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ユーカリ・プレウロカルパ(pleurocarpa)の開花

先日から嬉しい蕾ラッシュが続いていますが、
私の方は少し多忙になっています。

ネタはそれなりにあるのですが、
なかなかブログ更新ができずに歯がゆい状況です{#困り}

そんな中で、
先日、蕾を紹介したpleurocarpaが開花しました。

fancybox記事288の画像1

花の中心には蜜がたっぷりです!

fancybox記事288の画像2

開花したのが3日程前で、
今朝が最も満開でした。

fancybox記事288の画像3

fancybox記事288の画像4

fancybox記事288の画像5

残った蕾も開きかけています。

fancybox記事288の画像6

このpleurocarpa
テトラゴナ・シルバーとも呼ばれており、
その兄弟分には、
テトラゴナ・グリーンextricaがあります。

そのextricaについては、
こちらの記事でご紹介している通り、
昨年開花を実現することができました。

少し前までは同種扱いであった2種ですから、
恐らく花はほとんど同じだろうと思っていました。

ところが、pleurocarpaの花は
extricaのものよりもかなり大きく、
さらに美しく、かなり存在感があります。

fancybox記事288の画像7

学名の元になっている通り、蕾には4つの角があり、
ひとつ前の記事で紹介したように
蕾の頭に×ペケポンがあったことの結果でしょうか。
花は四つのパートに分かれています。

fancybox記事288の画像8

他にはない中々面白い特徴ですね。

白基調のあまり面白みのない小さな花が多いユーカリですが、
pleurocarpaの花はなかなかに美しいです。

fancybox記事288の画像9

pleurocarpaはとても花が咲きやすく、
葉の美しさもかなりのものがありますので、
是非とも育てて欲しいユーカリです。

ちなみにこのpleurocarpaは少し前まで、
ポット苗のまま放置されていた株なんです。

次は、今回話題に上がったextricaと、
lehmanniiの開花が迫っています。
今からとても楽しみです{#音符}

# by eucalyptus_k | 2013-07-09 16:06 | ユーカリ(花と蕾)
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嬉しいユーカリ蕾ラッシュ!

今年は昨年よりもたくさんの蕾ができました。
ちょうど今、蕾のラッシュが始まっています。

昨年の秋から蕾ができているものもあれば、
今年の春になってから急にできたものもあります。

まずは昨年から蕾を作っている
期待の星のlehmanniiです。

fancybox記事287の画像1

fancybox記事287の画像2

昨年の秋ごろから蕾ができていましたが、
当初はとても小さな蕾でした。

ところが今年の春に入って
気温が上昇してからは
急激に大きくなってきています。

以外に大きいのでもし咲いたら
かなり見ごたえがありそうです♪

fancybox記事287の画像3


次に我が家でも今年初めて蕾のできた
pleurocarpaです。

fancybox記事287の画像4

昨年は自慢のpleurocarpa
転倒で折って枯らせてしまいました。。。
※そのお話はこちら(ToT)

この株は元々予備で育てていた小さな苗でしたが、
順調に育って蕾を付けてくれました。
それでもまだ樹高は50cm程度で、
葉の毛がなくなってからまだ大した間がありません。

fancybox記事287の画像5

fancybox記事287の画像6

とても小さな蕾ですが、
下の写真のように蕾の先端に
×ペケポンがあるのが面白いです。

fancybox記事287の画像7


そしてこちらも
我が家のベランダでは初のkruseanaです。

fancybox記事287の画像8

置き場所や湿気・日照の都合からか
毎年kruseanaは越冬時に激しく痛みます。

fancybox記事287の画像9

この写真で見える変な色の葉や
斑点のある葉は触ると簡単に散ってしまいます。

パッと見はボロボロに見えますが、
新芽はしっかりと展開していますし、
何よりも蕾が付いてくれて感激でした!


最後は去年も開花してくれた
extricaです。

fancybox記事287の画像10

fancybox記事287の画像11

こちらは昨年花の咲いた株で
まだまだ蕾は小さいです。
これも樹高はわずか50cm程度です。

引き続き病気がちですが、
傷んだ葉などを取り除いて
少し掃除がてら剪定をして、
さらに少し置き場所の改善をしたところ
病気の症状は若干改善されてきました。

実はextricaは我が家には
予備にもう一株あるのですが、
何と!こちらの株も蕾を付けました!

fancybox記事287の画像12

fancybox記事287の画像13

こちらは予備苗だったために、
長らくポットに植えたままだったので
少し徒長して65cm程ありひょろ長いですが、
それでも立派な蕾を付けてくれています。

去年の実績を考えると
うまくいけば夏前くらいには一斉に開花しそうですね。

他には実家のpulverulentaなどにも蕾ができており、
一度花の咲いた株は、次年度も高い確率で
また花が咲いてくれるようですね。

これからの蕾の展開が楽しみです{#笑い}

# by eucalyptus_k | 2013-06-24 16:57 | ユーカリ(花と蕾)
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冬の終わりとドバトとの根比べ

今年は結局、面倒なことと、
実験的な理由もあって(言い訳?)
全く簡易温室を使用せずに冬を越えられそうです。

花粉情報がそろそろメディアでも取り上げられ、
今晩の雪かもしれない天候さえ乗り越えれば、
春はもうすぐそこまで来ているといえます。

結局、今年は大阪では目立って寒すぎる日が
なかったこともあるのかもしれませんが、
全てのユーカリで完全屋外越冬が達成できそうです。

寒さに難ありと言われている、
decipiens/tetragona/kruseana/erythrocorys
といったユーカリも、寒風吹きさらしの場所に放置中ですが、
特に大きな葉痛みはありません。

何度も書いていますように、
今年は大幅に潅水量を減らしたことが
一番良かったのかもしれませんが、
私の育てている150品種程のユーカリに限り、
50cmを超えるような株であれば、
大阪の軒下では屋外越冬が可能ということになります。

寒風や高層マンション特有の強風を
まともに受ける場所ではありますが、
雨はほぼかからない場所になりますので、
あくまでも「軒下」とさせていただきます。

パッと見、最も傷みが激しいのは
レモンユーカリですが、
これは毎年同じことで、
春になれば早々に復活を遂げてくれます。


話は変わりますが、
最近の悩みは、専らドバトです!

マンションに多数巣くうドバトは、
さながら森のような我が家のベランダを
いたくお気に入りの様子。。。

毎日熱心にユーカリの枯れ木や枯れ葉を集めて、
ベランダの隅に巣を作ろうと必死です。

巣作りは、毎日欠かさずユーカリ管理をする
私に阻まれて、達成は100%不可能でしょうが、
賢いことに、枯れ枝だけでなく、
勝手に下枝を折って巣のネタにするので困ったものです。
鉢土もドバトの足跡だらけです。。。

ドバトの禁忌剤などはとうの昔に導入済みですが、
最近では慣れてきて、ほとんど効き目はありません。

ハトは餌を与えると、
どんどん多産になり増えていきます。

人間の一時の満足で餌を与えてしまうと、
結果として、自治体の駆除の対象になってしまったり、
お互いのために何ら良いことはありませんから、
公園などで餌を与えようなんて思ったときには
今一度考えてみてください。

こちらも腹が立つことは多々ありますが、
何とかうまく共存できないものか試行錯誤してみます。

# by eucalyptus_k | 2013-02-05 14:01 | ユーカリ(栽培実績)
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今年の冬季管理からわかったこと

初めに!
非常に遅くなってしまいましたが、、、

あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします!

今年はブログの機能追加と
それに関するトラブル云々に加えて、
年末年始のバタバタで、
記事の更新もままなりませんでした><;

季節は厳冬期に差し掛かろうというところですが、
今年は未だに温室を出してさえいません。
寒さに弱いユーカリを軒下に移動させたり、
後ろに下げるといったようなことも全く行っていません。

camaldulensis/robusta/melanophloia/rudis
レモンユーカリといったような、
そこまで寒さに強くないユーカリは
既に真っ赤に紅葉しています。

ところが、
decipiens/kruseana/pleurocarpa/extrica

などの若干耐寒性に難ありの西AZのユーカリや、
耐寒性が未知数の新参のユーカリについては、
特に大きな葉痛みや、紅葉も起こっていません。

我が家で最も耐寒性に難のあるerythrocorysも、
成長が進んで、葉の毛がなくなり、
光沢のある葉へと変わったからでしょうか。
今のところ目立った痛みは出ていません。

このままいけそうな気もしているので、
今年は、まだしばらく、
温室や移動なしで行きたいと思っています。

今年の管理で、例年と大きく違うところは、ただ一つ!
ほぼ全ての株で、鉢の上からは全く水を与えていないことです。

寒さに強く、冬季の吸水もそこそこあるような、
globulus/risdoniiなどはその限りではありませんが、
特にmacrocarpaなどのユーカリでは、3~14日に1回程度、
ほんの数秒、鉢底のスリットから軽く水をかける程度です。

特に冬季の吸水が少ないユーカリにwoodwardiiがあります。
我が家のwoodwardiiは35cmくらいの樹高で、
スリットの5号鉢に植わっています。
これももちろん、鉢底のスリットからの吸水のみです。

試しに、用土全てがカラカラの状態のときに、
鉢底のスリットから5秒程度水をかけて、
そこから、鉢底のスリットから見える土が、
何日で乾くのかを実験してみました。

結果は、余裕で半月以上かかりました。

わずか5秒、鉢底から水をかけただけですから、
用土の表面は最初から最後までカラカラです。

60cmで6号鉢のkruseanaでも実験しましたが、
余裕で半月くらいは湿ったままでした。

これは、鉢底から見えるスリット付近の土だけの話ですから、
恐らく完全に水が切れて、枯れが出るまでには、
まだ何日も余裕があるものだと思います。

これらのユーカリが、
冬季はどれほど水を吸わないのかがわかります。

先年までの冬季管理では、最低でも半月に1度くらい、
鉢の表面からたっぷりと水を与えていました。
これでは正直少ないかなと思っていたのですが、
とんでもない話で、寧ろ多すぎたようですね。

今年、一切温室を使用していなくても、
ほとんど全てのユーカリに痛みがないのは、
この吸水量の調整の恩恵なのかもしれません。

吸水を減らし、乾燥気味に管理することで、
大幅に耐寒性を上げることができる。

この言葉の意味をようやく体感できた気がします。

一方で、冬季にこれらのユーカリを
常時、雨の当たる場所で管理するというのは
ちょっと難しいことなのかもしれません。。。

# by eucalyptus_k | 2013-01-05 19:38 | ユーカリ(栽培知識)
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【ユーカリ紹介-49】
ユーカリ・エクストリカ (Eucalyptus extrica)

続きまして第49回目は、
先日紹介したpleurocarpaの亜種で
テトラゴナ・グリーンこと
ユーカリ・エクストリカです。

◎ユーカリ・エクストリカ
【学名:Eucalyptus extrica】
【英名:Eastern Tallerack】
fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像1

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像2

以前はpleurocarpaと同種で
Eucalyptus tetragonaという学名でしたが、
近年、その異なる特徴が発見されたために、
Eucalyptus extricaという学名に分割されています。

新しい学名が付けられた今日でも
tetragonaという名称は未だに根強く残っており、
緑色の強いextricaテトラゴナ・グリーンとも呼ばれます。

日本でも切枝としてメジャーなpleurocarpaとは異なり、
知る人ぞ知る、とてもマイナーなユーカリです。

あまりにもマイナーなため、
日本の切枝に混ざっていることは恐らくあり得ないでしょう。

現在、このextricaのタネを販売しているタネ屋は
オーストラリアにただ一つしか見つかっていません。

やはり、extricaの何よりもの魅力は、
エメラルドグリーンの葉と茎でしょう。

pleurocarpaには及びませんが、
それでも他のユーカリと比べると、
白銀色はとても素晴らしく美しいです。

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像3

実は、このextricapleurocarpaと同様に、
発芽してからしばらくの間は、
緑色の葉をしており、たくさん毛が生えています。

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像4

上の写真の株とその他の写真の株は
全く同じ株になります。

最初育て始めたときには、
別のユーカリ?とさえ思ってしまいます。

この時点でextricapleurocarpa
見分けることはほぼ不可能です。

そのまま成長していき、50cmを超えるくらいから、
急に全ての毛が抜けていき、毛のない葉が生え出します。

葉や茎の白銀色もそのあたりから強くなり出します。

そして、どんどん成長していくに従って、
葉や茎の白みはどんどん増していきます。

extricapleurocarpaの違いは
グリーン/シルバーの通りまずその色です。

確かにextricaの方が葉色がエメラルドグリーンになり、
pleurocarpaの方が葉色が白くなる傾向にあります。
ところが実際は、葉色にはあまり差がなく、
個体差で十分に入れ替わってしまいます。

ところが茎の色にだけははっきりとした違いがあります。
グリーン/シルバーという違いは、葉色ではなく、
その茎の色の違いから来ているようです。

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像5

少し写真ではわかりにくいところがありますが、
extricaの方が明らかに緑色が強くなっています。

また、茎の形状が、
強いウイング型をしているpleurocarpaに比べて、
extricaはそこまで激しいウイング型ではなく、
通常の四角形に近くなる傾向が強いです。

他には、extricaの方が葉先が尖り、葉が長細くなり、
脇芽をたくさん出して、横に広がる性質が強いです。
一方のpleurocarpaは、葉が丸みを帯びており、
比較的真っ直ぐに上に伸びる性質が強いです。

下の写真でもわかるように、
すでにたくさんの脇芽を出しています。

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像6

それでも、葉の形状や樹形、茎の色だけでは、
なかなか素人目には見分けがつかないこともあります。

亜種として分けられる要因にもなった決定的な違いは、
その蕾・実の形状と色です。

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像7

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像8

角があり、四角形のpleurocarpaの実と比べると、
extricaの実はほとんど角が存在せず、
全くもしくは少ししか粉を吹いていません。

この実こそが決定的な識別のポイントですが、
何株もextricapleurocarpaを育てていると、
最終的には、パッと見でわかるようになります。

ちなみにextricaという学名には
抜け出たという意味があり、tetragonaから抜け出した、
特殊な特徴をもったユーカリということになります。

その生息地は、オーストラリア南西部の沿岸地域、
エスペランス東のオーストラリアでも有名な
美しい海岸が広がっている地域です。

extricaは、pleurocarpaの生息地よりも、
さらに東部の狭い範囲の地域に生息しているため、
Eastern Tallerackと呼ばれています。

この辺りは、たくさんの珍しいユーカリが生息する地域で、
沿岸部出身なので、どれも耐塩性がかなり強いようです。

そのため、extricaは、海の傍であっても、
容易に栽培することが可能なようです。

extricaは低木のMallee(灌木型)です。
最高樹高はpleurocarpaよりもさらに低く4m程度で、
より横に広がりやすい性質を持っているようです。

そのため、サイズ的には鉢植えでも管理しやすく、
何よりも数十センチの樹高で開花が見込めます。

以前の記事でも紹介しましたが、
我が家での開花第一号はこのextricaでした。

開花した株は、わずか樹高50cm弱と低いながらも、
とても美しく、繊細で小さな花を咲かせてくれました。

下の写真は最も満開の時の写真です。

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像9

こんな魅力満点のextricaですが、
栽培に関しては少し我儘なところがあります。

まず、他の西AZのユーカリの例にもれず、
直射日光に良く当てて、乾燥力の強い用土で、
乾燥気味に育てることが大切です。

水分管理にはかなりうるさいようで、
好む環境が作れていないと、
全くと言っていいほど成長してくれません。

extricapleurocarpaよりも
さらに少しだけデリケートな面を持っています。

私は当初、水分管理がうまくできずに、
一年で5cmしか成長しなかったことがあります。

あまりにも成長が緩慢だったので、
マイペースというあだ名を付けていたほどです。

ところが、ひとたび好む環境を構築できれば、
成長力はalbidaなどよりも遥かに激しくなります。

またひとたび成長力に火がつくと、
夏季の吸水量は半端なくなります。
夏季限定でgunniiなどの吸水量は顔負けになります。

また、激しく粉を吹いているので、
macrocarpaなどと同様に、激しい西日を浴びても
全く葉焼けするようなこともありません。

とにかく、乾燥力の強い用土で、
終日直射日光に当てることが、栽培のポイントです。

真夏は成長が控え目になる植物が多い中、
extricaは真夏でも激しく成長します。

注意するところは、先述した激しい吸水量です。
水が切れると、結構早い段階で葉先に枯れが出ます。

吸水量が激しく、水切れにも弱いくせに、
水分管理にうるさく、過湿を嫌うというのが、
このextrica栽培の最も難しいポイントです。

このextricaを上手く育てるポイントとしては、
育苗初期には少し小さめの鉢で育て、
成長力に火が付いたら、一気に大きな鉢に植え替えるというのが
個人的には良いように思っています。

何はともあれ、早く乾く土で頻繁に乾いて水を与えるという、
栽培では最も手のかかるサイクルを好むユーカリの代表格です。

また、もう一つの成長のポイントとしては、
高い気温のようです。

親愛なるこあら師匠の農場でも、
夏季に40℃を超えるようなビニルハウス内で
ひと際元気に育っていると伺っています。

他のユーカリと比べると少し我儘なextricaですが、
私は西AZのユーカリの入門編に最適だと思っています。

育て方がハッキリしていてわかりやすく、
西AZのユーカリの特徴を掴むのに最適だからです。

また、育苗難易度も立ち枯れしにくく、
西AZのユーカリの中では簡単な部類になります。

ただし、pleurocarpaに比べると、空中湿度に敏感で、
湿度の高い梅雨時期などには、葉に枯れが出たり、
褐班ができることが多くなっています。

毎年、我が家のextricaは、全ての株が、
梅雨時期に何らかしかの葉痛みが発生します。

そのため、pleurocarpaよりも風通しを重視し、
空中湿度をあまり上げないようにする工夫が
必要になってくるかと思います。

気になるextricaの耐寒性ですが、
実はこの耐寒性がextricaのネックになります。

そこそこの樹高にまで育ち、
毛がなくなり、硬い葉に育ったextrica
-5℃程度までは問題なく耐えられます。

ところが毛の生えている間の小さな株は
0℃以上で管理することが推奨となります。
また霜にもとても弱く、激しく葉痛みを起こします。

60cmを超えるような株であれば、
関西や関東の暖地では容易に野外越冬が可能ですが、
小さな間は無加温の簡易温室内で越冬する方が無難です。

無加温であっても、簡易温室内で寒風を防げるならば、
-5℃の環境で、発芽したての苗の越冬実績があります。

この耐寒性の弱さは、extricaの生息地が
ほとんど0℃を下回ることのない地域であることに起因しています。

extricaはとにかく、あまり寒さには強くないユーカリなので、
どうしても葉痛みを避けたい場合には、
寒い夜には簡易温室内に退避すると良いでしょう。

一つ注意するポイントですが、
冬になれば、確かに吸水量は激減しますが、
毛の生えているユーカリは、余り寒い冬を知らないためか、
冬になっても、他のユーカリと比べると水を欲する傾向があります。

とはいえ、1週間に一回程度のペースですが、
安心していると水切れを起こすので少し注意してください。
pleurocarpaと比べると若干乾燥を好むようです。

次に気になるextricaの香りですが、
残念なことに、pleurocarpaと全く同じ香りで、
万人受けする良い香りとは言えません。

現地では、レモンの香りと言う人もいるようですが、
レモンと言うよりは、レモンの皮を砕いたときの生臭い香りに、
シネオールが加わったような、少し渋い香りです。

また、ユーデスモールという漢方成分も含まれているため、
少しスパイシーな薬草っぽい香りにも感じます。

香り自体は決して弱い方ではなく、
指で葉を軽く撫でると香るほどですが、
香りを楽しむユーカリとしては少しキツイかもしれません。

薬草系の香りが好きなマニアの方には
もしかすると喜ばれる香りかもしれません。

fancyboxエクストリカ(Eucalyptus extrica)の画像10

香りはともかくとして、
シルバーのpleurocarpaに対して、
エメラルドグリーンの美しいextrica
明らかに見るものを魅了することのできるユーカリです。

また西AZのユーカリのスタンダードとしても最適で、
ユーカリファンの人にはぜひ一株育ててほしい品種です。

とはいえ、pleurocarpa以上にマイナーで、
タネを手に入れることさえ困難なユーカリです。

ところが、、、このextricaも!
親愛なるこあら師匠の農場では主力商品です。

この美しいextricaを育ててみたい方には
素晴らしい農場を紹介します!

extricapleurocarpaを一緒に育てて、
その違いを見比べてみるのも一興ですよ!

------------------------------
<栽培難易度:C>
香良さ:★
香強さ:★★★
成長力:★★★

要水分:★★
耐過湿:★★
耐水切:★★
耐日陰:★
耐移植:★★★
耐寒性:★
耐暑性:★★★★★
耐病虫:★★
------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2012-08-31 09:26 | ユーカリ紹介
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