月別の記事表示
月 
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
             

ベランダでの蕾の近況まとめ

現在、我が家のベランダには
蕾を付けているユーカリがいくつかあります。

先日紹介させていただきましたが、
先行してcaesia ssp.magna/torwood
そしてdecipiens ssp. adesmophloiaが開花済みです。

今日はこれから開花を
期待できる品種についてご紹介します。

まず最も開花が差し迫っているのが、
ユーカリ中でも美しいピンク色の花が評判の
Eucalyptus torquataです。

fancybox記事366の画像1

もう蕾が真っ赤に色づいてきていて
数日後には開花しそうな勢いです。

fancybox記事366の画像2

良く見てみるともうキャップの外れた
開花寸前の蕾もあるようですね。

torquataは実家の庭では何度か開花していますが、
我が家のベランダで開花するのは今回が初めてになります。

恐らく次の開花情報は
torquataになるのではないでしょうか。


次はEucalyptus woodwardiiです。
woodwardii鮮やかな黄色の花を咲かせる品種です。

実は過去に何度も蕾が付いたことがあったのですが、
こちらの記事で解説しているように、
woodwardii非常に脆く折れやすいユーカリです。

そのためマンション高層階特有の強風により、
毎回全ての蕾が落ちてしまっていました。

ところが今回は蕾がたった一つだけ残っています。
春先にもかなりの強風が吹き荒れましたが、
この蕾は丈夫なようで、落ちずに成長を続けています。

fancybox記事366の画像3

ユーカリの中ではそれなりに大きな蕾です。
本来であれば蕾は4~7個セットで付くのですが、
他の蕾はすでに落ちてしまいました。

先端が尖り始めているので、
うまくいけば夏前には開花するでしょうか?

とにかく本当に脆いユーカリなので、
まだまだ蕾が落ちないように注意が必要です。

fancybox記事366の画像4

woodwardiiの先端部分を良く見てみると、
びっくりすることにたくさんの花芽が付いています。

woodwardiiの新芽は真っ直ぐに尖っているので、
この脇から出ているものは全てが花芽になります。

フルタイム直射日光の環境で栽培すれば、
恐らくこの花芽は秋頃に開花することになります。

ところが我が家のベランダでは日照不足のため、
この花芽が開花するのは、大きく遅れて、
年を越した後になる可能性が非常に高いです。

栽培環境のせいで、開花までに時間がかかってしまうのも
ベランダでの開花実現の難しさの一つになっています。

fancybox記事366の画像5

今年は例年よりも多くの花芽が付いているので、
できる限りたくさんの蕾を残したいものです。


次はベランダで毎年開花を続けてくれている
Eucalyptus pleurocarpaです。

fancybox記事366の画像6

pleurocarpaは株の先端部分に花芽を付けます。
蕾は白みが強くて、面白い形をしています。
またその花も存在感があって美しいです。

fancybox記事366の画像7

とにかくpleurocarpaはその外観も美しく、
非常に低樹高でも開花しやすいので、
魅力満点で人気のユーカリです。

開花の時期は初夏で、
大阪では6月下旬~7月くらいです。


次はpleurocarpaの兄弟分Eucalyptus extricaです。
こちらもベランダで毎年開花を続けてくれています。

fancybox記事366の画像8

extricapleurocarpaと同様に
株の先端部分に花芽を付けます。

ところが以前は同じ品種として扱われていた
pleurocarpaとは全く異なった形状の蕾を付け、
異なった花を咲かせます。

色も形状もサイズもpleurocarpaより遥かに質素で、
花も咲いているのに気づかない程に小さな白い花です。

extricaのような小さな白い花は
ユーカリ全体でのスタンダードな花といえます。

開花の時期はpleurocarpaと同じ初夏になります。


最後は激レア品種のEucalyptus pimpinianaです。

fancybox記事366の画像9

このユーカリは恐らく日本では初栽培では!?
と考えられる程の激レアローカル品種です。

何とその樹高は1m程度でツツジのような
Shrub型(茂み状)に育つユーカリです。

とにかく非常にたくさんの花を咲かせる品種なので、
最初はびっくりするほどに大量の花芽が付いていました。

ところがマイナーなローカル品種で
且つ砂漠地域出身の品種のため、
日本では気候が合わないからでしょうか?

なかなか花芽の生長が進まずに、
ようやくここまで大きくなってくれました。

うまくいけば初夏~秋口に開花するかもしれません。

初めて花芽が付いたのが昨年の初夏なので、
実に一年近くも開花せずに細々と成長を続けていました。

最初にあったたくさんの花芽は、
マンション高層階特有の強風により、
その数をかなり減らしています。

fancybox記事366の画像10

また写真を良く見てみると、
本来8個セットで花が咲くはずなのですが、
いくつかの蕾が取れてしまった後があります。

文献によると開花時期は初夏か秋口のようなので、
何とか今年度中に開花を実現させたいものです。

花自体は黄色の花が咲くようです。


今年も嬉しいことにたくさんの蕾が付いています。
恐らくtorquataは間違いないでしょうが、
その他の蕾も無事に開花してほしいものです。

やっとマトモに花が咲くようになってきた
ユーカリの薫るベランダでした

# by eucalyptus_k | 2015-05-27 15:03 | ユーカリ(花と蕾)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

テトラゴナ(tetragona)2種の果実

我が家のベランダと実家には
かつてtetragonaと呼ばれていた
ユーカリが2種類あります。

一つ目はtetragona silverこと
Eucalyptus pleurocarpa
二つ目はtetragona greenこと
Eucalyptus extricaです。

今日は実家の結実した
tetragona2種の果実を比較してみます。

fancybox記事349の画像1

fancybox記事349の画像2

まずはsilverpleurocarpaです。
silverの名の通り実は白銀色で、
pleurocarpaの学名の通り、
実には4つの角があります。

fancybox記事349の画像3

実の先端が×字に割れてきたら
タネの収穫時になります。
うまくいけば来春くらいになるでしょうか。


fancybox記事349の画像4

fancybox記事349の画像5

次にgreenextricaです。
greenの名の通り実は全く粉を吹かずに緑色で
形状は角がなく丸い壺のような形状です。

fancybox記事349の画像6

fancybox記事349の画像7

鉢植えでは果実をたくさん残すと
そこにエネルギーが集中するためなのか
樹勢が弱っていくようなので、
実家では実を取り除いています。

pleurocarpaについては、
結実を確認していたので
頼んで残してもらっていました。

extricaの実は
まさか結実するとは思っていなかったので、
事前に全て取り除かれていたはずでしたが、
偶然にも一つだけ残っていました。

元々この2種はtetragonaという
1つのユーカリとして認識されていました。

近年、この果実の色と形状の違いにより、
学術的に異なる2種へと分けられることになりました。

他ではその葉色や茎の色なども
それぞれの種の特徴を表しています。

pleurocarpaでは葉先が丸くなるのに対して、
extricaでは葉先が尖るというのも特徴の一つです。

タネを播いて、発芽仕立ての苗を見ると、
全く区別がつかない程に良く似ていますが、
こうしてある程度の大きさにまで育てると、
その違いは歴然としていることがわかります。

どちらも開花が非常に早く、
とても魅力的なユーカリです!

# by eucalyptus_k | 2014-11-27 16:54 | ユーカリ(品種知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(10)

西オーストラリアのユーカリ栽培のポイント

一般的に西AZのユーカリは
日本と環境が合わないため、
栽培が難しいと言われています。

確かに中には少しのミスで枯死につながるものや、
毎年同じ時期になると調子を崩すものがあり、
安心して放置できないものが多いです。

日本との大きな環境の差としては、

●絶対的な降雨量に差があること(日本の1/6程度)
●夏が乾燥し、冬が若干湿潤であるということ
●日本のような年単位での寒暖差より一日の寒暖差が大きいこと
●降雨による水分よりも地下水を吸っていること
●土壌の養分が日本と大きく異なること(日本よりも貧しい土壌)

などが挙げられるかと思います。

同じユーカリと言うことだけで、
日本でありふれたgunniiなどと
同じように栽培しているだけでは、
確かにうまくいかないこともあるでしょう。

ただ一部の難しい品種を除けば、
後はその栽培方法にさえ慣れてしまえば、
そこまで難しいものばかりではありません。

私が勝手に感じている範囲で
西AZのユーカリにはいくつかのグループがあります。
それによって若干栽培方法が変わってきます。

あくまでも我が家の栽培環境による判断ですが、
西AZのユーカリの栽培ポイントについて記します。
※あくまでも鉢植えでの管理のポイントです。

ただしあまりにも西AZのユーカリの管理に慣れ過ぎると、
植物=乾燥を好み、肥料はほぼ不要となってしまって、
私のようにパセリを枯らすことになるかもしれません。


1. 半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
最も日本と環境の差のあるグループです。
大体、難しい品種というのは、
このグループに含まれるものが多いです。

とにかく用土の選定を間違えると
難易度がさらに驚異的に跳ね上がります。

またものによっては、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものもあります。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○真夏はほぼ一日で用土が全乾きするくらいの配合が良い
○この配合で朝に一日一回の水遣りで夏を乗り切る
○終日直射日光に当てて育てる、半日陰は苦しい
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○荒れ地に生息しているため高pHや多肥を嫌う傾向にある
○肥料はリン酸分を嫌い鉄分や亜鉛などを多く必要とする。
○室内管理は論外

macrocarpa/rhodantha/kruseana/campaspe/woodwardii
youngiana/gamophylla/gongylocarpa/tetraptera など


2. 非常に乾燥した半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリも、
最も日本と環境の差のあるグループです。
1のグループ程、激しい日光と高温を必要とはしませんが、
用土の乾燥力はさらに強化した方が良いものが多いです。

用土の選定を間違えると難しいところは同じですが、
日照よりも風通しに気を付ける必要があります。
高い空中湿度のある場所ではすぐに葉を散らせます。

多くの品種において、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものが多いです。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○終日直射日光に当てて育てるのが良く、半日陰程度でもOK
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○梅雨時期の葉痛みはある程度の妥協が必要な場合もある
○夏場でもかなり水切れに耐えられるものが多い
○半日陰程度であれば夏場でも一週間程度持つものもある。
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○冬場は底面吸水が良いが1ほどは気を使わない
○肥料は1ほど気を使わないが高pHや多肥は好まない。
○室内管理は論外

orbifolia/websteriana/gillii など


3. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(高温を好む)
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

その中でも特に高温と日光を好み、
夏場に大きく成長を進めるものが多いです。

このグループのユーカリを入門編として
育てると良いと思います。

私のユーカリ栽培方法は
このグループのユーカリを最も中心に考えていて、
我が家でも調子の良い品種が多いです。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものもある
○終日直射日光に当てて育てるのが良い
○半日陰程度でも栽培は可能だが成長力はかなり悪くなる
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○肥料にはそこまでうるさいものは少ないが高pHは良くない。
○室内管理は論外

albida/pleurocarpa/extrica/dicipiens/torquata/torwood
caesia/forrestiana/pachyphylla/pluricaulis
salmonophloia/uncinata/dolichorhyncha など


4. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(穏やかな気候を好む)
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

日光は特に好きな品種ですが、
どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはあまり動きがなくなるものが多いです。

中にはあまりにも真夏の激しい日光を浴びると
少し葉焼けをするものもありますので、
半日陰強くらいでの管理が良いです。

その分、3よりも少し過湿に強いものが多いです。

このグループのユーカリも入門編として
育てると良いと思います。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し葉が汚くなることがあります。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をした方が経過は良い
○風通しの良い場所に置くことは3に同じ
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○比較的高pHに対する耐性の高いものが多い
○室内管理は論外

lehmannii/macrandra/erythrocorys/urna/grossa
accedens/crucis/lane-poolei/leptopoda など


4. 冷涼湿潤でかなり穏やかな気候を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
冬も夏も非常に温暖且つ涼しく、
少しぬるま湯的な環境で育っているものが多いです。

平均的な西AZのユーカリ栽培方法よりも
少し湿潤を好み、過湿耐性はそこそこです。

ところが高温多湿な環境をとても嫌い、
高温多湿が過ぎると、葉が激しく傷んだり、
菌類系の病気に悩まされることが多いです。

日照は半日陰程度で十分なので、
できる限り風通しの良い涼しい場所で管理します。

どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはほとんど動きがなくなるものが多いです。

冬場もそこまで耐寒性の強いものは少ないですが、
寒くてもそれなりに吸水の進むものが多いです。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し厄介なところもあるユーカリです。

○育苗初期は湿潤に管理しても生育は良好(育苗は楽)
○初期の育苗はなるべく涼しい季節を中心に行う
○用土は排水性の良いものを選ぶ(夏を乗り切るため)
○根をしっかり張った後は吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をして育てる
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○冬場は東AZのユーカリと同じような水遣りでOK
○肥料はリン酸分を嫌い高pHでは障害の発生するものが多い
○一部厳冬期の日中や夜間限定の室内退避は可能

preissiana/pachyloma/nutans/platypus/vesiculosa など


5. 例外-1(rudis)
-------------------------------------------------------------------------------
高い空中湿度に対する耐性もあり、
暑さに対する耐性も高いので、
楽な東AZのユーカリと同様に育てられます。

西AZのユーカリではありますが、
ユーカリ全体でもかなり育てやすい部類になります。

湿地帯生息種のため相当の水食いですが、
そこまで水切れが早いということもありません。

特筆すべきポイントは、冬の寒さには特に弱いので、
小さな間は0℃以下にならない場所に
退避して管理することが大切です。
※成長後は-5℃程度でも耐えることができる。

日照も半日陰程度で育てられます。

また高pHに対する耐性も高く、
用土を酸性にする力が強いので、
アルカリ土壌の改良にも使用されるそうです。


5. 例外-2(moon lagoon)
-------------------------------------------------------------------------------
半日陰程度の日照でも育てられます。
また過湿に対してもかなり高い耐性を持っています。

かなりの水食いで水切れに気を付ける程ですが、
排水性の高い用土を好みますので、
ある程度乾燥気味に管理した方が生育は良好です。

特筆すべきポイントは
ユーカリには珍しく高pHと多肥を好みます。

肥料をたくさん与えないと生育が悪くなり、
与えれば与える程効果が表れてきます。


そして最後に総括です。

■用土
最も重要な要素の一つです。
この選定を間違えると難易度が跳ね上がったり、
根本的に栽培が不可能な場合があります。

置き場所や栽培環境により左右されますが、
下記が一般的にオススメの用土です。

○ゴールデン粒状培養土 観葉植物用などの粒状培養土
1や2などの強乾燥を好む品種では、
ここに鉄分が豊富な桐生砂、岡山土などや、
ゼオライト、日向土、軽石などを加えて乾燥力を強化する。

○自前でブレンドする場合
硬質赤玉土や硬質鹿沼土などをベースに使用するか
上記の岡山土や日向土などをベースに使用する。
赤玉土や鹿沼土は硬質のものを使用しないと
崩れて粘土化して逆効果になる。
※硬質と名の付くものは通常の2倍以上の価格がします。

○私のブレンド用土(参考)
硬質赤玉土...3
硬質鹿沼土...2
桐生砂...2
ゼオライト(クリノプチロライト系)...2
くん炭...1


■鉢
乾燥力の強いものが推奨です。
下からも乾燥が進むスリット鉢がオススメです。

陶器系のしゃれた鉢などはオススメできません。
また根張りを考えて縦に長いものが良いです。
テラコッタや素焼き鉢などもOKですが、
素材状菌類の繁殖が進みやすいようです。
※経験上経過がイマイチ

根が十分に張り切るまでは、
全体的に株に比べて少し小さめの鉢で栽培すると
格段に難易度が下がります。

この理由は単純に鉢が小さいと
用土量が少なくなるため、
根の行き届かない範囲の用土に
無駄な水分が残ることを防止できるからです。


■日照
一部の真夏の直射日光を避ける品種以外では、
在来の植物では信じられないほどに耐性があります。
特に葉の白い粉は日焼け防止の効果もあるので、
白みの強いものは激しい日光を好むものが多いです。

ユーカリはあくまでも樹木なので、
基本は花草よりも多くの日光を必要とします。

また日光は蒸散と吸水の少ない西AZのユーカリの
用土乾燥を促す効果もあります。

株だけではなく、鉢や用土にも良く日光を当てることで、
根の成長促進と乾燥力強化につながります。
これはかなり大きく成長に差の出るポイントです。


■風通し
全体的に風通しの良さは重要です。
特に東AZのユーカリと比べると大きく差の出るポイントです。

目安は気温自体は暑くても良いので、
人間が不快になるようなジメジメした空中湿度を避けます。
風が良く吹いて外でも涼しいなと感じる場所が良いです。

私がユーカリに適したような
湿度の低い国を訪れた際の経験談ですが、
気温が30℃以上あったとしても、
長袖の白い服を着ている方が涼しいのです。
このような湿度の低い環境がユーカリには最適になります。

また周囲に他の植物や壁などがない場所の方が
格段に風通しが良くなります。
ただし強風による転倒には注意が必要です。


■水分管理
西AZのユーカリ栽培を左右するとても重要なポイントですが
用土と日照、風通し次第では
そこまで気を使わなくて良くなります。

日本の多くの植物では用土表面が乾き始めたら
水遣りを行うという指標がありますが、
それでは少し多すぎるきらいがあります。

どちらかというと用土が中の中まで
ほぼ全乾きする寸前がベストな水遣りタイミングです。

このタイミングは本当に
置き場所や根の張り具合で大きく変わります。

例えば1のグループに属するmacrocarpaでも、
用土と鉢サイズが適切で真夏に直射日光下に置くことで、
ほぼ一日で完全に用土が乾くということになります。

逆に用土の保水性が高く、置き場所の日照が悪く、
根の張りも不十分である場合には、
真夏でも一週間経っても用土が一向に乾かないこともあります。

ユーカリ全般に言えることですが、
特に西AZのユーカリでは、
用土が良く乾き、良く水を与えるといったサイクル
最も健康な株を安定して育てられる要素になります。

そのためには先述した通り、
用土と日照、風通しがキーになってきます。


■肥料
良くあるマグァンプなどの肥料は
リン酸分が多くなっています。

日本の多くの肥料は花を綺麗に咲かせるものが多いので
自ずからリン酸分が多めに設定されています。

オーストラリアの土壌にはリン酸分が存在しないため、
ユーカリにはほとんど役に立ちません。
品種によっては害にさえなる程です。

基本的に商用栽培でもない限りは
肥料を全く与えなくても栽培は可能ですが、
成長期の液肥などはある程度の効果が見込めます。

その際にはリン酸分が少ない肥料や
微量要素(鉄分など)が多いものを選択します。

我が家では根菜用のカリウム分の多い肥料なども
相応に効果が出ていることを確認しています。

また石灰や化成肥料を与えすぎると、
土壌のpHが上がって、アルカリ寄りになります。
そうなると鉄分欠乏の症状が現れることがあります。

一部、高pHを好むユーカリもありますが、
基本ユーカリは弱酸性~酸性の用土を好みます。
肥料の与えすぎによる高pHには注意してください。


まずは入門編と言われている西AZのユーカリを育ててみて、
西AZのユーカリの育て方に慣れることが先決です。

西AZのユーカリは外観の面白いものや、
美しい花を咲かせるものが多いので、
是非とも育ててみてください!

# by eucalyptus_k | 2014-09-01 17:02 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

たくさんの蕾を発見!

先日の台風でたくさんの株を退避しました。
退避するのも戻すのも1時間程度かかるような
大変な作業になりましたが、
それでも2時間近くかかった以前の配置よりは、
圧倒的に楽になりました。

結局台風の影響は皆無で、
退避作業は徒労に終わりましたが、
そのお陰で、いくつかのユーカリに
新しい蕾を発見することができました。

いつもしっかりと観察しているつもりなのですが、
なかなかちゃんと見れていないものですね。


まずは今年実家で開花を達成できたtorquataです。
※実家での開花記事はこちら

fancybox記事329の画像1

このtorquataはずっと調子が悪くて、
出る葉出る葉が全て枯れていくという状態でした。

ストレプトマイシンによる殺菌、
用土にpH未調整のピートモスを混ぜてpHを落とす作業、
風通しの改善を行うことによって、
見事葉枯れの症状が治まり、
今回の蕾につながってくれました。

この株は現在比較的調子は良いので、
開花の期待は大ですが、
今からだと来春あたりになるでしょうか。


次は先日開花を実現することができたtorwoodです。
※開花記事はこちら

fancybox記事329の画像2

fancybox記事329の画像3

開花した時の蕾よりも
さらにたくさんの蕾が付いています。

これも非常に調子が悪く、
torquataと同じ処置を行っています。

以前よりも少し調子は戻ってきていますが、
こちらは明らかに病気のようで、
完全に復活には至っていない状態です。

開花は来春以降になるでしょうが、
依然、状態が心配な株なので、
無事開花を実現できるかは未知数です。


次は例年開花を続けてくれているextricaです。

fancybox記事329の画像4

これも非常にたくさんの蕾をつけてくれていますが、
同じく病気がちで調子はあまりよろしくありません。

extricaは蕾から開花までが早いので、
うまくいけば今年中に開花を実現できるかもしれません。
株の調子次第といったところです。


そしてここからは私的にも
非常に嬉しい2種の蕾です。

実はこれから紹介する2種は
私が個人的に花を咲かせたいランキング
トップにあった2種なんです!

1つ目はpachyphyllaです。

fancybox記事329の画像5

fancybox記事329の画像6

fancybox記事329の画像7

この蕾は最終的には真紅になり、
面白い形状の真紅の蕾から、
黄色い花が咲くという絶景を演出してくれます。

fancybox記事329の画像8

今の時点でも結構大きな蕾なので、
思っていたよりも大きな花が咲きそうで楽しみです。

このpachyphyllaは英名のThick-leaved Malleeの通り、
非常に硬い葉が特徴のユーカリです。

本当にその葉の硬さにはビックリします。
ヘタに手などを葉先で突くと、
刺さって怪我をする程に硬いです。

ただpachyphyllaは正直、
かなり難易度の高いユーカリです。

まずorbifoliaなども顔負けな程に
恐ろしく水を吸いません。

また少しでも過湿になると、
調子を崩して、葉を散らせてしまいます。

樹高1mにもなる株が、小さなスリット5号の
ロングに植わっているにも関わらず、
今の時期でも3日に1回程度の、
鉢底スリットからの水かけだけで十分です。

ヘタに用土表面から水を与えると、
一気に調子を崩すこともあります。

現状の調子は微妙なところで、
梅雨時期は毎年、調子を崩します。

開花実現はまだまだ何とも言えませんが、
無事な開花を心待ちにしたいと思います。


2つ目はシルバープリンセスの異名を持つ
caesia ssp. magnaです。

fancybox記事329の画像9

fancybox記事329の画像10

このユーカリの花は赤に近いピンク色で
ユーカリ中でも屈指の美しさを持っています。
また中々に立派で大きな花を咲かせます。

現在まだ枝の色は赤みが強いですが、
蕾や枝の色は完全な白銀色になっていくため、
銀の蕾と枝にピンク色の花という外観が
シルバープリンセスという名の元になっています。

fancybox記事329の画像11

caesiaは元々楽なユーカリではありますが、
これは比較的調子が良いので、
開花がとても楽しみです。

こうして見てみると、
一年目からでも開花することのある
gilliipleurocarpa、extricaなどは
とても花の咲きやすい
ユーカリであることがわかります。

今回新しく蕾のついた品種は
どれも3年近くかかっていると思います。

我が家のベランダでも、実家の庭でも
既に私の身長を超える程のerythrocorysが、
そろそろ開花してくれそうなものですが、
これはとても時間がかかっています。

先日も珍しいdecipiens ssp. adesmophloia
蕾を発見することができました。

どれもまだ無事に開花できるのかは未知数ですが、
たくさんの蕾ができるのは本当に嬉しいものです。

# by eucalyptus_k | 2014-07-19 13:57 | ユーカリ(花と蕾)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(4)

実家の庭は蕾パラダイス!!

先日実家の庭でユーカリを観察しました。
ここのところ梅雨で雨の日が続いていたので、
じっくり観察できたのは久しぶりでした。

やはり、ほぼ終日直射日光が当たり、
風通しの良い実家の庭では、
マンションのベランダとは比べ物にならないほどに
立派なユーカリ達の成長を見ることはできました。

どちらかというと両親の好みもあって、
銀葉の生えるユーカリを中心に置いているのですが、
銀葉だけでなく、蕾も大量にできていてビックリ!

まず、昨年も開花したpulverulentaです。
昨年に比べて、さらに蕾の数が増えており、
上の方の枝のほぼ全てに蕾が付いています。
※樹高は150cm弱

fancybox記事292の画像1

fancybox記事292の画像2

一度、花の咲いたユーカリは、
次年度からはほぼ確実に花を咲かせると言われていますが、
この性質については、ほぼ間違いないようですね。


次は毎年たくさんの花を咲かせるkruseana
これも昨年以上に大量の蕾が付いています。
※樹高は70cm程度

fancybox記事292の画像3

写真は部分的なものになりますが、
ほぼ全体に蕾が大量に付いているので、
全てが開花したらとても美しく映えそうです。

fancybox記事292の画像4

このkruseanaについては、
ベランダの株でも蕾が付いているので
自宅の方でもとても楽しみですね!


そして、既に開花しているのが、
ついにベランダと実家の両方で
開花を実現できたextricaです。
※樹高は120cm程度

fancybox記事292の画像5

先日の記事でこのextricaの原種になる、
pleurocarpaがベランダの方で開花していましたが、
花の方はpleurocarpaとは大きく異なり、
かなり小さくて存在感の少ない花になっています。

この
extricaについては、今朝、
ベランダでも開花が始まっているのを確認しました。

そして次は私の育てている中では、

最も花の咲きやすいユーカリという
認定を受けたgilliiです。
※樹高は100~140cm程度

fancybox記事292の画像6

実家には4株のgilliiが置いてありますが
そのうちの3株に大量に蕾が付いていますので、
どれだけ花の咲きやすいユーカリかがわかります。

そしてここからは、
実家でもベランダでも一度も花の咲いたことのない、
初めて蕾を付けたユーカリの紹介です。

fancybox記事292の画像7

まずはuncinataです。
こちらはパッと見はgilliiと非常に良く似ていますが、
gillii程には蕾のキャップに尖りが無く、
葉も少し丸みを帯びていて青色が強いです。

たくさんの蕾が付いていますので、
間違いなく開花に至るのではないかと思います。

uncinataは西AZのツキヌキユーカリと言われますが、
私の栽培環境でも知人の栽培例でも、
一度もツキヌキ状の葉が生じたことはありません。

花自体は一般的なクリーム色の花ですが、
新たな品種の開花はとても楽しみです。

fancybox記事292の画像8

次はtorquataです。
torquataはユーカリの中でも
際立って美しい花を咲かせる品種の一つです。

その花の色は美しいピンク色をしています。
※参考写真はこちらの記事に載っています。

まだまだ小さな蕾ですが、
開花は来年の春あたりになるでしょうか。

樹高は140cm程の株ですが、
ほぼ全体に蕾がたくさん付いているので、
とても開花が楽しみです。

fancybox記事292の画像9


そして最後は!melanophloiaです。
これもextricaと同じくすでに開花しています。

このmelanophloiaは4m程度のmalleeで
収まることもあるようですが、
基本は10m以上の樹木になる品種なので、
正直花が咲いているのにはビックリ仰天しました。

fancybox記事292の画像10

fancybox記事292の画像11

写真では白く飛んでしまっていますが、
花はその他の白系の花が多いユーカリの中では
かなり黄色みが強く、良く目立ちます。

ちょっとこれは珍しいので
多めに写真を載せておきます!

fancybox記事292の画像12

fancybox記事292の画像13

fancybox記事292の画像14

melanophloiaについては
ユーカリ紹介の方で紹介しています。

元々銀葉のとても美しいユーカリなのですが、
我が家のベランダの株は日照不足で葉が薄く、
かなり鮮やかな緑色の葉をしています。

ところが実家のmelanophloia
それはそれは銀葉の美しい株に育っています。

実家の銀葉の美しいユーカリについては、
次の記事でご紹介します

# by eucalyptus_k | 2013-07-30 17:50 | ユーカリ(花と蕾)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)
ブログ内記事検索
カテゴリ
ランダム掲載画像
おすすめユーカリ販売先

珍しいユーカリの宝庫です♪