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ユーカリの成長度合いの違い

ユーカリを種から育てていると、
個体差で成長度合いが大きく変わってきます。
もちろん環境による差も大きいと思いますが、
全く同じ用土、同じ場所でも大きな差がでます。

これはcinereaですが、
全く同じところで入手した種子で、
同じ時期に種を播き、発芽して、
同じ期間共に育ったものです。
ところが大きさにこんなに差が出てしまっています。

fancybox記事85の画像1

大きさに2倍近い差がありますが、
対になっている本葉の枚数は全く同じです。

次にviridisです。
これも全く同じところで入手した種子で、
同じ時期に種を播いたものです。

fancybox記事85の画像2

fancybox記事85の画像3

違う品種かと思うくらいに大きさが違います。
前者の小さなものの方が葉を作る速度が速いのです。
ところが葉の間隔が詰まっているので背が余り伸びません。
またいつまでたっても葉や茎のサイズが大きくなりません。

これらは一体どちらが良い苗といえるのでしょうか。
今までの少ない経験では良くわからないのが現状です。

# by eucalyptus_k | 2010-05-24 17:46 | ユーカリ(栽培知識)
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【ユーカリ紹介-15】
ユーカリ・ゴニオカリックス (Eucalyptus goniocalyx)

第15回目のユーカリ紹介は、
成長が早く、コアラも食べる男前の大丸葉ユーカリ。
ユーカリ・ゴニオカリックスです。

◎ユーカリ・ゴニオカリックス
【学名:Eucalyptus goniocalyx】
【英名:Long-leaved Box / Bundy / Apple / Olive-barked Box】

fancyboxゴニオカリックス(Eucalyptus goniocalyx)の画像1

fancyboxゴニオカリックス(Eucalyptus goniocalyx)の画像2

このgoniocalyxはとにかく大きくて立派な丸葉が特徴です。
ところが英名にロングリーフとあるように、
大きく成長してからは刃のように細長い葉になるようです。
大きくて肉厚の美しい丸葉はフラワーアレンジ等でも利用されます。

丸葉ユーカリはcinereapulverulentaなどいくつかありますが、
goniocalyxは樹高の小さなうちから
かなり大きな丸葉を備えています。

fancyboxゴニオカリックス(Eucalyptus goniocalyx)の画像3

何より育てていて思うのは、その成長の早さです。
globulusgrandisなどと並んでトップクラスの成長率を誇ります。
短期間で大きな葉を生成することにかけてはピカイチです。
また根の張りについてもglobulusと並んで非常に旺盛です。

とてつもない大木にまで成長するかのような成長力ですが、
15m程度と意外にもユーカリでは比較的小型の品種です。
鉢植えでコンパクトに育てることにも向いています。

性質についてはglobulusに良く似て非常に育てやすいです。
耐寒性は一般的なユーカリ並みに備えており-9℃程度、
大阪の冬なんてものともしません。

水はかなり好きな方で、過湿にも耐性があり、
一般的な観葉植物と同じような管理で大丈夫です。

精油含有量も多く、精油の殺菌力も強いので、
虫害に合うことはほぼ皆無で、
病気に罹ることもほとんどありません。

またglobulusgunniiなどのように、
暑さに弱いというところも全く見られません。

我が家では、夏場は常にクーラーの室外機の横にありますが、
それでもほとんど傷まないのでびっくりしています!

goniocalyxは冬になるとオレンジや紫色に紅葉します。
この紅葉は美しく、冬場の寂しいベランダを明るくしてくれます。

気になるgoniocalyxの香りですが、かなり強い方です。
葉を軽く指でこすっただけでも非常に強く香ります。
その香りはglobulusの爽やかでスーッとする香りを
少し甘くしたような何ともいえない良い香りです。

私はまだやったことがないのですが、
このユーカリの精油は空気に触れると黒く濁るらしく、
枝をカットして水にさすと水が墨汁のように黒く染まるようです。

goniocalyxには成長後に葉が白っぽくなるものと
緑色が濃くなるものの2種類があるようです。
ちなみに上の写真のものは白いgoniocalyxです。

親愛なるこあら師匠のお話では、
cinereapulverulentaのように小ぶりの丸葉の方が人気があり、
goniocalyxはイマイチ人気がないとのことですが、
私や同居人はかなり気に入っているユーカリです。

確かにとても男性的な大葉なんですが、
香りの強さと紫銀色っぽい新芽のその葉色が
何ともいえず美しいのです。
そして、その育てやすさもgunnii以上です!

オーストラリアではBundy(バンディ)という名称で通っており、
コアラの餌としても利用されているgoniocalyx
日本ではほとんど見かけることはありません。
手に入れたい方には素晴らしい農場をご紹介します。

用途も色々あって、丸葉のglobulusといった感じです。
とにかく丈夫で安心して育てられるユーカリですよ。

------------------------------
<栽培難易度:A>
香良さ:★★★★★
香強さ:★★★★
成長力:★★★★

要水分:★★★★
耐過湿:★★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★
耐移植:★★★★
耐寒性:★★★★
耐暑性:★★★★
耐病虫:★★★★

------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2010-05-18 22:32 | ユーカリ紹介
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銀葉アカシアのお話

今日もユーカリ以外の話題ですが、
比較的ユーカリに近しい植物のお話です。
家では少し乾燥を好むユーカリ
Eucalyptus viminalisなどと同様の管理を行っています。

その植物とはユーカリと同じ
オーストラリア出身の植物銀葉アカシアです。
一般的にはミモザと呼ばれていますが、
実際にミモザというとフサアカシアを指すようで、
厳密には銀葉アカシアと呼ぶのが正しいようです。

巷ではかなり良く見かける植物で、
庭木としても非常に人気があります。
また早春に輝くほどの黄色い花を咲かせます。

比較的、苗が売られているのを良く見かけますが、
物好きな私は種から育ててみることにしました。

ここで同居人と意見が分かれました。
同居人は銀葉がまぶしい
銀葉アカシア(Acacia baileyana)
を支持、
私は紫になる新芽が美しい
銀葉アカシア・プルプレア
(Acacia baileyana 'Purpurea')
を支持。
結局育てるのは私なのでプルプレアの種を購入しました。

去年の8月頃に種を播いたのですが、
結構育ってから、ポットを落として苗を折ってしまったので、
秋も深まり始める9月下旬にギリギリで再度、種を播きました。
そして、小さな苗で冬を越して、今こんな感じです。

fancybox記事83の画像1

プルプレアなのに全然紫になっていません。
調べてみると若木の頃は緑色が強いとか?
でも茎が紫色なのでプルプレアで大丈夫なのかな?
知ってる人がいたら教えてくださーいm(_ _)m
とりあえず、ユーカリよりも遥かに強健で、
凄く元気に育ってくれています。

アカシアの種はユーカリより遥かに大きいです。

fancybox記事83の画像2

スイカの種より一回り小さいくらいの大きさで
スイカの種と良く似て黒光りしています。
そして、非常に硬い皮で覆われています。

この種、一筋縄では発芽しません。
試しにそのまま播いてみたら全然発芽しませんでした。
播く前に面白いことをしなければならないのですが、
いつも忘れてしまうので、正しい方法を書いておきます。

1.熱湯に15分間漬ける(冷めたら途中で熱くし直すこと)
2.冷水でしっかりと冷やす
3.湿気を軽く拭きとって冷蔵庫で丸一日保管する


これで播くと暖かさがあれば数日で発芽します。
上記を忘れてしまっていて、
熱湯に5分、冷蔵庫に3時間とかでやったことがあります。
そうしたらやはり発芽しませんでした。
なかなか頑固なアカシア君でした><;

播かなくても苗はたくさん売っていますが、
播いてみると簡単で面白いですよ^^

売っている苗って結構大きいサイズが多いんですよね。
私は小さなサイズで鉢植えで管理したかったので
種から育てたというのもありました。

# by eucalyptus_k | 2010-05-09 04:00 | その他の植物
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2010/5/7 鉢上げとEucalyptus aromaphloiaの不思議

一週間ほど前のお話になりますが、
Moon Lagoonを鉢上げしました。

●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
fancybox記事82の画像1

西オーストラリア軍団の中では
立ち枯れすることなく丈夫に育ってくれています。
また、アルカリ用土や若干の多肥を好むようです。
まだまだ小さいですが、非常に期待の逸品です。

家から少し離れた住宅地で1mくらいの
Moon Lagoonを見かけました。
はっきりいってメチャメチャ美しいです!!
初めて見たときに度肝を抜かれました。
今度頼み込んで撮影させてもらおうかと思っています。

そして次にmacrocarpa
macrocarpa ssp. elachanthaの定植を行いました。
これは少し大きめのポットに植え付けています。
それぞれメインの株は既に鉢上げ済みですが、
こちらはそれらが枯れたときの予備分として大切に育てます。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
fancybox記事82の画像2

fancybox記事82の画像3

今まで植え替えを行ったmacrocarpa
かなりの高確率で枯れてしまっていましたが、
このくらいの大きさまで育っていると、
逆に痛むことなく成長してくれるのでビックリしました。

冬季に壊滅的だったmacrocarpaですが、
春になってからは好調すぎて恐ろしいくらいです。
とにかく高温が大切なようで、温度の高い日に大きく成長します。
また、乾燥を好むはず?ですがかなり水切れには弱いです。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
fancybox記事82の画像4

こちらは普通のmacrocarpaより少しだけデリケートです。
でも、負けずに大きな葉を増やしていってくれます。
macrocarpaと比べて今のところ外観に余り大きな差は感じません。
どのように育ってくれるのか楽しみです。

そして、次にオーストラリアのN社から購入した
Eucalyptus aromaphloiaのパケット種を播きました。
中々発芽せず、カビてきてしまったので、
ちょっと余り良くない種かなと思いました。
N社は普段は良い種を扱っているのですが、
どうもパケットの種は質が悪いことが多いようです。
過去にもそういったことが何度かあり交換してもらっています。

後日、メールで交換願いを出そうと思って放置しておいたら、
5/4~5/5の暑い二日間でいきなり3cm程度の芽が出ていました。
5/4の朝に見た時には本当に何も発芽していなかったんです。
でも5/5の晩遅くに帰宅したら下の写真の芽が出ていました。

fancybox記事82の画像5

fancybox記事82の画像6

ユーカリの双葉の形は3種類あるのですが、
これはどの形にも当てはまりませんので、
ユーカリの双葉ではないのではないかと思っています。
ですがaromaphloiaの詳細はわからないので、
是非、親愛なるこあら師匠のご意見を頂きたいものです。

雑草の芽にしてはしっかりしていて、
かなり白いユーカリのような色・形状なので、
オーストラリアの何か他の植物なのかもしれません。

でも、こんな大きな芽が出るようなものであれば
かなり大きな種になるのだと思います。
私はこのポットに種播をしたときのことを覚えていますが、
1.5mm弱のaromaphloiaの種以外は見当たりませんでした。

果たしてこれはaromaphloiaなのか!?
とりあえず育ててみるとしましょうか。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

育ててみた結果ですが、
出てきた本葉により、ヒルガオ系サトイモ系の植物のようです。
赤玉土に種子が混ざっていたようですね。

最近良く、赤玉土に混ざった雑草?が生えてきます。
なぜ飛んできたのではないかというと、
まず、家は12階なので飛んできにくいということと、
生えてくるのが全て土のかなり深いところからだからです。

# by eucalyptus_k | 2010-05-07 02:20 | ユーカリ(栽培実績)
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ハツユキカズラの悲劇

今日も続けてユーカリ以外の話題いきます!
これって結構反響が薄いようですね。
元々ユーカリ中心の観葉植物育成ブログでしたが、
既にユーカリ専用ブログとして成り立っているようです。
とはいえ、このようなマニアックブログを
読んで頂いていることは非常に光栄なことです。
本当にありがとうございます!

非常にメジャーでどこでも見かける植物。
ピンクの葉が美しく誰でも一度は目を留めたことのある植物。

初雪蔓(ハツユキカズラ)
この植物は私とは非常に相性が悪いようです。

購入したのは一昨年の冬も間近なころ、
綺麗で繊細なピンクの葉を眺めながら冬を越しました。
ところがピンクの葉を見たのはそれが最初で最後になりました。

そこからずっと青々とした緑の葉が生え続けています。
そして、今年も春がやってきました!

葉をピンクにするポイントは、
日照と豊富な水と肥料との情報を得ました。
今年はピンクの葉間違いなし!
そう思って、早春に剪定をして、マグァンプを施して準備は万全!

そうしたら生えてきましたよ!
青々とした緑の大きな葉が。。。
もう凄くでかい葉で
お化けカズラってところでしょうか。


fancybox記事81の画像1

もうこれはヤケ酒しかありませんねToT

fancybox記事81の画像2

今年もピンクの葉はとても拝めそうにありません。。。トホホ。

# by eucalyptus_k | 2010-05-07 01:49 | その他の植物
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