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樹形が整いやすいcrenulata (クレヌラータ)

ユーカリを育てていると
なかなか思い通りの美しい樹形にならずに
困ったり悩んだりすることがあります。

これはもちろん他の植物にも言えることですが
特に大型樹木が多く、外国の植物であるユーカリでは
前の記事の幹が太りにくいなどの問題も含めて、
なかなか思い通りにならないことが多いです。

そんな中でとても樹形が整いやすく、
どんどんと葉が茂ってくれるユーカリがあります。

それはEucalyptus crenulata(クレヌラータ)です。

下の写真は我が家の樹高140cm程度になるcrenulataです。
私は、特に考えてテクニカルな剪定などは行わず、
基本的にはこちらの記事で書いた内容を実践しただけですが、
勝手に見事な樹形に育ってくれています。

fancybox記事285の画像1

fancybox記事285の画像2

fancybox記事285の画像3

crenulataはどうしても葉がたくさん茂り、
頭が重くなるので、風の強いベランダでは
念のために支柱を施していますが、
支柱なしでも一応しっかりと自立します。
木肌もなかなかシックでオシャレです。

fancybox記事285の画像4

このユーカリを育てる利点は、
茂りやすさの他にもたくさんあります。

とにかく、ユーカリ中でも
トップクラスの過湿耐性と耐陰性を兼ね備えています。

冷涼地の湿地帯に生息しているので、
高温多湿が大得意というわけではありませんが、
特に涼しい季節や冬季の過湿に強いです。

また、さすがに室内管理は不可能ですが、
半日陰以下の場所でも育てることができます。

上記のような利点から、
日本の狭い庭や暗い軒下・ベランダなどでも
比較的容易に栽培が可能になっています。

また、あまり水分管理に自身のない人にも、
特に難しい低温期の水遣りがとても簡単なので、
過湿で枯らせるようなこともほとんどありません。

ただし、相当の水食いなので、
放置気味の人は寧ろ水切れに注意が必要です。

そして、丸葉ユーカリ以外では、
新芽の白銀色と下葉の深緑色のコントラストが生えて、
外観もとても美しくなっています。

fancybox記事285の画像5

香りもそこそこ強く、
アロマオイルとしての利用もされているようです。

また最高樹高も12m程度と在来の樹木並みで
ほとんどが数メートルで収まるようなので、
鉢植えはもちろん、地植えの庭木としても利用が可能です。

大きく育っても、その他の多くのユーカリのように
葉が槍のような細葉に変わることもありません。

ありふれた丸葉ユーカリ以外で
楽に育てられるユーカリをお探しの方には
特にオススメの素晴らしいユーカリです。
美しい樹形で管理されたい方にも最適!

fancybox記事285の画像6

こんな魅力満載のcrenulataを育ててみたい方には
販売実績のある素晴らしい農場をご紹介します。

ぜひ一度育ててみてください。


【追記】
ユーカリ紹介のcrenulataについても
写真や文章を大幅に更新しています。

# by eucalyptus_k | 2013-06-12 13:36 | ユーカリ(品種知識)
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ユーカリの発芽と事前処理

ユーカリはオーストラリアの各所に生息し、
暑いのが好きなものから、寒いのが好きなもの、
湿潤を好むものから、乾燥を好むものまで
本当に多種多様な品種があります。

その中でも特に寒いのが好きな品種で、
高山や純高山に生息しているような品種には、
上手く発芽をさせるために、
コールドトリートメント(冷却処理)
必要とする品種がいくつかあります。

この処理は、収穫仕立てのタネでもない限り、
大概は冷蔵庫などの中で長期保管されていますから、
全く行わなくても発芽ゼロということは滅多にありません。

私も数株程度確保できればいいので、
この処理をしっかりと行うようなことは滅多にありませんが、
商用などで、より多くを発芽させるためには、
この処理を工夫する必要がありそうです。

先年の秋口に下記のタネを播きました。
Eucalyptus kybeanensis
Eucalyptus glaucescens(Mallee)

glaucescensについては、
以前から育ててはいますが、
珍しいMallee(灌木)タイプのものが
新たに手に入ったので新しく播きました。

これらの品種は、比較的長い
コールドトリートメントを必要とする品種です。

どちらももちろん購入した時点で
収穫仕立てではないでしょうから、
そのまま何もせずに播きました。

私は5.5cmの小さなポリポットに
少しタネを播くくらいですが、
それでも発芽率の良いものであれば、
数えられないほど発芽することがあります。

上記の品種の結果としては、
kybeanensisがわずか3株、
glaucescensが4株という結果でした。

これは信じられないくらい悪い率です。

どちらも寒さにはとても強い品種なので、
そのまま屋外放置で育てながら、
冬を超えて、最近暖かくなってきてから、
そのポットの状態を見てみました。

すると!
信じられないくらいたくさん発芽しています!

恐らく、冬季屋外放置(水は切らしません)で
天然のコールドトリートメントが成立したのでしょう。

趣味で育てているような人は、
少し冷蔵庫でそのままタネを保管してから播けば、
発芽率は悪くとも、それなりに発芽するものです。

冷蔵庫でそのまま保管するという方法は
簡易コールドトリートメント
とでも言ったところでしょうか。

ところが実際の正式なコールドトリートメントは、
タネにしっかりと吸水を行いながら、
指定期間冷蔵保存するというのが正しいのです。

一例として、公開されているやり方としては、
湿らせた不織布などにタネを包み、
容器に入れて、冷蔵庫などで指定期間保管します。
不織布が乾いたら適宜湿らせていきます。

下記は一般的にトリートメントが必要とされている品種です。
確かにcoccofera/pauciflora/nitens/delegatensisなどでは、
冬を超えてから大量に発芽したということが何度もありました。

※期間は必要とされているトリートメントの期間です。
※☆のついている品種ではトリートメントの重要度は低いです。
※あくまでも一例で他にもあります。

Eucalyptus serraensis ... 6週間
Eucalyptus aggregata ... 4週間☆
Eucalyptus coccifera ... 6週間
Eucalyptus crenulata ... 6週間☆
Eucalyptus cypellocarpa ... 1週間程度☆
Eucalyptus dalrympleana ... 4週間☆
Eucalyptus delegatensis ... 8週間から冬季中
Eucalyptus glaucescens ... 6週間
Eucalyptus globulus ... 3週間☆
Eucalyptus gregsoniana ... 4週間
Eucalyptus johnstonii ... 4週間
Eucalyptus kybeanensis ... 4週間
Eucalyptus melliodora ... 3週間☆
Eucalyptus moorei ... 5週間☆
Eucalyptus nitens ... 4週間
Eucalyptus obliqua ... 4週間
Eucalyptus ovata ... 6週間
Eucalyptus pauciflora(亜種含む) ... 6週間以上
Eucalyptus perriniana ... 4週間
Eucalyptus pulverulenta ... 4週間☆
Eucalyptus radiata ... 2週間程度☆
Eucalyptus regnans ... 4週間
Eucalyptus rodwayi ... 4週間☆
Eucalyptus rubida ... 4週間☆
Eucalyptus subcrenulata ... 4週間
Eucalyptus tenuiramis ... 4週間
Eucalyptus vernicosa ... 6週間

多くの苗がちゃんと必要な人は、
コールドトリートメント
しっかりと行った方が良さそうですが、
気長に育てている趣味レベルの人は、
秋口にタネを播いて、水を切らさないように
そのまま越冬すれば春にはたくさん発芽しているでしょう。

この真性のコールドトリートメントですが、
保管状態や場所が悪いと、
そのままタネが腐ってしまうこともあるので、
少し気をつけてくださいね。

# by eucalyptus_k | 2013-03-26 12:21 | ユーカリ(栽培知識)
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タネ播きの適期・適温

最近色々とタネを播いていて
わかってきたことがあります。

当たり前と言えば当たり前なんですが、
ユーカリは様々な気候帯に生息し、多種多様ですから
それぞれの品種に最適なタネ播きの適期・適温があります。

良く最高気温が20℃を上回る季節が適期と言われますが、
これは全ての平均値のような感じです。

ちなみに私の環境でのお話ですので
ご参考までによろしくお願いします。

1. ニューサウスウェールズ州のユーカリ
------------------------------------------------------------
日本で良く見かけるユーカリが多い地域です

主なユーカリは下記の品種です。
cinerea/pulverulenta/bridgesiana/nicholii/polyanthemos
viminalis/globulus ssp. bicostata/scoparia/rubida
parvula/viridis/melliodora/sideroxylon/punctata

これらは一般的に良いと言われている季節で、
関西や関東の暖地ではゴールデンウィークが終わった頃
もしくは9月下旬くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が15℃を上回り、
最高気温が20~25℃くらいの季節です。

ただこのグループのユーカリは
比較的あらゆる気候帯に対応でき、
それ以降のさらに暑い季節や少し寒い季節でも、
ある程度の数を発芽させることも可能です。

ただ、もちろん冬季の屋外での発芽は難しく、
真夏の最も暑い時期には発芽率だけでなく、
発芽後の生育もイマイチになってきます。


2. ビクトリア州/タスマニア島のユーカリ
------------------------------------------------------------
ビクトリア州だけでなく、ニューサウスウェールズ州の
南部や南部内陸部のユーカリ、その他の地域の
高山生息種などもこのグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
gunnii/archeri/globulus ssp. globulus/globulus ssp. maidenii
perriniana/urnigera/crenulata/glaucescens/camphora
aromaphloia/tenuiramis/risdonii/morrisbyi/cordata
delegatensis/smithii/cypellocarpa/ovata/pauciflora
coccifera/goniocalyx/sturgissiana/cephalocarpa
dalrympleana/dives/nitens/neglecta/nova-anglica
polybractea/radiata/regnans/subcrenulata
brookeriana/kitsoniana

どちらかというと、暑さに弱いユーカリが多いです。

これらは1のグループよりもさらに涼しい時期で
関西や関東の暖地では4月上旬くらいからと、
10月中旬~11月くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が10℃程度まで下がり、
最高気温が20℃いくかいかないかくらいの季節です。

グループの中でも色々と差があり、
例えば、globulus ssp. globulus/goniocalyxなどは
1のグループと同じように暖かい時期でも発芽率が良く、
逆にglaucescens/tenuiramis/risdonii/delegatensis
pauciflora/coccifera/dalrympleana/nitens/regnansなどは
気温が上がり過ぎると全く発芽しないこともあります。

これらの品種は真夏などにタネを播くと
全く発芽しないか、発芽しても極めて生育が悪く、
立ち枯れてしまう苗が多くなります。

また特に涼しい環境を好む品種では、
真夏にタネを播いても発芽は完全ゼロとなり、
10月に入り、忘れた頃に続々発芽し出す
といったようなことが起こります。

このグループのユーカリは、
冬季の室内で発芽を試みると、
極めて良い発芽結果が得られています。

冬季室内の温度や湿度の状態が
これらのユーカリの発芽に良く合っているようです。

ただし、そのような場合でも、
冬季室内で栽培し続けると、苗が徒長し、
生育が悪くなるので、ある程度発芽したら
とっとと屋外に出してしまう方が良いです。
※どれも耐寒性は高いので安心です。

一部の、特に高山部に生息し、且つ湿潤を好む
glaucescensdalrympleananitensなどは、
冬季の室内でもかなり良い状態で育苗できることがあります。

ただし、これは半日~終日直射日光の当たるような
明るい南側の窓辺限定でのお話です。


3. サウスオーストラリア州沿岸部のユーカリ
------------------------------------------------------------
アデレード周辺からカンガルー島付近に生息しているユーカリです。

主なユーカリは下記の品種です。
leucoxylon/cladocalyx/albopurpurea
fasciculosa/calycogona


これらは1と2のちょうど間くらいの季節で
関西や関東の暖地では4月中旬くらいからと、
10月上旬~11月初旬くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が15℃より低くなる日が何日かあり、
最高気温が20℃を少し超えるくらいの季節です。

このグループのユーカリは少し暖かい季節や、
さらに涼しい季節の発芽にも幅広く対応することができます。

ところが真夏にタネを播くと、発芽率こそ悪くないのですが、
その後の生育が極めて悪くなるという特徴があります。

また梅雨時期の育苗の調子があまり良くないので、
春は少し涼しめの時期に少し早めのタネ播きを行い、
秋は少し暖かめの時期にタネを播くのが良いです。


4. クイーンズランド州のユーカリ
------------------------------------------------------------
クイーンズランド州だけでなく、ニューサウスウェールズ州の
北部や北部沿岸部のユーカリなどもこのグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
citriodora/staigeriana/melanophloia/camaldulensis
maculata/muelleriana/tereticornis/robusta
grandis/coolabah


どちらかというと、寒さに弱いユーカリが多いです。

これらはかなり暖かく湿潤な季節を好み
関西や関東の暖地では5月下旬くらいからと、
梅雨時期~初夏と晩夏の季節が最も最適です。

気温的には最低気温が20℃を超えだし、
最高気温が30℃に届くかどうかくらいの季節です。

一部の品種では、あまりにも暑い季節には
発芽率が低下するものもありますが、
基本的には真夏の半日陰での発芽も上々です。

逆にあまりにも温度が下がってきて、
最高気温が20℃を下回る季節になると
極めて発芽率が悪くなります。

これらのユーカリは一様に湿潤を好むため、
冬季の室内でもかなり良い状態で育苗できることがあります。

ただし、これは半日~終日直射日光の当たるような
明るい南側の窓辺限定でのお話です。


5. ウェストオーストラリア州のユーカリ
------------------------------------------------------------
西オーストラリアだけでなく、サウスオーストラリア州の内陸部、
ノーザンテリトリーの南部など砂漠地帯のユーカリなども
このグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
全ての西AZのユーカリ/pachyphylla/gamophylla/gillii
leptophylla/socialis/oleosa/pimpiniana/gracilis

これらは最も暖かい季節を好み、
関西や関東の暖地では梅雨明け後の初夏から
真夏や晩夏の季節が最も最適です。

気温的には最低気温が20℃を完全に超えて、
最高気温が30℃を超えるような季節です。

一部の品種では、あまりにも暑い季節には
発芽率が低下するものもありますが、
基本的には真夏の半日陰での発芽も上々です。

西AZの沿岸部の非常に穏やかな気候の地域に属する
lehmanii/pleurocarpa/pachyloma/preissianaなどは
1のグループと同じ季節での発芽もOKです。

逆にrhodantha/macrocarpa/gamophyllaなどの
暑い砂漠地帯に生息するユーカリは
最低気温が25℃を超えるような暑い季節が最も良く、
1のグループのような少し涼しい季節には
発芽率がかなり悪くなります。
※特にrhodanthaは顕著です。

どれも乾燥を好み、梅雨時期の管理が困難なため、
私は梅雨明けと同時にタネ播きを開始しています。


今回は大雑把にグループ分けしたため、
かなりざっくりとした情報になっていますが、
実際にはそれぞれのグループ内でも
非常に微妙な差が発生しています。

タネ播きにチャレンジする方は
ぜひ参考にしてみてください!{#グッド}

# by eucalyptus_k | 2012-11-06 14:22 | ユーカリ(栽培知識)
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ベランダでも育てられるユーカリ10選

私もユーカリを育て始めて数年になります。

日光の良く当たる広い庭で育てれば
そんなに難しい植物ではないユーカリですが、
日照も風通しもイマイチな
マンションのベランダで栽培すると
とても厄介な植物のように思えてきます。

放置しておけばぐんぐん育つ
実家の庭のユーカリたちを尻目に、
初期の頃のベランダ栽培は本当に困難を極めました。

今でも、結構病気がちな株があったり、
パフォーマンスがイマイチだったり、
これからも、学習の余地は多々あります。

そんな中、日照も風通しもイマイチで
空中湿度が高くなりがちな

ベランダでも育てやすいユーカリ10選

を発表したいと思います。

これは、日照や風通しの悪い、
とても狭い庭やその他スペースでの栽培の場合にも
参考になるかと思います。


1. Eucalyptus rudis
暑さにも湿度にも強いユーカリ
日照が良ければ成長力がとても激しくなりますが、
半日陰の方が大人しくて良いくらいです。
病気の蔓延する我が家でも病気知らずです。

2. Eucalyptus crenulata
耐陰性がとても強く、置き場所によって
あまり成長が左右されません。
ハダニなどの被害は激しいですが、
強健で調子が良いので問題なしです。

3. Eucalyptus risdonii
何故か家ではトップクラスに調子の良いユーカリ。
見た目も美しく、とてもオススメな品種です。
逆に少し涼しいくらいの環境が好みなので、
それがベランダの環境と合っているのかもしれません。
病害虫の影響は全く受けることはありません。

4. Eucalyptus tenuiramis
これもrisdoniiと並んでトップクラスに調子が良いです。
日照が良いと、馬鹿みたいに成長するので、
半日陰のベランダくらいの方が良いくらいです。
日照が悪くても美しい葉をキープし、病虫害知らずです。

5. Eucalyptus goniocalyx
日照の良い方がパフォーマンスは格段にあがりますが、
ベランダの悪い場所でもコンスタントに健康に成長します。
精油が濃く、葉が分厚いためか、病害虫の影響は皆無です。
家では最悪のクーラー室外機前に置いていますが、
それでも特に問題なく育っている強者です。

6. Eucalyptus viridis
日照が悪いとパフォーマンス自体はイマイチですが、
何よりも病害虫の影響なしで、コツコツと成長を続けてくれます。
あまり手がかからずに健康なのがとても良いです。

7. Eucalyptus robusta
日照が良いことがベストですが、
成長力と生命力がケタ外れているため、
他のユーカリと比べると、ベランダであっても
余りパフォーマンスの低下を感じられません。

8. Eucalyptus camaldulensis
成長力が激しすぎるので、家のベランダのような
イマイチの環境でいじめ気味に育てた方が
寧ろ丁度良いのではないかというユーカリです。
※それであってもまだ成長が激しすぎます!

9. Corymbia citriodora
これも成長が激しいのでベランダくらいの方が良いです。
また冬は少し寒さに弱いので、
比較的暖かいベランダとの相性がとても良いユーカリです。

10. Eucalyptus 'Moon Lagoon'
日照の良い方が格段にパフォーマンスは良いですが、
ベランダのような環境でも、
さほど大きなパフォーマンスの低下を感じません。
ただ成長はとても遅くなるので
気長に育てていくといった感じです。


どれも強健で過湿に強い品種ばかりです。
また、耐陰性が比較的強い品種か、
成長力が激しすぎて、環境が悪い方が
丁度良いというユーカリに分かれています。

ちなみに日本でメジャーなgunnii
globulus/cinerea/pulverulentaなどは、
日照が足りずにかなり難易度が高くなります。

globulusだけは枯らさずに管理するのは
さほど難しくはありませんが、
パフォーマンスは著しく低下します。

余り良い環境を用意できないという人は
ぜひとも参考にしてみてください{#音符}

# by eucalyptus_k | 2012-07-10 18:32 | ユーカリ(栽培知識)
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【ユーカリ紹介-43】
ユーカリ・クレヌラータ (Eucalyptus crenulata)

続きまして第43回目は、
gunnii以上に日本の環境に合っており、
在来の植物のように育てることのできる
ユーカリ・クレヌラータです。

◎ユーカリ・クレヌラータ
【学名:Eucalyptus crenulata】
【英名:Victorian Silver Gum / Buxton Gum / Silver Gum】
fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像1

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像2

このcrenulataは見た目もとても美しく、
この日本のあらゆる環境に置いても
トップクラスに育てやすいユーカリです。

育てやすいだけで、見た目がイマイチというのでは何ですが、
その外観も新葉の白銀色と下葉の鮮やかな深緑色のコントラストが
とても美しく、魅力もたっぷりのユーカリです。

まず下の写真は春の新芽の写真です。
白銀色がとても美しく、
cinereaなどに匹敵するほどの白さです。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像3

そして下の写真が深緑の生える
少し古い葉になります。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像4

新芽付近が白銀色に輝きながら、
全体的には深緑の生える青々とした感じが
とても美しい外観を演出してくれます。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像5

crenulataは、現地オーストラリアでは
比較的冷涼地の湿地帯出身のユーカリです。

冷涼地のユーカリには、
とても暑さに弱い品種が多いのですが、
crenulataは暑さに強いというわけではなくても、
大阪の暑さでも、高温障害などの
ダメージを受けるようなことはほとんどありません。

とても強健で育てやすいcrenulataですが、
何故か、絶滅危惧種に指定されています。

それでも、タネなどは非常に多く出回っており、
園芸用には非常に重宝されています。

他の絶滅危惧種のユーカリもそうですが、
どうやら、オーストラリアでは近年雨量が減少しているようで、
水の大好きなユーカリに絶滅危惧種が多いように思います。

このcrenulataの大きな特徴として、
葉の縁が激しくギザギザになっているところがあります。

crenulataという学名も
その葉の縁のギザギザの形状から名づけられました。

試しにcrenulateという英語の意味を調べてみると
「小さい丸い歯のついた端がある」という意味で、
まさにこのcrenulataの特徴そのままですね。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像6

またその茎は非常に激しくザラザラしており、
新芽同様に純白でとても美しいです。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像7

より激しい日光に当てて育てると、
緑になった葉に光沢が出てくることもあります。
すると、その葉の緑がさらに鮮やかに映えます。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像8

鮮やかな緑色の葉と新葉の白銀色の演出は
個人的には少しクリスマス的な雰囲気がすると思っています。

crenulataには少し個体差があり、
葉先がピンと尖って際立った三角の葉をしているものと、
比較的葉先が丸いものが存在します。
多くの場合は葉先の尖った個体が生じます。

これが少し珍しい葉先の丸い個体です。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像18

どちらの個体もcrenulata特有の
葉のコントラストの美しさは変わりません。

crenulataはユーカリの中ではそんなに大きい方ではなく、
12m程度の在来の一般的な樹木サイズです。

ところが現地で地植えをしている例を見てみると、
そこまで大きくなることは滅多になく、
大体数メートル程度で収まることが多いようです。

またユーカリの中でも随一の葉の茂りを誇っているため、
垣根や日陰用の樹木としてとても優れています。

大きくても12m程度がマックスで、
大概が数メートルで収まるような品種ですから、
数メートルで容易に開花が見込めるのも魅力です。
もちろん鉢植えでコンパクトに育てるのにも向いています。

また大きく育つと葉が槍のように細くなる多くのユーカリとは異なり、
終始この美しい葉をキープし続けるのも大きな魅力です。

その実の形状はとても変わっており、
ガムナッツとして花材にも使えるようです。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像10

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像11

また、その実の形状からもわかるように
とてもたくさんの花を付けます。

crenulataの成長力はgunnii並みで
比較的、成長は激しい方です。

ただし、樹高を伸ばすよりも、
脇芽を大量に出して、葉を増やす力が強いので、
育てていくにあたって、さほど厄介でもありません。

大型樹木が多い、ユーカリの鉢植え栽培では、
越冬後などに下葉がなくなってしまい、
どうしても樹形を綺麗に保つのが難しいところですが、
crenulataは簡単に美しい樹形を造ることができます。

下の写真は我が家の自慢のcrenulataですが、
これはあまりテクニカルな剪定など行っていません。
(というかそんなテクニカルな剪定はできません><:)

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像12

それでもこのように、
勝手に美しい樹形に茂っていってくれるのです。

crenulataの管理方法としては、
gunnii以上に気を使うことがなく、
通常の観葉植物と全く同じような管理で大丈夫です。

水を遣りすぎて、枯らせてしまうようなことは、
よほど用土の排水性が劣悪でない限り、
起こることはないでしょう。

逆に、水切れにはgunnii以上に弱いので、
寧ろ水切れで枯らせてしまう方が心配になってきます。

とはいえ、水ビタビタな環境がベストというわけではないので、
一般的な観葉植物並みの乾燥具合で育ててください。

たまに、うどんこ病ハダニなどの被害を
激しく受けることもありますが、
成長力が旺盛なのと、病害虫が下火になる、
かなり涼しい季節でもどんどん成長を続けていくので、
枯死するほどのダメージを受けるようなことはありません。

それ以外には特に特筆するような注意事項もありません。

このcrenulataは、過湿に対する耐性に加え、
ユーカリの中ではトップクラスの耐陰性を持っています!

耐陰性とはいっても、室内管理は難しいですが、
半日陰での管理は問題なく行えます。

家のベランダのように、風通しが悪く、
日照がイマイチな環境でも、
特に問題なく育てることができます。

この辺りが、gunnii/globulusなどよりも、さらに、
より日本の環境に適応できるユーカリであるという理由です。

気になる耐寒性はユーカリ中でもトップクラスで
データでは-15℃以上と言われています。
もちろん大阪の冬など葉痛みや紅葉さえしません。

また、冬に過湿でユーカリを枯らせてしまった人にも安心!
冷涼湿潤を好む品種なので、冬季の過湿にはとても強いです。
寧ろ冬の水切れに注意しなければいけないほどです。

日本では、あまり知られていないcrenulataですが、
現地では、アロマ用精油として意外にも評価が高いのです。

シネオールなどの刺激の強い成分が少なく、
ミント系や甘みのある芳香成分が多く含まれ、
薬用よりもアロマ用として評価が高いのです。

精油の含有量はとても多いというわけではありませんが、
アロマ用や切枝としても利用できる魅力的なユーカリです。

最近は、まだまだ非常に稀ではありますが、
日本でも切枝用などで少し出回るようになってきました。

そんなcrenulataの気になる香りについては、
甘みのあるミント様の香りがします。
葉をクラッシュすると少し青臭く感じることもありますが、
指で葉をこすったり、干して使うととても爽やかな香りです。

ちなみに我が家でユーカリ酒を作ったときには
同居人からトップクラスの評価をもらっています。
ユーカリ茶はまだ試していませんが、
ぜひ一度試してみたいと思っています。

こんなにも魅力や利点たっぷりのcrenulataですが、
なぜこんなに紹介が遅れたのかというと、
どうしても日本ではマイナーなユーカリだったからです。

いくらその魅力について紹介しても、
容易に手に入れられないのでは意味がないと思っていたので、
個人的に少し寝かせていた経緯があります。

ところが、現在では、
親愛なるこあら師匠の農場の定番品種となっています。

ユーカリって難しい?など心配だったり、
ユーカリで美しい樹形を演出したい方には
gunnii以上にオススメなユーカリです。

また、ユーカリを育ててみたいけれど、
十分な環境が用意できない人にも向いています。

fancyboxクレヌラータ(Eucalyptus crenulata)の画像13

育てやすくて、香りも良くて、美しくて
何にでも使える、魅力たっぷりのcrenulata

ぜひとも育ててみてください!
ユーカリ入門編にも最適ですよ♪

------------------------------
<栽培難易度:A>
香良さ:★★★★
香強さ:★★★
成長力:★★★★

要水分:★★★★★
耐過湿:★★★★★
耐水切:☆
耐日陰:★★★★★
耐移植:★★★★★
耐寒性:★★★★★
耐暑性:★★
耐病虫:★★
------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2012-04-27 14:26 | ユーカリ紹介
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