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ユーカリは色々あって面白い♪

最近は陽が傾いてきて
ユーカリたちに満遍なく直射日光が降り注ぐため、
気がつくと私の肩や頭の高さを超えていて
ビックリすることが多くなっています。

ベランダは育苗場から
さながら草むらへと変わっていきます><;

昨晩はどこからやってきたのか、
マンション12階にも限らず
バッタが美味しそうに葉っぱをほおばっていました。

良くユーカリを食害するのはオンブバッタですが、
キリギリスのような、かなり大型のバッタでした。
これも、本当にビックリな出来事でした。


最近、育てていて実感するのは
見た目だけでなく、個々でかなり
その性質が異なるということです。

まず、ユーカリは暑いのが得意というイメージで
実際に多くのユーカリは暑いのが得意です。

特に私は西AZの品種を多く育てていますから、
砂漠のユーカリといったイメージで考えています。

ところが、中には暑いのが苦手で
夏でも涼しい高山などに生息する品種も多くあります。

このようなユーカリは、寒さには抜群に強いですが、
暑さ、特に高温多湿を極度に嫌います。

昨日も比較的元気だった
Eucalyptus cocciferaの苗を
蒸れで枯らせてしまいました。。。

ずっと涼しい日が続いていたこの頃、
昨日から急に残暑が到来しましたが、
こんなとき、今までのような水遣りを続けていると
蒸れて枯死が出ることがあります。

このcocciferaやその他では
pauciflora/regnans/darlympleana
delegatensis/glaucescens
などの
涼しい高山出身のユーカリや、
cladocalyxなどの夏も涼しい地域のユーカリは
上が25℃くらいまでの気候が良いようですね。

特に高山の品種は、30℃を超えると
逆に水を吸わずに元気もなくなります。

例えば、glaucescensは大阪で育てていると
年中成長が遅く、イマイチ勢いを感じませんが、
現地では決して成長の遅いユーカリではありません。

恐らく、長野県や北海道などで育てると
抜群に成長して、元気なユーカリになるでしょうね。

これらの品種は激暑い季節には、
水切れしない程度に少し潅水量を減らしたり、
潅水する時刻を限定する必要があります。

他では品種によって
根張りに違いがあることもわかりました。

globulusrobustaのように
根張りが激しいといわれる品種は
直根性ではありながら、
比較的、日本の植物のような根張りをします。
細かい根で鉢がパンパンになるような感じです。

このような品種は水切れももちろん早く、
移植にも強くなっているようです。

最近、ビックリして戸惑っているのが
やたらと深く直根を伸ばす品種です。

あまり細かい根を出さずに、
直根をどんどん太らせ下へと伸ばしていくのです。

わずか数センチの苗に
20cm以上の根がついていてビックリします。

家ではベランダの日照不足の関係から
5.5cmという非常に小さなポットで育苗しますが、
このような根を持つ品種は
このポットではうまく育てることができません。

特に砂漠地帯に生息し、
強い日照を好むものが多いのですが、
できる限り早めに、底の深い鉢やポットへと
植え替えるのが無難です。

このような性質の品種は
kruseana/woodwardii/torwood/oleosa/pimpiniana
などがあります。

特に激乾燥地帯のユーカリばかりですね。

特にwoodwardiiの根張りは特徴的で
本当に長く真っ直ぐに伸びます。
わずか4cm程度の苗で
ポット底部に激しくサークリングして、
限界サインで新芽に枯れが出るので、
本当に泣きそうになります。

woodwardiiのハイブリッド品種である
torwoodもほぼ同じような性質を持っています。

この少し癖のあるwoodwardii
黄色い花が特徴的な純白葉の美しい品種だったりします。

woodwardii
fancybox記事158の画像1

torwood
fancybox記事158の画像2

本当にユーカリは
色々あって面白いですね(*^^*)

# by eucalyptus_k | 2011-09-12 19:15 | ユーカリ(栽培知識)
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久々にユーカリ茶の話題です♪

今日は少し前に撮った写真が二枚出てきたので
ユーカリ茶の話題としてアップしたいと思います。

まずはEucalyptus robustaの葉!

fancybox記事156の画像1

この乾いた葉と切ったばかりの葉は
元々全く同じくらいの大きさでした。

こんなに大きな葉っぱが
数日干しただけでこんなに小さくなります!

ちなみにこのrobustaのお茶は
フレッシュでも乾燥葉でも
どちらでもかなり美味なお茶になります。

恐らく、ユーカリ茶中では
最も飲みやすくて美味しいと思います。


次に切ったばかりのEucalyptus viminalisの新葉です。

fancybox記事156の画像2

初夏の美しい美しい新葉の若葉色です。

そこから盛夏を得て、今時分になると、
多くのユーカリたちは、
ハダニの被害や蒸れによる褐斑病で
見るも無残な姿になっていきます(><)

上の写真のviminalisの新葉は
フレッシュと乾燥葉の両方で
ユーカリ茶として美味しくいただきました。

精油が強烈なイメージのあるviminalisですが、
ユーカリ茶にすると思ったよりもまろやかで、
かなり美味しくいただくことができました。

viminalisもユーカリ茶向きな
ユーカリであると思いました。

# by eucalyptus_k | 2011-09-05 19:26 | ユーカリ(茶・酒)
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初めてのユーカリ茶【Eucalyptus robusta編】

ユーカリを育て始めた目標の一つ、

自分の育てたユーカリでユーカリ茶を飲むこと!

その目標が昨日一つ叶いました。

ユーカリは非常に有効な精油成分を含んでいますが、
同時に有毒な青酸配糖体を含むことでも知られています。
これは青梅に含まれる毒素と同じようなものです。
そのため、不用意に口にすることは少々危険を伴います。

一般的にお茶用のユーカリとして知られているのは、
Eucalyptus globulusEucalyptus robustaの2種です。
特に有毒成分が少ないようでお茶に向いているようですね。

いきなり、マニアックなユーカリから飲むと危険ですので、
今回は最もベタなEucalyptus robustaのお茶を飲んでみました。

製法はこあら師匠のユーカリ農場HPに掲載されている
ユーカリ茶の作り方を参考にしました。

剪定した葉を軽く水で洗って、手で少し千切ってから、
日の当たる室内で10日間ほど干しました。
その後、フードカッターで細切れにしてから、
更に2日間干して、今日遂に飲むことになりました。

熱湯で5分間ほど出したら、ティーカップへ。
飲んでみると、意外な美味しさにビックリ!!
典型的なハーブティーの風味で、
セージやカモミールに少し近いように思いました。

fancybox記事117の画像1

一つ問題なことは、かなりの葉を剪定しましたが、
茶葉はわずか4回分程度しかできませんでした。
将来広い場所が確保できたら、お茶用に地植えすることにします。

次は第二弾としてEucalyptus globulusにチャレンジ予定。
最終的な目標としては、少し身体を張って
Eucalyptus gilliiEucalyptus camphora
この2種のお茶を飲んでみたいと思っています。

# by eucalyptus_k | 2010-11-11 00:30 | ユーカリ(茶・酒)
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【ユーカリ紹介-18】
ユーカリ・ロブスタ (Eucalyptus robusta)

第18回目は、過湿と日照不足が特徴な家のベランダで
ぶっちぎりで元気に育ってくれている、
日本ではユーカリ茶で有名なユーカリ・ロブスタです。

◎ユーカリ・ロブスタ
【学名:Eucalyptus robusta】
【英名:Swamp Mahogany】

fancyboxロブスタ(Eucalyptus robusta)の画像1

fancyboxロブスタ(Eucalyptus robusta)の画像2

このrobusta光沢のある綺麗な深緑の大葉が特徴です。
cinereaなどの白銀色の丸葉ユーカリに見慣れていると、
これってユーカリなの?と思ってしまうほどです。

大阪では街路樹や神社、公園でクスノキを多数見かけますが、
大きく育ったrobustaの葉は大きなクスノキの葉の様でもあり、
パッと見は在来の樹木のようにも見えてしまいます。

そのため、余り観賞用として育てられることは少ないようです。
親愛なるこあら師匠の農場でも
コアラの飼料用に栽培されているようです。

ただ、私のように白銀葉の品種をメインで育てていると、
逆に新鮮で、その濃い緑の葉がやたらと美しく見えてしまいます。

多くのユーカリにはシネオール等の殺菌成分が多く含まれていますが、
これらの成分は人体に摂取すると少々有害にもなりえる成分です。

ところがこのrobustaにはシネオールがほとんど含まれておらず、
その他の有害成分もほとんど含まれていないため、
お茶に最適なユーカリとして認められているようです。

英名にスワンプとあるように沼地出身のユーカリですから、
比較的高い空中湿度を好み、水も爆発的に必要とする方です。

成長速度についてはユーカリ中でもトップクラスに速い方で、
脇芽を出しながらぐんぐんと背丈を伸ばしていきます。
生息域の近いgrandisと非常に良く似た性質で、
切っても切っても負けずに枝を増やしていきます。

これもgrandisと同じ特徴ですが、
ユーカリではお馴染みのLigno-tuber(地際の瘤)
全く生成することのない品種です。

そのため、真っ直ぐにスッと伸びた樹形で、
スギやヒノキにも似た30mを超える立派な樹木へと生長します。

耐寒性についてはあまり強くはないと言われていますが、
-5℃くらいまでは全然大丈夫だと思われます。
今年の冬は、少しの葉痛みこそありましたが、
我が家では問題なく越冬できています。

さらに寒い場所であったり、強烈な寒風を浴びると、
葉が枯れて、激しく落葉することもあるようですが、
強健なため、中々枯死するようなことはなく、
暖かくなると同時に激しく新芽を吹いて復活します。

私が良く行く、京都の五条通に
立派なrobustaの大木が何本もあるのですが、
我が家よりも圧倒的に寒くなる京都市内でも
問題なく越冬できているので、
地植えの場合はかなり耐えられるようですね。

気になるrobustaの香りについては、
ユーカリ特有のスッとした香りは全くしません。
その他の芳香成分についても非常に微量のため、
葉を切って、手で揉んでみても、
青臭い一般的な植物の葉のような香りが強く、
その中に少しお茶のような爽やかな香りを感じることができます。
香りを楽しむハーブとしての利用は難しいでしょう。

とにかくgrandisと並んで、
非常に育てやすく、枯れる気がしないユーカリの一つです。
grandisはかなりの日光を必要としますが、
robustaは家のベランダような半日陰でも驚くほど成長が早く、
お茶や入浴剤としての利用には最適です。

家ではハダニの被害が出たり、
うどんこ病に罹ることはほとんどありませんが、
殺菌成分や精油自体の含有量が少なく、
人間がお茶として飲める程のユーカリですから、
ユーカリには珍しく、毛虫や芋虫などの害虫が良く付きます。

robustaの大きな深緑色の葉は
観葉植物としてこそ活かせるものではないでしょうか。

fancyboxロブスタ(Eucalyptus robusta)の画像3

室内では十分な日光を確保することが難しそうですが、
非常に明るい窓辺の観葉植物としてなら利用できそうな気がしています。
是非とも一度、育ててみてください!

------------------------------
<栽培難易度:A>
香良さ:★★★
香強さ:★
成長力:★★★★★

要水分:★★★★★
耐過湿:★★★★★
耐水切:★
耐日陰:★★★
耐移植:★★★★★
耐寒性:★★
耐暑性:★★★★
耐病虫:★★

------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2010-10-07 01:02 | ユーカリ紹介
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今年のユーカリ育成を振り返って

今年、ユーカリの種を大量に播いて、
そして、成長の季節が、あと数ヶ月で終わります。

春に種を播いたものの中で
一番大きくなったものが1m程度
一番成長が遅かったものが6cm程度です。

ユーカリを育ててみて思ったのは、
思ったよりたくさんの日光と
少し強いくらいの空気の流れが大切だと感じました。

この2つはマンションのベランダという環境では
一番確保するのが難しい要素ですから、
それはそれは苦しみながら学びました。

今年はもう1つ、実家の親父の協力を得て、
車で5分程度離れた、一軒家の実家の庭でも
ユーカリの育成を試験的に行ってみました。

まず、家のベランダですが、
通常の一般的なマンションのベランダと異なり、
完全に風を通さない高さ120cm程度の石壁で囲われています。
そのため、冬は暖かく、強風も遮ることができる反面、
湿気がこもりやすく、特に下方での空気の流れがありません。
そこに、洗濯物を干すわけですから、
かなり湿気がこもり、ムンムンの状態となります。

また、上の階が大きく前方にせり出しているため、
台風級の横殴りの雨が降らない限りは、
雨の日でも余裕で洗濯物を干すことができます。
これは、日照がその分悪くなることを意味します。

太陽の高い季節(4~7月)は、
ベランダの1/3程度に西日が当たるだけ、

太陽の中程度の高さの季節(2~3月・8~9月)は、
ベランダ全体に4時間程午後の日差しが当たり、

太陽の低い季節(10月~1月)は、
ベランダの半分程度に2時間程午後の日差しが当たります。

最高で4時間/日程度の直射日光となるため、
ほぼ、半日陰の環境ということになります。

この環境はユーカリにはかなりよろしくありませんでした。
ある程度の樹高が稼げればそれだけ日照を得ることができますが、
背の低い苗ほど、日照が悪くなるという厄介な環境です。

この湿気のこもった、日照の悪い環境でも
良く育ってくれたユーカリは下記の品種です。
robusta/camphora/rudis/bridgesiana
citriodora/scoparia/gunnii/staigeriana
crenulata/goniocalyx/grandis/nova-anglica
aromaphloia/melanophloia

湿気に強かったり、日陰に強い品種ばかりです。
これにneglectaを足した品種が、
日本に合って、日陰でも育つ品種といえると思います。
そのまま、栽培難易度が簡単だとも考えられるでしょう。
トップ3はrobusta/citriodora/bridgesianaです。

一方、著しく生育の悪かった品種は下記です。
kruseana/albida/crucis/rhodantha
macrocarpa/polybractea/lehmannii/tetragona
Moon Lagoon/forrestiana/tetraptera/gillii
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata/decipiens

ほとんどが中央~西オーストラリアの品種で
高温・乾燥・強い日差しを好む品種ですね。
結論としてこれらの品種をベランダで育てることは
かなりの力技だなあと思わされました。
ワースト3はtetragona/Moon Lagoon/albidaです。
tetragona/Moon Lagoon
半年で6~10cmしか成長しませんでした。

そして下記は比較的日本でもメジャーですが、
意外にも家では全然奮わなかった品種です。
cinerea/pulverulenta/perriniana/viminalis/morrisbyi
glaucescens/parvula/cordata/leucoxylon/radiata

生育が遅いこともありますが、
何よりも病気がちで株自体の元気がないものが多いです。
湿度が高く、日光が不足しており、
何よりも空気の動きがないのが一番の要因かなと思っています。

次に家の実家の庭ですが、
ここは比較的広いオーブンスペースの庭です。
太陽の一番高い季節のみ、
11時くらいまで少し日陰が生じますが、
それ以外の季節は終日直射日光がガンガンに降り注ぎます。
また、実家の前が学校のグラウンドのため、
かなり風通しが良いのも特徴です。

ここではベランダとは異なり、
下記の品種が非常に良い生育状況となりました。
pulverulenta/perriniana/kruseana/albida
crucis/macrocarpa/tetragona/tetraptera
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata
gillii/orbifolia/camphora/aromaphloia
melliodora/erythrocorys

特に西オーストラリア品種の成長の良さが尋常ではありません。
macrocarpaなどが別品種の如く、高速で大きくなっていきます。
また、葉の硬さと葉の大きさが全く違います。
ベランダのものと比べてみると、別品種のように違います。

ところが逆に、下記の品種は生育が著しく悪く、
葉焼けや枯れが多発してしまいました。
gunnii/crenulata/scoparia/sturgissiana
melanophloia/nitens/lehmannii/smithii
delegatensis/cladocalyx nana/radiata


最後に、ベランダでも実家でも、
イマイチ実績の上がらなかった品種があります。
Moon Lagoon/radiata/delegatensis/cordata
lehmannii/forrestiana/leucoxylon

ここには私が掴み切れていない何かがあるのでしょう。
これらの品種の成長の鍵を掴むことも
次年度の大きな目標になると思います。

日々学びの連続ですね。。。
好奇心と探求心は尽きません。

# by eucalyptus_k | 2010-09-24 00:22 | ユーカリ(栽培実績)
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