかりでうどんこ病が発生する。
以前は劣悪な環境に置いていたが、
最近は少しは日光の当たる場所に置いているので、
生育も良く、基本放置でOKなユーカリ。
日照以外では我が家の環境に適応していると言える。
樹高の大きさもあるが、水切れが非常に早いので、
旅行に行かせてくれないユーカリの一つ。
【樹高:200cm / 鉢:スリット6号】

■ Eucalyptus muelleriana(ミューレリアナ)
暑さ、空中湿度、過湿に対して非常に強く、
寒さにも弱くないと弱点の見つからないユーカリ。
日照が良いと成長が激しすぎるので、
クーラー室外機の風をもろに浴びるような
劣悪な場所に置いているにも関わらず、
それでも成長は激しく、全く痛み知らず。
水切れが激しく我が家では間違いなくトップの水食い。
恐らく炎天下で育てるなら、一日何度も水がいるかもしれない。
現在予定はないが、鉢増しの際には、
かなり保水性の高い用土を使うつもりでいる。
【樹高:160cm / 鉢:スリット6号】


もし興味のある品種がありましたら、
ご連絡をいただければアップさせていただきます。

それでは、その2に続きます。

# by eucalyptus_k | 2014-08-22 14:24 | ユーカリ(栽培知識)
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Mundulla Yellow(マンダラ・イエロー)

栽培環境がベストではないこともあって、
私はユーカリの病気には常に悩まされています。

病気については常日頃からネット等で調べて
情報収集を怠っていません。

現地ではユーカリの病気として深刻なのが、
サビ病(Rust)斑点病(leaf spot)です。

我が家でも斑点病は日常茶飯事で、
サビ病についても、
いくつかの品種でその被害が見られます。

fancybox記事334の画像1

fancybox記事334の画像2

これらの病気は面倒ではありますが、
そこまで甚大な被害をもたらすこともなく、
葉が痛みこそすれ、枯死に至ることは稀です。

時折、あまりに行きすぎた場合には、
殺菌剤である程度防除することもできます。

ところが以前から悩まされている、
ユーカリがクロロシス(色素欠乏)様となって、
手の施しようがなく枯れるという症状があります。

fancybox記事334の画像3

これは高pHが原因の鉄分欠乏症である可能性
高温障害による色素欠乏様の被害である可能性もあり、
一部の軽度なものでは、風通しを改善したり、
酸度未調整のピートモスを施したり、
鉄分系の肥料を施肥したり、
総合的に高pHを避けるような工夫をすることで
ある程度の改善が見られています。

ところが何をやっても一向に改善が見られず、
ただただ、葉の色素がなくなって、
枯死まっしぐらという困ったケースもあります。

ちなみにこの記事に掲載している2枚の写真の
クロロシス様の症状を発症している2株ですが、
既にこの世にはありません。

fancybox記事334の画像4

原因が栄養素の不足であるとしても、
何かこのような事例はないものかと、
最近海外の文献を読み漁っていました。

するとユーカリを初めとして、
アカシアなどが被害に合う
Mandulla Yellowという症状に行き当たりました。

このMandulla Yellowは我が家の症状と全く同じく、
新芽を中心に色素欠乏の症状が現れ、
最終的には樹木全体に拡がって、
葉枯れが起きるというものです。

発症して何年か後には大きな樹木でさえも、
枯死に至る可能性があるという深刻な症状です。

このMandulla Yellowは、
オーストラリア固有の植物に
深刻な被害を及す問題として、
現地の研究機関が調査を行っているようですが、
現在のところ、ハッキリとした要因は
わかっていないようです。

現在、その要因として
候補に挙がっているのが下記の三点です。

------------------------------------------------------

1. 土壌の高pHが原因の鉄分やマンガンの欠乏及び
  土壌に蓄積した炭酸や重炭酸塩による障害。

2. ファイトプラズマという植物の細胞内に寄生する
  ウイルス並みに小さな細菌の一種による障害

3. 除草剤の残留成分による障害

------------------------------------------------------

現在、どの要因についても、
研究者によって意見は異なり、
各要因を裏付ける情報や、
否定する情報などがたくさんあります。

まず1の要因については、
いくつかの発症株と健康株の比較で、
発症株の植わっている土壌は、
明らかにpHが高く(7.8以上)、
鉄分等の微量要素の含有量が低かったそうです。

また、pHを下げることや、
鉄分やマンガンなどの要素を補給することで、
一定の改善が見られたという情報もあります。

ところが2や3の要因を提唱する研究者によると、
pHが高くなくても発症するケースや、
pHが高くても全く発症しないケースがあり、
1の要因は確かだとは言えないとのことです。

確実に言える情報としては、
この症状にかかった株と同じ場所に別のユーカリを植えると、
その株もかなりの確率でMandulla Yellowを発症するようなので、
土壌が関わっていることだけは間違いなさそうです。

主にはオーストラリア本土での症状ですが、
最近は世界各国の栽培者から
同様の症状を発症しているという
報告が相次いでいるようです。

現在はこれ以上の情報は
明らかになっていないようですが、
今後も研究や調査は進んでいくようなので、
私もこの情報を適宜チェックしたいと思っています。

とにかく難儀なMandulla Yellowですが、
これも海外の植物を育てる醍醐味といえますね。

# by eucalyptus_k | 2014-08-15 16:58 | ユーカリ(栽培知識)
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枯れたガモフィラ(gamophylla)

ユーカリ紹介でも紹介済み、
こちらの記事でも紹介させていただいた
自慢のgamophyllaが枯れてしまいました。

fancybox記事333の画像1

fancybox記事333の画像2

厳密には少し前の梅雨明け直前に枯れました。
原因は水遣タイミングのミスと台風による長雨です。

このgamophyllaは非常に過湿にうるさく、
栽培難易度の高いユーカリです。

実家の庭でも150cm級の株がありましたが、
雨天で管理していて、
随分前に梅雨の長雨で枯れてしまいました。

我が家では、基本的に梅雨時期は
鉢の表面からの水遣りは行いません。

ところがたまたま良く晴れた日に、
天気予報をチェックしていなくて、
梅雨明けかな?なんて勝手に考えて、
思いきって表面から水をたっぷり与えました。

すると次の日から台風関連の長雨が続き、
そのまま用土の乾きが進むことなく、
一気に過湿で根をやられて枯れてしまいました。

通常の日照の良いお宅では、
ここまでデリケートな管理は必要ありませんが、
日照と風通しの悪い我が家のベランダならではです。

基本、私がユーカリ紹介
D+以上の難易度を付けているようなユーカリは
このようにちょっとのミスで★になることがあります。

fancybox記事333の画像3

gamophyllaは非常に難易度の高いユーカリですが
何とか樹高140cm程度、株元の幹の太さが
2cm程度まで育っていたので、
私としてもかなり痛い枯死になります。

fancybox記事333の画像4

この立派な幹を見ていると
何日かしたら復活する可能性もありそうに見えますが、
gamophyllaのようなデリケートなユーカリの場合、
過湿で枯れた際の復活の可能性は低いです。

冬まではこのまま放置で様子を見ますが、
恐らく復活は難しいと思われます。

最近はここまで大きな株を枯らすことは稀ですが、
たまにうっかりやってしまうことがあります。

このショックをバネにまだまだ精進あるのみです。

ちなみにgamophyllaについては
すでに新しくタネを播き終わり、
無事に発芽まで済んでいるところです。

# by eucalyptus_k | 2014-08-08 15:23 | ユーカリ(栽培実績)
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