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【ユーカリ紹介-60】
ユーカリ・ゴンギロカルパ (Eucalyptus gongylocarpa)

続きまして第60回目は
白銀逆ハート葉に毛が生えているという
他にはない外観を持っている
砂漠出身の美しい超マイナーユーカリ
ユーカリ・ゴンギロカルパです。

◎ユーカリ・ゴンギロカルパ
【学名:Eucalyptus gongylocarpa】
【英名:Marble Gum / Baarla】
fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像1

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像2

このgongylocarpaは、非常にマイナーなユーカリです。
恐らく日本で育てているのは私くらいでしょうし、
タネを手に入れるのも少し困難なくらい
現地でも希少なユーカリです。

元々名前さえも知らないユーカリでしたが、
ユーカリ図鑑ソフトをパラパラ見ているときに
その特徴的な外観に目を奪われて、
育ててみることになった次第です。

gongylocarpaの外観は、率直に、
銀葉逆ハート葉を持つcordataの葉に
激しく毛を生やしたような感じです。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像3

他に銀葉で毛の生えているユーカリと言えば、
pleurocarpaがあるかと思いますが、
pleurocarpaはごく初期に毛が生えているだけで、
毛の生えているときには銀葉ではなく、
緑色の強い葉色をしています。

ところが、gongylocarpaは、
かなり大きくなって、細葉の末葉が出るまでの間は、
この白銀色の毛の生えた葉をキープします。

私の調べた限りでは、銀葉で且つ
毛の生えている葉を持つといえるユーカリは、
このgongylocarpaだけだと思います。

そのような経緯から、gongylocarpaは、
他にはない、とても珍しい外観を持つ
珍しいユーカリだと言えます。

ユーカリを100種類以上も見てきた私ですが、
gongylocarpaはとても特徴的で美しい外観をしており、
かなりお気に入りなユーカリの一つです。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像4

もちろん葉だけでなく、その茎も
とても激しく毛が生えており、
白く粉を吹いていて美しいです。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像5

また新芽も毛玉のように激しく毛が生えており、
純白に輝く美しさを持っています。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像6

ユーカリをこのブログでいくつか見ている方であれば、
恐らくgongylocarpaは、低木Malleeなのではないか
と思われるのではないでしょうか?

私も初めはそのように思っていました。

gongylocarpaがもし低木品種であるなら、
結局その珍しい葉も、
早い段階で末葉に変わる可能性があります。

ところが意外にも、gongylocarpaは、
16m前後と比較的大型樹木に育つ品種なのです。

そのため、鉢植えや低樹高で管理する場合には、
その特徴的な葉を長い間キープすることができます。

gongylocarpaのメインの生息地は、
西AZ内陸部の半砂漠地帯で、
macrocarparhodanthaなどと同じような地域です。

ところが、西AZだけではなく、
ノーザンテリトリー南部のエアーズロックの近辺や、
サウスオーストラリア州の内陸部の半砂漠地帯など、
その他にも多数生息地が存在しています。

ただし、いずれも地下水は豊富ですが、
かなり砂漠に近い地域に生息しているため、
相当に乾燥を好むユーカリだと言えます。

非常に名前も特徴的なgongylocarpaですが、
その名前の由来は蕾や実の形状から来ています。

gongyloはボールのような形、
carpaは実という意味になりますので、
「ボールのような形の実」という意味になります。

その名の通り、丸い純白の蕾と、
本当にボールのように真ん丸な実をしています。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像7

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像8

ただし、先述した通り、
そこそこの樹高にまで育つ品種のため、
開花させて、その特徴的な実の形状を見るためには、
相応の大きさにまで育てる必要があるかもしれません。

名前については、他にBaarlaという
アボリジニ名も持っているようです。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像9

こんな特徴的で美しいgongylocarpaの育て方についてですが、
非常に乾燥を好む性質と過湿を嫌う性質を持っており、
栽培難易度は簡単と言えるレベルではありません。

私も当初から、かなり我儘そうだなと考えて、
たくさんタネを播いて、少し多めに苗を確保する予定でしたが、
上手く育ったのは、この一株だけでした。

この株も、梅雨時期にかなり傷んで、
少し危なくなったことさえありました。

そこで、さらに潅水量を制限して、
より乾燥気味に育てた結果、
ようやく写真のように育ちました。

macrocarpaほどデリケートではありませんが、
基本的には同じような管理が推奨です。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像10

このgongylocarpaの美しい葉ですが、
触ってみると、ビックリするほど柔らかいです

そのため、風などによって何かにぶつけられたりすると、
すぐに葉が傷んで、そこから枯れが生じます。

macrocarpaのように水分管理をミスると
いきなり枯れてしまうといったようなことはありませんが、
過湿は即、葉痛みに結び付きます。

その他では、湿気が籠る場所などで育てて、
空中湿度が上がると、葉が汚くなることもあります。

とにかく、gongylocarpaは、
綺麗な葉をキープして育てるのが、
なかなかに難しいユーカリだといえます。

葉が柔らかいことが原因かもしれませんが、
うどんこ病にも非常に弱い品種です。

macrocarpaなどと同様に、
激しい直射日光にふんだんに当てることと、
強乾燥の用土で育てることが大切です。

日光については、間違いなく
最高レベルの日光を必要とする部類です。
半日陰での管理は少し難しいでしょう。

gongylocarpaは、激しく粉を吹いていますので、
日本の夏の日光程度では、
葉焼けするようなことは一切ありません。

ある程度の大きさにさえなってしまえば、
余程のことがない限り、
いきなり枯れるようなことはないでしょうが、
葉を綺麗に保ちながら育てるためには、
湿気の籠らない、風通しの良い場所で育てることと、
梅雨時期などは、雨のかからない場所に
一時的に退避させる必要があるかもしれません。

また、夏もmacrocarpaほどは水を吸わず、
成長もかなり控えめな品種ですから、
少し小さめの鉢で育てる方が都合が良いかと思います。

成長力は大型になる割にはかなり控えめです。
恐らく日本ではあまり環境が合わないのでしょう。
高温と乾燥という環境を準備できるのであれば、
それなりの成長力を発揮してくれるかもしれません。

成長のメインの時期は、
梅雨明け後のかなり暑くなってからで、
涼しい季節にはあまり大きな動きはありません。

冬はその他の西AZのユーカリと同じように
断水に近い管理を行う必要があります。

ところが、冬の経過はなかなか良好で、
macrocarpaのように驚異的なデリケートさはありません。

ちょうど冬の管理はpleurocarpaと似たような感じです。
その他のユーカリに比べると、圧倒的に水は吸いませんが、
西AZのユーカリの中では冬も水を欲する方なので、
放置しすぎての水切れには注意が必要になります。

梅雨時期などは、少し注意が必要ですが、
冬の管理は西AZのユーカリの中では比較的楽な方です。

気になるgongylocarpaの耐寒性ですが、
この外観を見ると、いかにも寒さに弱そうです。

ところが、今年の冬の経過を見ていると、
なかなかの耐寒性を備えているように感じました。

gongylocarpaは我が家のベランダでも
トップクラスに寒風の直撃を受け、
強風吹きっ晒しの場所に置いています。

これは一か八かの賭けでもありましたが、
何よりも湿気が籠るとすぐに葉が汚くなるので、
寒くても日光と風通しが確保できる場所に
置いておきたいと思ったからです。

その結果、新芽は紫色に激しく紅葉していますが、
目だった葉痛みはほとんどありません。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像11

恐らく、macrocarpaalbidaなどと同じく、
-8℃くらいまでは耐えられるものと思います。

この結果には正直少しびっくりしています。

gongylocarpaは、西AZのユーカリの中では、
albidaなどと同じように、
冬の管理が比較的楽な品種です。

ただし葉が柔らかいユーカリですので、
あまりにも幼い苗の場合は、
少しだけ防寒対策をした方が良いかもしれません。

gongylocarpaの香りについてですが、
シネオールベースのスッとした香りに
少し甘みが加わったような中々に良い香りです。

香り自体は強いとも弱いとも言えないレベルで、
cinereaなどとほぼ同程度の強さです。
香りの質自体もcinerea/cordataなどに良く似ています。

毛の生えているユーカリは、
指で葉を軽くこすると良く香るものが多く、
gongylocarpaも指で軽く葉をこすっただけで
非常に良く香ります。

ただ、先述した通り、
gongylocarpaは葉がとても柔らかいので、
あまり強くこすり過ぎると、
そこから傷むので注意が必要です。

成長した葉をリースなどに使用する場合には、
十分に香りを楽しむユーカリとしても通用します。

fancyboxゴンギロカルパ(Eucalyptus gongylocarpa)の画像12

白銀色に毛の生えた葉という
他にはない特徴をもったgongylocarpaですが、
残念ながら、現在手に入れるためには、
タネから育てていくしかありません。

また、タネから育てる場合にも
決して簡単とは言えず、
環境が悪いと立ち枯れが多く発生します。

それでも、gongylocarpaは、
そんな困難に打ち勝ってでも
育ててほしい程に素晴らしいユーカリです。

庭木や鉢植えとして育てていれば、
間違いなく通行人の目を引くユーカリです。

もし育ててみたい方がいらっしゃったら、
タネの販売先をご紹介します。

興味のある方は、
是非ともgongylocarpaの栽培に
チャレンジしてみてください!

------------------------------
<栽培難易度:D>
香良さ:★★★
香強さ:★★★
成長力:★

要水分:★
耐過湿:★★
耐水切:★★★★
耐日陰:
耐移植:★★★
耐寒性:★★★
耐暑性:★★★★★
耐病虫:★★
------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2013-02-11 17:54 | ユーカリ紹介
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