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今年も枯らせてしまった!?

私の管理不行届きが原因ですが、
さすがに150種近くもあると
どうしても管理忘れが出てきます。

最近は毎年1~2種程度、
比較的大きな株を枯らせてしまいます。

最も枯らせることの多い時期は
急に湿度の上がる梅雨前後であったり、
急に水切れの早まる夏季なのですが、
今年は春先早々にやってしまいました。

fancybox記事368の画像1

品種はEucalyptus polyanthemos ssp vestita
ポポラスの亜種で、昨今タネが
とても手に入りにくくなっているレアな品種です。

元々少し病気がちではあったので、
水分少なめで管理していましたが、
ちょっと少なすぎて水が切れてしまったようです。。。

fancybox記事368の画像2

全体を見ていただくとわかりますが、
恐らくもうこれはダメだな...と
多くの方が思われるかと思います。

葉はもうこんな感じで完全にカリカリです。

fancybox記事368の画像3

私も正直「あちゃ~」と思いました。
恐らくこの時点で破棄してしまう方もいるかもしれません。

でも余程場所に困っているのでなければ、
ユーカリの生命力を信じて、
私はしばらく置いておくことにしています。

もちろんもう葉はダメになっていますから、
蒸散は皆無に等しいので、
水遣りは過湿にならないようにごく稀に行います。

実は枯れているのを知ったのは3月頃で、
その頃には全く気づいていなかったのですが、
本当に最近、5月に入ってから、
いくつか無事な葉があることに気づきました。

fancybox記事368の画像4

fancybox記事368の画像5

正直たくさんの枯れた葉の中のわずか6枚ですが、
これは復活するぞ!!と実感した瞬間です。

そして今朝観察してみると、
数か所から新芽が出ているのを確認できました。

fancybox記事368の画像6

fancybox記事368の画像7

fancybox記事368の画像8

ここで一安心ではありますが、
気をつけるポイントがニつあります。

一つは良くお問い合わせをいただくのですが、
これらの枯れた枝葉をいつ取り除くのかという問題です。

状況に応じて様々な方法があるでしょうが、
手が当たって取れてしまうような枝葉以外、
私は一切触りません。

何故かというと、枯れているように見えても、
まだ枝が生きていることも十分にありえます。

そのような場合、無理に切り取ってしまうと、
生きている部分にまで傷をつけてしまうことになるので、
細々と復活しようとしている生命力までをも
奪ってしまう可能性があるからです。

現在出てきている新芽の成長が進み、
丁度枯れている枝葉の面積と同程度以上になり、
枯れている枝葉を隠すようになってきた頃に
そろそろ取るかという感じでのんびりやります。

これからどの程度成長が進むかわかりませんが、
極めて成長が順調であった場合は夏前、
通常であれば秋口に取り除く予定になるでしょうか。
ちなみに真夏はあまり触らない方が良いです。

もう一つの問題は新芽が安定するまでの水遣りです。

やった!復活した!と喜び勇んで
たっぷり水を与えてしまいそうになるところですが、
無事な葉はたった6枚、小さな新芽がわずか数カ所です。

葉の量で考えてみると20cm程度の小苗と同程度です。

全体的な樹高は大きく見えるのですが、
葉数自体はとても少ないので、
20cm程度の小苗を育てているかのような水遣りで、
過湿にならないように注意しながら管理します。

とはいえ、ここでまた水切れを出してしまうと、
生命力の少ない株ですから元も子もありませんので、
新芽が大きく丈夫に育つまでは少しシビアな時期になります。

この部分は私でも失敗することがあります。
自分の経験と後は株の生命力に任せるしかありません。

もし管理が万全に近くとも、
株の生命力が尽きて枯れてしまうことだってあります。

このpolyanthemos ssp vestita
まだ復活するかはわかりませんが、
無事に復活することができた暁には
是非ともこちらでその姿を公開したいと思います。

# by eucalyptus_k | 2015-06-01 16:59 | ユーカリ(栽培知識)
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Trackback(0) |  Comments(2)
By Osakano Jie at 2015-06-01 22:43 x
eucalyptus_kさん、こんばんわ。

ご無沙汰しています。
我が家のpolyanthemos ssp. vestitaも主軸が枯れてしまいました。
気が付いたらという状況ですので、ここ数日の間に同じような状況になった様です。
私の場合、ポリアンセモス以外にもたくさん主軸を枯らしていますので、またかという感覚ですが、ひこばえがそこそこの大きさになっていますので、まあいいかと思っていたところに、記事を拝見しましたので、コメントを入れさせていただきました。
春先から梅雨辺りまでは、こういった枯れ方が多い時期ですよね。

最近、軽石栽培の実験で、順次軽石に植え替えしてるのですが、5月下旬に植え替えしたときに、結構根がパンパンに張っていましたのでこれも植え替えしようかどうしようかで、先延ばしにしたのが、少し残念な結果になってしまいました。

根っこパンパンも、結果的には水分不足を起こしてしまうのでしょうかね?

ちなみに毎日水やりしていたユーカリです。

写真を拝見したところ、新芽が出ているようなので、今以上に葉数は増えそうな予感がします。
By eucalyptus_k at 2015-06-03 17:50 x
Osakano Jieさん、こんにちは!
こちらこそご無沙汰しています。

私がよくやってしまうのは
梅雨時期の過湿と夏季の根の蒸れによる枯れです。
このケースでは復活の可能性はかなり低くなります。

今回のようにある程度の樹高(150cm程度)があって、
根ぐされや蒸れではなく、
このように全体的に枯れるというのは非常に珍しいです。

昨今polyanthemos ssp. vestitaは
タネが非常に手に入りにくいようですので、
復活してくれそうで安堵しました。

根づまりに関しては弱い品種と強い品種があるように思います。
スリット鉢のように根のサークリングを防げるような鉢であれば、
深刻な根詰まりの症状が出たことは5年間でまだありませんが、
通常の鉢であれば、早期に根詰まりが起こり、吸水不良が起こるようです。

この吸水不良とは、水を吸う根の集まった鉢底部はカラカラなのに、
鉢上部や中心部は湿り続けるという状態になってしまい、
水切れのサインを出しているくせに、根腐れを起こすという症状です。

育苗時にもポリポットを使用すると、この吸水不良が起こるので、
最近は育苗時にも必ずプラスチックのスリットポットを使用しています。

スリットポットはポリポットよりコストがかかりますが、
自分は苗数が必要な商用栽培を行っているわけではないので、
しっかりと用品や用土をケチらずに育苗成功率を上げた方が、
置き場所の問題も解決でき、且つ逆にコストも浮くという判断です。
 
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