月別の記事表示
月 
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
             

ユーカリのpHと鉄分欠乏症について

今朝何気なく、現地の栽培ガイドを見ていたところ、
ユーカリは比較的pHに敏感なところがあり、
それを起因とした鉄分欠乏症になりやすいという情報がありました。

これは品種により様々で、
中にはアルカリ寄りのpHを好むユーカリも存在しますが、
細かく分析するのは厄介なので、
基本的には下記のpHで統一して栽培するのがベターだそうです。

弱酸性:pH 5.5 - 6.4

これはアルカリ寄りを好むユーカリであっても、
酸性寄りのpH耐性を必ず持っており、
酸性寄りの用土で育てたとしても、
特に大きな障害は出ないためだそうです。

このpHであれば、通常の日本で有り触れた用土で
特に操作は不要ということになりますね。

我が家では今は一律全てのユーカリのpHが
少し高めになっている可能性があります。

その中で激しく鉄分欠乏症になっている品種も多数あり、
今後は良い意味で、あまり過保護になりすぎず、
触り過ぎないように心がけていこうと思っています。

今のところアルカリ寄りのpHを好むと
わかっている品種はMoon Lagoonのみ。
ある程度アルカリでも育つものとしては、
rudiserythrocorysなどがわかっていますが、
これらも別に通常の用土で問題なく育てられます。

また、化成肥料の与えすぎでも
pHが上がってしまうことがあるので、
無用な多肥にも気をつけてみてください。

次年度は鉄分欠乏症の品種については
決して調子は悪くないので、一度全てに植え替えを行い、
用土をリセットしたいと考えています。

肥料もpHも自然が一番ですね。。。


●鉄分欠乏症の症状例
fancybox記事255の画像1

# by eucalyptus_k | 2012-11-28 10:38 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(11)

【ユーカリ紹介-54】
ユーカリ・エリスロコリス (Eucalyptus erythrocorys)

続きまして第54回目は
面白い花の咲くユーカリとして
アメリカやヨーロッパなどで人気があり、
現地では街路樹の定番品種、
ユーカリ・エリスロコリスです。

◎ユーカリ・エリスロコリス
【学名:Eucalyptus erythrocorys】
【英名:Illyarrie】
fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像1

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像2

このerythrocorysは日本ではあまり知られていませんが、
海外では花を咲かせるユーカリとしてとてもメジャーです。

アメリカやヨーロッパの花卉のタネを販売している
タネ屋さんには必ずといっていいほど
ラインナップされているユーカリです。

また、このerythrocorysは特定の英名を持ちません。
現地では原住民アボリジニーの言葉で
イリアリ(Illyarrie)と呼ばれて親しまれているようです。

このerythrocorysの一番の魅力は、もちろんその花です!
蕾が真紅花は眩しいほどの黄色をしているため、
赤と黄のコントラストがとても美しいです。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像3

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像4

erythrocorysという学名もこの赤い蕾を表しており、
Red Helmet(赤いヘルメット)の意味があります。

とても魅力的で且つメジャーなユーカリなので、
ユーカリ好きは必ず押さえておきたいユーカリ!
ということで私も3年前から育て始めています。

冒頭の写真の株の先端や、上の花の写真の葉は、
細長く光沢のある葉をしていることがわかります。

ところがこのerythrocorysは、
育て始めは、毛の生えた葉と茎を持ち、
全く異なった外観をしています。

下の写真はタネ播きから二年目で、
去年の秋の写真です。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像5

葉や茎には細かい毛が
たくさん生えていることがわかると思います。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像6

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像7

また新芽部分も激しく毛に覆われています。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像8

そんな全てが毛むくじゃらのerythrocorysですが、
育て始めて、3年経った今年、樹高が120cmを超えるあたりから、
細長く光沢のある葉が出始めました。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像9

そして光沢のある葉が出た箇所の茎も
同様に全く毛がなくなってツルっとしています。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像10

もちろん新芽部分も全く毛はなく、
パッと見は、全く異なる品種のユーカリのようです。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像11

現在、光沢のある葉が出ているのは、
先端の30cmくらいの部分と、
株の上の方から出てきた脇芽の先端部分のみです。

このerythrocorysは、ユーカリの中では
かなり低木の部類になりますが、
それでも8m程度の樹高へと成長します。

主にはMallee型(灌木型)になるようですが、
稀にTree型(木立型)になることもあるようです。

丁度、日本の典型的な街路樹サイズです。
地植えをしてしまうと、相応の大きさになりますが、
鉢植えでも十分に開花が見込めるようです。

この株は現在150cm程度の樹高にまで成長しました。
鉢植え管理ではもちろん大きさに制限はありますが、
今後、成長していくに従って、
光沢のある細葉が増えていくことと思います。

現在は下の写真のように、先端部は細葉ですが
株元から三分の二くらいの場所には、
まだまだ毛の生えた葉がたくさん残っています。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像12

毛の生えている間の葉は
そこまで大きくなることはありませんが、
光沢のある葉はとても大きなサイズになります。

試しに計ってみたところ、
一番大きな葉は18cm近くもあり、ビックリしました!

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像13

実はこのerythrocorysには、
既に何名か開花を実現させた先人がいます。

その方々の話では、我が家の株のように
丁度120cmを超えたあたりから、光沢のある細葉が出始めて、
大体、その翌年には花が咲き始めるとのことです。

花芽は必ず光沢のある葉の部分から出るようなので、
光沢のある葉が出だしたら、
もうすぐ開花するかもというサインになるようですね。

開花時期は、ミモザなどと同じ早春ということなので、
我が家の株も、無事に冬を超えることができたら、
来春には開花する可能性があるということになります。

150cmという樹高は我が家の狭いベランダでは
大きすぎて、管理がかなり困難になります
大体、1mを超えた株は剪定してしまうのですが、
erythrocorysは1mオーバーから花が咲くと聞いていたため、
敢えてここまで伸ばしていました。
その甲斐があったということで嬉しく思っています。

ユーカリは、花が咲くかどうかにはかなり個体差があり、
いつまで経っても、なかなか花の咲かない個体も多くあります。

erythrocorysを複数株を育てている先人に聞いた話では、
全ての株が同じようなペースで
毎年、必ず花を咲かせているそうなんです!

この先人からの情報によると、erythrocorysは、
かなり花の咲きやすいユーカリであると推測できます。

こんな魅力満載のerythrocorysの育て方ですが、
西AZのユーカリにしては、比較的湿潤を好み、
過湿にも強く、育てやすいユーカリです。
また、成長力もなかなか激しいユーカリです。

日照などがイマイチの我が家のベランダでも、
2年で80cmを超え、3年で150cmに達していますから、
かなり成長の激しいユーカリであることがわかります。
※置き場所は半日ほど直射の当たる場所に置いています。

湿潤を好むといっても、西AZのユーカリですから、
排水性の良い用土を使用することは基本です。

西AZのユーカリの中では、湿潤を好むためか、
かなり根張りの強烈なところがあるので、
夏季の水切れには十分注意が必要です。

また、弱酸性~酸性のpHを好むユーカリが多い中、
弱酸性~弱アルカリ性くらいの、
少し高めのpHを好む性質があります。

ただあまり慣れていない人がpHをいじると、
色々と失敗することの方が多いので、
pHはあまり気にせず、通常の用土で管理をし、
少しアルカリ寄りの耐性があると
認識する程度で良いと思います。

基本的にはあまり肥料を与えなくても大丈夫ですが、
どちらかというと、肥料の効き目が良い方で、
適量の肥料は、成長力を加速させます。

ただし、多肥はもちろんアウトですし、
リン酸分を好まないところは他種と同じです。

日本よりも遥かに乾燥した地域のユーカリですから、
あまり高い空中湿度は好みません。
そのため、梅雨時期などには新芽部分に枯れが出たり、
少し葉痛みが起こることもありますが、
通常はあまり心配はいりません。

どうしても不安な場合は、
他の西AZのユーカリと同じように
梅雨時期限定で軒下などで雨を避けると良いでしょう。

erythrocorysは少しの耐陰性を備えているようで、
半日陰の場所でも、比較的元気に成長します。
ただ、元来、かなり太陽が好きな品種ですので、
早期の開花を目指して、元気な株を育てたい場合には、
他の西AZのユーカリと同じように
たくさんの日光に当てて育てた方が良いです。

葉に毛が生えているためか、
少しミント様の成分を含んでいるためかわかりませんが、
病害虫の影響を受けることは皆無といえます。

我が家では毎年、うどんこ病ハダニが猛威を奮いますが、
erythrocorysうどんこ病を全く発症せず、
ハダニの被害もほとんどありません。

成長のメインはGW後の春の暖かい時期と、
梅雨明け後の初夏から最も暑い季節で、
しっかりと早春から太陽に当てていた株は、
西日を浴びても葉焼けするようなことはありません。

ところが最高気温が20℃を切るようになると
途端にほとんど成長が進まなくなります。

erythrocorysの生息地は、
ウェストオーストラリア州の州都パースの
少し北の地域の石灰岩の多い沿岸部です。

このあたりの気候は非常に穏やかで、
冬は0℃を切ることはほとんどなく、
朝方には1℃程度まで下がることもありますが、
日中は15~20℃近くにもなり、
夏も30℃前後の日が多いというとても快適な環境です。

オーストラリアの中ではとても過ごしやすく、
誰もが快適になれる環境であると言われています。

そのような穏やかな気候の地域ですから、
これらの地域に生息するユーカリは、
我儘で寒さに弱い品種が多く存在しています。

erythrocorysは湿潤を好むため、
さほど我儘なユーカリではありませんが、
寒さにはとても弱いユーカリです。

良く寒さに弱いと言われる
レモンユーカリと同等かそれ以下で、
恐らく我が家では最も寒さに弱いユーカリでしょう。

数値では地植えの成樹で-5℃程度と言われていますが、
鉢植えの管理では頑張っても-3℃程度までで、
慣れない人には0℃以上の管理を推奨します。

先年は敢えて屋外越冬を試みましたが、
葉はボロボロになり、見るも無残な状態になりました。
また、最も寒い日に用土が凍結したことがありましたが、
その際には、株全体がクタクタになってしまい、
もう駄目かもしれないという程にまで傷みました。

近所の屋外で、ポットで数十センチの苗を
管理されていたOsakano Jieさんのところでは、
erythrocorysは全滅してしまったそうなので、
雨が当たり、寒風を防げない場所では、
関西や関東でも屋外越冬はかなり難しいかもしれません。

またerythrocorysは霜にも非常に弱く、
霜が葉に付くと、激しく霜焼けの症状が出ます。

恐らく他のユーカリと同じで、
葉に毛の生えている間は
特に耐寒性が弱くなるものと思われます。

ただ、無加温の簡易温室などを使用した場合は、
気温が-5℃程度まで下がったとしても
ほとんど葉が傷むことはありません。

冬場には、簡易温室などを使用するか、
寒い日の晩などは屋内に取り込むなどの
管理が必要になると思います。

また冬季は特に、軒下や温室内などで、
雨を避けた方が安心して越冬できます。

フルタイム室内で管理するのはオススメできません。
どうしても日照が不足してしまうことと、
用土の乾燥が進まないことで過湿になり、
徒長して貧弱な株になってしまう可能性が高いです。

また、いくら過湿に強いとは言っても、
水分管理が難しくなり、枯死する確率も高くなります。

それでも関東以東の寒地では、
少し加温された温室や屋内での管理も
止むを得ないこともあるかと思います、

ただ関東以西の暖地では、
日中に気温がマイナスになることはほとんどありません。
日中であれば、気温が多少0℃を切ったとしても
日光の暖かさがありますから、
夜間に温室や室内に取り込むだけでも十分対応可能です。

我が家でも今年は開花を楽しみにしているので、
無理に完全屋外越冬するのは止めておく予定です。

ただサイズ的に簡易温室には入りきらないので、
寒い日の夜間のみ屋内取り入れで対応しようと考えています。

erythrocorys越冬時のポイントは下記の通りです。

・雨を避け、水分は控えめに管理すること
・潅水時間に気を付けて用土凍結を防ぐこと
・寒い日の夜間は無理をせず温室や玄関内などに取り込むこと

多くの毛の生えたユーカリというのは、
あまり0℃を下回らない環境に生息しているものが多く、
冬になっても、冬季休眠モードに入りきれないものが多いです。
そのため、冬季でも比較的水を欲するところがあります。

他の西AZのユーカリは、冬場はほとんど水を吸わず、
断水に近いくらいの管理を行うものが多いですが、
erythrocorysは、寒さに強いgunniiなどと
あまり変わらないくらい水を吸うことがあるので、
冬場でも安心しすぎると、水切れを起こす場合があります。

erythrocorysは、冬場の管理にさえ気をつければ、
西AZの中ではトップクラスに育てやすいユーカリです。

気になるerythrocorysの香りですが、
私にはシネオール系の香りにも感じられますが、
実際はシネオールはほとんど含まれておらず、
メンソール系の成分がメインになっているようです。

香りはあまり強い方ではなく、
葉を指でさっと撫でると微かに香る程度です、

シネオール特有の少し生臭い香りは全くせず、
スッとする典型的なハッカの香りがします。

葉に毛の生えている間は比較的良く香りますが、
光沢の出た細葉になるとほとんど香らなくなります。

香りは爽快で決して悪くはありませんが、
香りを楽しむには少し弱く、
花を楽しむユーカリのオマケのような感じです。

fancyboxエリスロコリス(Eucalyptus erythrocorys)の画像14

erythrocorysは寒さに弱いことさえ除けば、
圧倒的に育てやすく、魅力的なユーカリです。

赤と黄色のコントラストが大好きで、
暖地で広い庭があるお宅であれば、
シンボルツリーにするのもありでしょう。

鉢植え管理でも、1mオーバーで十分に開花が見込めるため、
花を楽しむことのできるユーカリの中では、
海外の人気が示すように、トップクラスに良いユーカリです。

育ててみたい方には
素晴らしい農場をご紹介します♪

現在、erythrocorysが手に入るのは
親愛なるこあら師匠の農場だけかと思います。

興味のある方はタネから育てるのもありです。
タネ播き~育苗の難易度もとても低く、
タネから育てるユーカリの入門編にも最適です。

ユーカリ好きには抑えておきたいerythrocorys

ぜひとも育ててみて、
美しい赤と黄のコントラストに
魅せられてみてはいかがでしょうか。

------------------------------
<栽培難易度:B+>
香良さ:★★★
香強さ:★★
成長力:★★★

要水分:★★★
耐過湿:★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★★
耐移植:★★★★
耐寒性:☆
耐暑性:★★★★
耐病虫:★★★★★
------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2012-11-19 17:03 | ユーカリ紹介
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(5)

今年の夏はユーカリさえも辛い!?

親愛なるこあら師匠のブログによると
今年の夏はとても暑く、
日本の数倍も乾燥しているオーストラリアに生息する
ユーカリでさえも根を上げているとのことです。

家でも暑さで、多数のユーカリが傷んでいます。

主な症状としては、
葉に不規則な褐色の斑点ができたり、
葉の葉緑素が少し抜けて、黄緑色になり、
規則的な斑点ができるというものです。

他には、炭ソ病のように、
葉先の方が不規則に枯れるというのもあります。

これらの症状は当初、
菌類による病気であると思っていました。

ところが涼しい季節には全く起こらず、
真夏の暑い盛り限定の症状で、
秋になって涼しくなると完全に終息するので、
この度、暑さが原因であると判断しました。

また、発生する品種は完全に限定されており、
どれも高山や冷涼な地域に生息するユーカリばかりです。

我が家で特に症状の酷い品種は

Eucalyptus 'Baby Blue'
Eucalyptus pulverulenta
Eucalyptus coccifera
Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila
Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
Eucalyptus nitens
Eucalyptus risdonii
Eucalyptus tenuiramis

などです。

他にいくつかの西AZのユーカリでも
似たような症状が発生しています。

夏が大好きなユーカリですが、
日本の夏のように「湿潤」が入ると
どうしても参ってしまうようです。

逆に、今年の夏に、
際立って調子が良いのが下記の品種です。

Eucalyptus macrocarpa
Eucalyptus rhodantha
Eucalyptus pleurocarpa
Eucalyptus caesia ssp. magna
Eucalyptus erythrocorys
Eucalyptus gamophylla
Eucalyptus pachyphylla

上記の中でも特に調子の良いのが、
macrocarpa/pleurocarpa/erythrocorys
caesia ssp. magna/gamophyllaです。

これらのユーカリは近日中に
写真で紹介したいと思います。

これらのユーカリは調子が良すぎて、
一日に一回以上の潅水を必要とするものもあります。

私が昼にも水遣りのできる暮らしなので良いですが、
そうでなかったら育てるのが大変です。

調子が良すぎるのも困りものですね。。。

# by eucalyptus_k | 2012-08-27 14:00 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(8)

実家の庭のユーカリたち

先日、実家の庭でユーカリの蕾の話について
書かせていただきましたが、
ついでに撮ってきた実家の庭の写真と共に
実家の庭のユーカリをいくつかご紹介します。

素晴らしくも悔しいことに
日照の悪い我が家のベランダとは、成長力が全然違って、
ものによっては本当に同じユーカリなの?
と思ってしまうほどに成長が良いです。

ちなみに鉢は全てが縦長の5号鉢です。
そして用土は市販の粒状培養土です。

水遣りは毎日(下手をすると1日2回)ですが、
これがユーカリには最適な環境となっているようです。

まず、庭のユーカリたちの引きショットです。
私が勝手にたくさん持ち込んだので、
元々薔薇とクリスマスローズがメインだった
実家の庭が大変なことになっています(--;;

fancybox記事202の画像1

先日、蕾の見つかった
Eucalyptus pulverulentaです。
ひときわ立派で葉も茎もとても丈夫です。

fancybox記事202の画像2

1mオーバーのEucalyptus pleurocarpaです。
これも今年は開花が見込めるかもしれません。
別にextricaもありますが、これも1m程あります。

fancybox記事202の画像3

次はEucalyptus erythrocorysです。
この庭では最も成長が激しく、
切りに切ってこの大きさです。

とても丈夫で、幹は蹴っても
ピクリともしないほどに丈夫です。

恐らく切らなければ2mを超えているでしょう。
今の時点で私の背丈ほどあります。

成長が進むと葉の毛がなくなるようですが、
まだ、毛の生えた葉をしています。
毛のない葉が出だしたら開花のチャンスです!

fancybox記事202の画像4

皆さんに大人気のEucalyptus albidaです。
この庭には数株ありますが
どれも1mを超える高さまで成長しています。

この庭では最も丈夫なユーカリの一つで
馬鹿みたいに環境が合っているようです。
放置でも全く枯れる気のしないユーカリになっています。

fancybox記事202の画像5

次はEucalyptus accedensです。
家では可愛い白銀の逆ハートリーフなのですが
ここではドでかくなって、ウサギの団扇のようです。

fancybox記事202の画像6

そしてこれも大人気のEucalyptus ’Moon Lagoon'です。
家では繊細で小さな葉っぱが美しい品種ですが、
ここではかなり大きめの葉っぱになっています。
樹高も80cm程はあります。

小型のalbidaという感じで、
ほとんどalbidaと大差ないほどに白葉になります。
個人的にはalbidaを超える美しさだなと思いました。

fancybox記事202の画像7

次はこの庭では難しいというのが嘘のような
Eucalyptus macrocarpaです。
これも恐らく近年中に開花が見込めるのではないでしょうか。

実家の庭は本当にmacrocarpaを育てるには
最高の環境のようですね。

ちなみにgunnii/delegatensis/glaucescensなどの
あまり暑さが得意でないユーカリは
既に暑すぎて全滅しているような状況です。

他にもcaesia ssp. magnaなどは
根本的に保水性が足りなかったようで、
水切れで全て全滅してしまいました。

fancybox記事202の画像8

結構癖が悪いので剪定していますが、
それでも1mは軽く超えています。
三株ありますがどれもかなり元気です!

fancybox記事202の画像9

そして最後は
Eucalyptus macrocarpa ssp. elachanthaです。

私の父はかなりマメな管理をしており、
頻繁に液肥を与えているようなので
我が家のような鉄分欠乏の症状も発生しません。

少し半日陰に置いているにも関わらず
なかなか立派に成長しています。

fancybox記事202の画像10

これも他に2株ありますが、
どれもとても丈夫で健康な株です。


いかがでしょうか?

管理者と環境が違うと
こんなにも立派に成長するのですね><;

他にも数十種のユーカリがありますので
また、機会があったらご紹介します{#グッド}

# by eucalyptus_k | 2012-06-12 12:53 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(4)

春のベランダ速報

今年の冬は少し湿潤だったようで、
雨ざらしのユーカリの越冬は少し難しかったようです。

私のところのベランダの唯一のメリットは
雨が全くかからないため、
完全に水分量をコントロールできることです。

私も今年で水遣り三年が過ぎ、
少しは結果が出せるようになったのでしょうか。

今年の冬は、定植済みのもので
枯れを出すことはありませんでした。

そんなベランダからの速報です。

fancybox記事189の画像1

もうジャングルの如き状況で
洗濯物を干せる場所が本当に限られてきました><;

ちょっとは剪定とかしないといけないのですが、
数が多いので剪定というだけで、
一日潰れてしまうため、なかなかできずにいます。

fancybox記事189の画像2

一番中心の葉の大きなものはerythrocorysです。
今年は何とか屋外越冬できましたが、
やはりユーカリ中では
耐寒性のかなり弱い品種であることがわかりました。

写真ではちょっとわかりにくいですが
結構、ギリギリのラインまで葉が傷んでいます。

頑張れば屋外越冬も可能かもしれませんが、
基本的には大阪の暖地より冷えるところでは、
屋外越冬は避けて、簡易温室を用意した方が無難です。

fancybox記事189の画像3

左に見えるcamaldulensis/robustaは2m級です。

fancybox記事189の画像4

一番右にせり出している細葉のものはsmithiiです。
これももう私の背丈に到達している大きさです。

他にもrisdonii/cypellocarpa/rudisなども
私の背丈を超え始めてきました。

他には、albopurpurea/crucis/morrisbyi/erythrocorys
maculata/tenuiramis/melanophloia/leocoxylon/sideroxylonなども
もうすぐ私の背丈に迫ろうという状況です。

このあたりはそろそろどうにかしないといけません。

fancybox記事189の画像5

最も太陽が当たるゾーンも元気です!
もちろん絶対に鉢は動かないように固定していますが、
強風で幹が折られることがあるのが難点です。

fancybox記事189の画像6

夏でも何とか日光が当たるゾーンです。
こちらは少しデリケートな品種を集めています。

最後に我が家のalbidaです。

fancybox記事189の画像7

albidaの葉にはシミができやすいとのお話を伺いましたが、
家では特にシミができるようなことはありません。

これはもしかすると家では雨がかからないことが
原因になっているのかもしれません。

とにかく、今年は成長力が例年以上です!

もうすぐうどんこ病の季節がやってきますので、
葉が美しいままで乗り切って欲しいものです。

# by eucalyptus_k | 2012-04-22 20:47 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(10)
ブログ内記事検索
カテゴリ
ランダム掲載画像
おすすめユーカリ販売先

珍しいユーカリの宝庫です♪