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越冬中のユーカリたち

ユーカリにはかなりの耐寒性があることを
ご存じない方が結構いらっしゃるようです。

特に日本でよく見かけるユーカリは
どれも耐寒性はなかなかのものです。

中でも、一番メジャーなgunnii
ユーカリ中でもトップクラスの耐寒性を誇ります。

下記が日本でメジャーなユーカリの基本値です。

・Eucalyptus gunnii...-20℃
・Eucalyptus cinerea...-12℃以上
・Eucalyptus globulus...-8℃以上
・Eucalyptus pulverulenta...-14℃以上
・Eucalyptus bridgesiana...-10℃以上
・Eucalyptus Camphora...-14℃以上
・Eucalyptus Perriniana...-17℃以上
・Eucalyptus Polyanthemos...-7℃以上
・Corymbia Citriodora...-3℃以上

ご参考までにお願いします。

それでは家のユーカリたちの中で
比較的寒さには弱い品種の状況について
ご紹介したいと思います。

まず、日本での栽培ガイドなどでは
屋外越冬は無理と言われているレモンユーカリです。
家ではこれが越冬二年目です。
fancybox記事185の画像1

葉は思ったより傷みませんし、
寧ろあまり心配はしていない方です。
葉は少し散ることはありますが、
春にはまたワサッと新しい葉が出てきます。

こあら師匠のところでは、
葉が全部散ることもあるようですが、
問題なく春には完全復活するようです。

次に、レモンユーカリ並みと言われる
耐寒性の低いrudisです。
fancybox記事185の画像2

家の中では結構傷んでいる方ですが、
こんな感じであれば全然問題ありません。

耐寒性には自信のなさそうなmelanophloia
家では最も激しく赤紫色に紅葉しています。
成長は11月ぐらいからピクリとも動きません。
それでも葉に枯れの出るようなことはありません。
fancybox記事185の画像3

これも耐寒性イマイチのgrandisです。
ただ葉は全部散っても枯れそうもないほど強健です。
先年は少し葉色が変わった程度でしたが
今年はより寒くなったために真っ赤になっています。
fancybox記事185の画像4

ただこの程度では葉が少し散るかもという程度です。

先日紹介したばかりのcamaldulensis
見事なまでに真っ赤かになっています。
下葉は少し散りそうですが無問題です!
fancybox記事185の画像5

最も寒さに弱い部類に属するerythrocorys
葉は明らかに霜焼けしていますが、
特に不健康そうには見えずに元気です。
fancybox記事185の画像6

これは一番寒くなった日に一度ヘタったので、
その日の夜だけは室内に一時的に避難しました。

今年は最低で-4~5℃はいったかと思いますが、
この程度の紅葉&葉痛みでは
全く心配するようなレベルではありません。

次に写真からもわかると思いますが
マンション12Fの寒風吹きっさらしの場所に置いた
比較的耐寒性の強い品種の状況です。

冬はやたらと風が強くなり、
寒波の来る日には常時風速10m以上の風が吹き荒れ、
マトモに立っていられないほどの風が吹くときもあります。
そんなときの体感温度を計算してみると、
-15℃くらいになっています。

耐寒温度-15℃にもなるdalrympleanaです。
色は変わっていますが、冬でも比較的水を欲します。
ところが夏はびっくりするほど暑さに弱いです。
冬は安心、夏は注意のユーカリの代表格です。
fancybox記事185の画像7

次に、耐寒温度-12℃程度のdelegatensis ssp. tasmaniensis
とても綺麗な紫色の葉になっています。
葉の色は変わっていますが、葉痛みや枯れはゼロ!
真っ白になった茎がとても綺麗です。
これも夏は毎日ヘロヘロになるほど暑さに弱いです。
fancybox記事185の画像8

次は以外にも寒さに強く、家では丈夫な二種です。

寒風には弱いlehmannii
寒風を浴びると葉がボロボロになってしまいます。
風さえ避ければ、この通り全く痛むことはありません。
fancybox記事185の画像9

albidaは西AZのユーカリの中ではかなり寒さに強いです。
この株は少し風を避けていますが、
吹きっさらしの場所に置いている株もかなり元気です。
fancybox記事185の画像10

最後に去年も紹介しましたが
冬に花を添えてくれる二種です。

この二種は夏には青々とした葉色をしているのですが、
冬になると真っ白な新芽が出て本当に綺麗です。

私の胸の高さを超えたtenuiramis
fancybox記事185の画像11

もうすぐ私の背を超えそうなrisdonii
fancybox記事185の画像12

この二種が家では最も生育状態の良いユーカリになります。

今年も枯れたユーカリはゼロで
無事に越冬を完了できそうです{#クローバー}

# by eucalyptus_k | 2012-03-02 20:34 | ユーカリ(栽培実績)
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新年早々!我が家のユーカリ達

前回の12月初頭の写真に引き続き、
本日撮影したてのユーカリ達を公開します{#キラキラ}

前回の写真で最も日照の良い場所に置いてあった品種は
同時に寒風に弱いものも多いので、
多くは簡易温室に避難させている状態です。

恐らく多くの品種が温室外でも越冬可能かと思いますが、
敢えて葉を痛ませたくないという考えからです。
こちらが背の高い温室で、
三段のものを二段にして使用しています。
fancybox記事176の画像1

上段は苗、下段は寒さに弱い鉢ものです。
こちらが背の低い方の温室です。
fancybox記事176の画像2

温室の下段をさらに寄って見てみます。
まずは左の大きな温室からです。

銀大葉が目立っているのはmacrocarpaです。
その他ではkruseana/pachyphylla/pachyloma
staigeriana/rhodanthaなどがあります。
この中で本当に寒さが心配なのは
真ん中あたりのとても小さな苗サイズの
socialis/woodwardii/torwood/gongylocarpa
の4品種とpachylomaだけです。
fancybox記事176の画像18

次に右の温室です。
こちらも銀大葉が目立っているのはmacrocarpaです。
左の奥のピンクになっている大葉はpleurocarpa
右手前の大きな葉のものがtetrapteraです。
小さな葉が特徴的なものは全てdecipiens(亜種3種)です。
このdecipiensが最も寒さに弱いように思います。
既にかなり葉は痛みかけています。
macrocarpaの右横の小さなpimpiniana
寒さにはまり強くなさそうです。
fancybox記事176の画像14

私の背丈程の高さがあるrisdoniiです。
夏は比較的深緑の葉色をしていますが、
冬になるといきなり銀葉が美しくなってきます。
寒さにはめっぽう強く、冬は寧ろ調子が良いくらいです。
左の銀葉はcrucis、右手前がalbopurpureaです。
fancybox記事176の画像4

さらにその足元に寄ってみます。
右がalbopurpureaで真ん中左の銀葉はgilliiです
左手前がとても珍しいユーカリpruinosaです。
サバンナ出身なので寒さがとても心配でしたが
今のところとくに大きな葉痛みも起こっていません。
fancybox記事176の画像12

次は少し左側を見てみます。
銀葉が美しいのは先程も写っていたcrucis、
そして葉が真っ赤になっているのが
先日ユーカリ紹介で紹介したmelanophloiaです。
このように真っ赤になって葉痛みも激しいです。
fancybox記事176の画像11

albopurpureaの更に手前です。
大きな毛の生えた葉はerythrocorysです。
寒さにはとても弱いユーカリですが、
この大きさになると大阪の冬では問題ありません。
手前の細葉はlehmanniiです。
これも風さえ防げれば葉痛はありません。
fancybox記事176の画像5

さらに奥にあるtenuiramisです。
夏の葉はとっても濃い緑色なのですが、
冬になると別品種かの如く銀葉になります。
とても丈夫で美しく冬こそ本場のユーカリです。
fancybox記事176の画像10

我が家のノッポ君たちです。
どれも寒さに強いというわけではありません。
一番背の高いのがrobusta、右がglobulus
手前の下葉が紅葉しているのがcamaldulensis
左下の方で銀葉の美しいものはmaideniibicostata
奥に見えるのがcitriodora(レモンユーカリ)です。
fancybox記事176の画像6

そのレモンユーカリに焦点を当ててみました。
今のところ別に大した葉痛みも起こっていません。
右下で綺麗に紅葉しているのはgrandisです。
これもあまり寒さに強いとは言えませんが、
春になれば一気に復活してくるでしょう。
fancybox記事176の画像7

さらに奥の日当たりの悪いゾーンです。
背の高い丸葉はrudisです。
これは我が家でもトップクラスに寒さに弱いですが、
ここまで大きくなれば越冬は問題ないと思います。
今のところ少しだけ葉が傷んでいる程度です。
真ん中の葉のでかいのはcypellocarpa
その右横の銀葉はgunniiです。
この辺りは寧ろ冬の方が調子が良くなります。
fancybox記事176の画像8

そこから少し手前にあるsmithiiです。
これも今の時期の方が圧倒的に調子が良いです。
新芽はピンクで少し銀葉がかる部分もあります。
viminalisと比べて、今の時期はかなり白っぽくなります。
右下の方に見えている若葉色の新芽がviminalisですが、
夏には全く見分けがつかなくなります。
fancybox記事176の画像9

次はベランダの右手の方になります。
ここは日当たりは良いですが、
結構風が当たって寒くなります。
右の銀葉ハートリーフがorbifolia
その左隣がtorquata
一番手前の銀小葉がMoon Lagoon
その後ろの銀葉がalbidaです。
ここの品種たちは比較的寒さには強いです。
fancybox記事176の画像3

その左側の場所です。
室外機の下なので暖かく、
養生場所のようになっています。
一番左の銀葉はcinerea、奥の銀葉はperriniana
手前の背の低い銀葉はaccedensです。
accedens右側の小さなcoolabah
左側の細長葉のleptophyllaは少し養生中です。
それでも温室内よりは寒いですから、
もう少し樹高が伸びれば屋外越冬は問題なさそうです。
fancybox記事176の画像17

それでは最後に大きな温室の手前にあった
特徴的なユーカリ3種を
紹介して終わりにしたいと思います{#微笑}

どれもあまり寒さには強くないかなと心配でしたが、
今のところとくに葉痛みもないようなので
安心して温室外(真前)に置いてあります。


Eucalyptua urna
fancybox記事176の画像13

これは他にはないようなとても珍しい葉をしています。
生息地はalbidaなどと同じ地域になっています。

写真でわかりますでしょうか?
良く見て頂くと葉が下の図のように生えていることがわかります。
fancybox記事176の画像19

このユーカリ、香水系の中々良い香りがします。


Eucalyptus preissiana
fancybox記事176の画像16

とても大きな緑色の葉をしています。
このユーカリは数メートルの茂み状に育ちます。
下の写真のような黄色い花が魅力のユーカリです。
fancybox記事176の画像20

成長はとっても遅いですが、開花が楽しみですね{#笑い}


Eucalyptus platypus
fancybox記事176の画像15
育ててみるとdecipiensにとても良く似ていますが、
葉には毛が生えており、色々な意味で
decipiensよりも頑丈です。

現地ではmoortと呼ばれて親しまれているユーカリで、
これも下の写真のように花が魅力のユーカリです。
fancybox記事176の画像21

花は写真のようなクリーム色の他に
黄色やライムグリーンなど多岐にわたっているようです。

これから先、厳しい冬を耐えしのんで、
春にはまた元気に育っていって欲しいですね。

皆さんのユーカリの近況も
また聞かせて頂ければ嬉しいです{#クローバー}

# by eucalyptus_k | 2012-01-03 20:10 | ユーカリ(栽培実績)
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【ユーカリ紹介-32】
ユーカリ・アルビダ (Eucalyptus albida)

続きまして第32回目は、
西オーストラリア軍団の一員、
「白」という意味の学名が表す通りに、
ユーカリ中でもトップクラスに葉の白い、
「ユーカリ界の白い宝石」ユーカリ・アルビダです。

◎ユーカリ・アルビダ
【学名:Eucalyptus albida】
【英名:White-leaved Mallee】

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像1

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像2

学名のalbidaの意味は「白」です。
また英名もWhite-leaved Malleeです。

これらの名前が表すように
albidaはユーカリ中でも随一の銀葉を持っています。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像3

私が他に育てているユーカリで
albidaに対抗できるほどの葉の白さをもつものは
macrocarpa/gillii/glaucescensくらいです。

また、比較的小ぶりでコンパクトにまとまりやすく、
わき芽もたくさん出すという性質のため、
自慢の白葉を活かした美しい樹形が容易に形作られます。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像4

葉の形状は丸くて先の尖った
ティアドロップ(涙)型をしており、
明るいエメラルド色になるか強く白い粉を吹きます。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像5

このalbidaの美しさには私も早い段階で目をつけていましたが、
最近では、ネット等で販売されているのを良く見かけます。

日本で流通するのはとても良いことなのですが、
もし購入される場合には苗のサイズにご注意ください。

私が以前見つけたものでは、
数センチの幼苗で売られているものがいくつかありました。
これはちょっと酷いな、、、と思いました。

これはユーカリ全般に言えることですが、
ユーカリはタネを播いてからの発芽率は比較的上々です。
例えばalbidaであれば発芽率は80%を超えると思います。

ところがそこから10cmを超え、
25cm程度の樹高に至るまでに、
多くの苗が淘汰されていくものです。

特に日本の環境に合っているとはいいがたい
西オーストラリアのユーカリについては、
25cmまでの生存率がプロでも50%を切るものがあります。

ぶっちゃけ数センチの苗であれば、
淘汰される前の段階といえるので、
ちょっと購入は控えた方がいいと思います><;

また、幼苗の間の栽培難易度は比較的高く、
ちょっと初心者には無理があるように思います。
最低15cm以上、安心を求めるなら25cm以上のサイズで
ご購入されることをオススメします。

ちなみにalbidaなどは横に広がりやすい品種なので、
樹高は真っ直ぐ上に伸ばした時点でのサイズでOKです。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像6

それでも売れ行きは上々みたいで、
albida関連でこのブログを訪問される方も多くいます。

そんな人気のalbidaですが、
現地では3m程度と非常に小型の灌木状に育ちます。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像7

また、その樹皮はユーカリ特有の形状で、
ねじれて、どんどん剥けていくタイプのものです。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像8

ところで、上の樹木の写真を見て気づきませんか?
そう、葉が白色ではなく、濃い緑色をしています。

実はalbidaの白い丸葉は小さい間限定の葉で、
大きく育ってからの末葉は、
寧ろ深い緑色が特徴になるほどの細葉になります。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像9

これはこれで切り枝として人気があるようです。

小ぶりで美しいalbidaですが、
育てていく上で大きなネックが二つあります。

一つはこの葉の白さです。
これだけ葉が白いということは
強力な日焼け止めをもっているということですから、
終日直射日光がガンガンに必要となります。

半日陰以下の環境で育てると
いつまで経っても葉が大きくならずに
貧相なまま育ち、いつかは枯れてしまいます。

実際に販売業者に聞いた話ですが、
日光不足でうまく育たないという
購入者からのクレームは結構多いようです。

そして、次のネックですが、
これは最もクレームの多い原因となっているようです。

albidaはかなり低木なため、樹高の低い間から、
深緑色の細長い末葉が生え出す可能性があります。

私の知っている情報では、
わずか1m程度の樹高で末葉が生え始めました。
逆に1m程度の樹高で花が咲いたという話も聞いています。

このユーカリの幼葉と末葉の関係ですが、
実際かなりアバウトで個体差に大きく左右されます。

例えば1mから末葉が出るものもあれば、
どれだけ大きくなっても末葉の出ないものがあったり、

一旦末葉が出ても、剪定すれば幼葉がまた生え出したり、
もう二度と幼葉が出なくなってしまったりなど様々です。

とにかくalbida自慢の白く美しい幼葉を維持するためには、
かなり小まめな剪定や摘芯が必要になるわけです。

albidaを購入して育ててみようという方は、
この特徴について良く理解しておいてくださいね。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像10

albidaの生息地は西オーストラリア南西部の内陸です。
西オーストラリア軍団の中では、比較的育てやすい方ですが、
かなり強烈な日光が終日必要になります。

kruseanacrucisなどと似たような感じで、
一般的な西オーストラリアのユーカリと同じ育て方をします。

乾燥力の強い用土で乾燥気味に管理します。
orbifoliawebsterianakruseanaほどではありませんが、
crucisよりもさらに水を必要としません。

病害虫の影響は比較的受けにくい方で、
kruseanaよりは過湿耐性があり、
crucisよりは過湿耐性が弱いといった感じです。

ちまたで販売されているalbidaの情報を見ると、
生育はかなりゆっくりとありますが、
西オーストラリアのユーカリの中では、
決して遅い方ではなく、平均的な成長力です。

日光ガンガンで乾燥力の強い用土という
albidaが好む環境を作ることができれば、
一年以内にタネ播きから60cm程度までは軽く育ちます。

どうしても生育が遅いという人は
栽培環境があまり合っていないというサインです。

暑い真夏もコンスタントに成長を続けますが、
盛夏を過ぎて、少し涼しくなった秋に大きく成長します。
恐らく、秋の成長のポイントは
夏に十分な日光を浴びていることだと思います。

耐寒性については難ありの西オーストラリア軍団ですが、
その中ではかなり強く、-8℃程度までは頑張るようです。

今年はわずか10cm程度のalbidaの苗を
寒風の吹き荒れる場所に放置していました。
何度も用土がカチカチに凍り、霜柱も酷かったですが、
大した痛みもなく、元気に育ち続けています。

その放置された苗というのが、
ズバリ!この記事の写真の苗です!

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像11

あまりに幼いうちは、
少し寒風を避けた方が良いかもしれませんが、
関東以西の暖地では容易に野外越冬ができると思います。
冬季には新芽などが紫色に紅葉します。

気になるalbidaの香りですが、
少し甘みの強いミント系の香りが漂います。
香りは強くもなく、弱くもないといった感じです。
とても爽やかで良い香りで、
枝を切ったりしたときなどに良く香ります。
香りを楽しむユーカリとしての利用もギリギリ可能です。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像12

albidaの売り文句として、
「こんなに美しい植物があったなんて知らなかった」
なんて良く書かれていますが、
albidaはこの言葉に偽りなしと思うほどに美しいユーカリです。

ただ、gunniicinereaなどの
良く売られているユーカリに比べると、
性質が大きく異なるため、その性質を熟知していないと、
少々手のかかるユーカリではあります。

fancyboxアルビダ(Eucalyptus albida)の画像13

kruseanamacrocarpaなどと同様に、
西オーストラリアのユーカリに慣れるまでは、
少しマメな水分管理と毎日のチェックが必要かと思います。

それでも育ててみたい方には、
素晴らしい農場をご紹介できますので、
是非声をかけてくださいね。

albidaの白葉を是非一度ご堪能ください♪

------------------------------
<栽培難易度:C>
香良さ:★★★
香強さ:★★
成長力:★★

要水分:★
耐過湿:★★
耐水切:★★★★
耐日陰:
耐移植:★★★
耐寒性:★★★
耐暑性:★★★★★
耐病虫:★★★

------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2011-06-09 22:20 | ユーカリ紹介
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AM2:00 寒風に負けないユーカリ達

またまた寒波がやって参りました。
最近は事前に天気予報をチェックすることが
日課になっているのでかなり把握できています。

ただいま夜中の2時。
風の当たらない比較的緩やかな場所に置いてある
温度計の数値はマイナス3℃

そして何よりも恐ろしく風が強いです。
鉢土上部がぶっ飛び、窓ガラスがバンと鳴り、
ヘタに窓を開けると閉まらなくなるほどの強風。
軽く風速10mは超えていると思われます。
体感温度を計算するとマイナス15℃近いでしょう。

風が良く当たる場所に干している雑巾は
風に揺れることもなくバリバリに凍っています。

多くのユーカリは風が直接当たらない場所に置き、
寒さに弱い品種は簡易温室内で風を完全に凌いでいます。

そんな中で強風をまともに浴びる場所があります。
ここには寒さに強いユーカリを置いています。
今、この場所のポット苗を確認してみたところ、
全ての用土がカチカチに凍っていました。

fancybox記事128の画像1
※用土が凍って膨張しています。。。

glaucescens/urnigera/subcrenulata/vernicosa
pulverulenta/gunnii/archeri

全て最強の耐寒性を誇る品種ばかりです。
用土がカチカチに凍ろうが
強風に90度倒されるほどにあおられようが、
葉の色一つ変えることなく元気です。

こちらはglaucescensです。

fancybox記事128の画像2

支柱をしていないので強風に90度まであおられています。

vernicosaなんて1cm程度の超幼苗ですが、
全く動じることなく存在しています。

fancybox記事128の画像3

もちろん用土はカチカチ。。。
本当にびっくりするほど強健ですね。

そんな中に混じって、
西AZ出身のalbidaの苗が3ポット混ざっています。

fancybox記事128の画像4

同じように用土はカチカチに凍っています。
下葉は寒さで紫色に痛んでいますが、
それでも枯れることなく生き残っています。

fancybox記事128の画像5

albidaにはかなりの耐寒性があるようです。

その他では寒さに弱いと言われる
レモンユーカリ(citriodora)も強風に揺さぶられています。

fancybox記事128の画像6

全ての葉が赤みがかっていますが、
新芽も枯れずに元気です。

だんだん過保護から放任主義になってきた私。。。
明日の朝まで強風寒風に負けずに頑張れ!!

# by eucalyptus_k | 2011-01-16 03:11 | ユーカリ(栽培実績)
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ユーカリの耐寒性

遂に大阪でも寒い日が連続でやってきました。
局地的な気温や計測器の情報では、
私の住んでいる周辺の最低気温は-1℃~-2℃。
家のベランダの囲われたゾーンで0~2℃となっています。

ところがこの数日はマンションの12階ということで、
地上に比べて恐ろしく風が強く、半ば軽い台風の如く。
風当たりの強い場所にポット苗を置いておくと、
支柱ごと根こそぎ引き抜かれてしまうといった状況です。

ベランダで作業をしているときに
突風に合うと一瞬息ができなくなり、
まっすぐ立っていることさえ困難になります。
また、スキーウェアを着ていないと作業が出来ないほどの寒さです。
他のお宅から折れた枝や洗濯物、
ラベルなどがどんどん飛んできます。
ちなみに耐寒温度をリンケ耐寒温度に基づいて計算してみると、
-8~-12℃くらいあることが分かりました。。。

寒いだけなら多分大丈夫なのでしょうが、
この異様に強い寒風で相当参っているものがあるようです。
ホームセンターで安売りしている簡易温室に入れてあるものは、
耐寒性のない品種で1cm程度の双葉でもピンピンしています。
もちろん温室は無加温で気温はほとんど外と変わりません。
風だけはほぼ完全にシャットアウトできています。

こんな中で、ヘタるユーカリ、
ピンピンしているユーカリと様々です。
今のユーカリの状況を自身の記録も含めて載せます。
もしよろしければご参考にしてください。

-------------------------------------------------------------
最低気温:0~2℃
瞬間最大風速:10m以上(突風時は直立困難な状況)
耐寒温度:-8~-12℃ ※リンケ体感温度による
霜:軒下のためほぼなし
-------------------------------------------------------------

<野外では退避措置が必要なもの>
●Eucalyptus camaldulensis(40cm)
(新芽が完全に萎れる、素焼き鉢で土の量が少なめ)
→簡易温室退避で問題なし
耐寒性はかなりあると思っていましたが、
新芽が寒風にめっきり弱いようです。
先端10cmくらいが完全に萎れてしまいます。

●Eucalyptus gamophylla(18cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
風さえなければこの気温では全然大丈夫です。
実家の庭の50cm程度の株は全然元気なので、
25cmを超える程度までは防寒対策が必要かもしれません。

●Eucalyptus polybractea(15cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
風さえなければこの気温では全然大丈夫です。
まだ幼いことが大きな要因かもしれません。
気温がもう少し高くても、とにかく風に弱いです。

●Eucalyptus forrestiana(10cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
かなり小さい状態での寒風は耐えられないようです。
簡易温室内では元気なものです。

●Eucalyptus pachyphylla(15cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
小さい状態での寒風は耐えられないようです。
簡易温室内では元気なものです。


<耐寒性低めでも簡易温室では問題のないもの>
※野外吹きっさらしではどうなるか不明です。
●Eucalyptus decipiens(25cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus pruinosa(15cm)
●Eucalyptus rudis(45cm)
→葉が固くなりますが、痛みはなし

●Eucalyptus pleurocarpa(15cm)
●Eucalyptus extrica(15cm)
●Eucalyptus erythrocorys(30cm)
●Eucalyptus pachyloma(5cm)
→新芽が赤くなりますが、痛みはなし

●Eucalyptus macrocarpa(15~25cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus rhodantha(5~15cm)
●Eucalyptus uncinata(45cm)
●Eucalyptus accedens(1.5cm)
→全く痛みなし


<葉に少し痛みはあるが株自体は元気なもの>
●Corymbia citriodora(120cm)
→葉が少し焼け、赤くなっているが新芽も何とか無事


<寒風に少しだけヘタるが耐えきれるもの>
●Eucalyptus globulus(20~45cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus polyanthemos(30~40cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus muelleriana(20cm)
●Eucalyptus websteriana(25cm)
●Eucalyptus smithii(20cm)
●Eucalyptus albopurpurea(30cm)
●Eucalyptus melanophloia(50cm)
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'(20cm)
●Eucalyptus leucoxylon ssp. pruinosa(15cm)
→夜間に少し葉がヘタるが昼には復活

●Eucalyptus melliodora(40cm)
●Eucalyptus kruseana(35cm)
●Eucalyptus sideroxylon(20cm)
●Eucalyptus torquata(50cm)
→新芽の一部のみ一日中ヘタるが株自体は無事


<思っていたより耐寒性があったもの>
●Eucalyptus staigeriana(30cm)
●Eucalyptus orbifolia(50cm)
●Eucalyptus cladocalyx nana(18cm)
●Eucalyptus gillii(20cm)
●Eucalyptus lehmannii(40cm)
●Eucalyptus albida(15cm)
●Eucalyptus crucis(25cm)
●Eucalyptus tetraptera(20cm)
●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea(15cm)
●Eucalyptus caesia ssp. magna(25cm)
●Eucalyptus macrocarpa(15cm)
→ヘタりも痛みも全くなし


<成長したり新芽を展開するもの>
●Eucalyptus gunnii(10cm~60cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus perriniana(40cm)
●Eucalyptus nitens(20cm)
●Eucalyptus aromaphloia(25cm)
●Eucalyptus glaucescens(20cm)
●Eucalyptus dives(15cm)
●Eucalyptus dalrympleana(5~20cm)
●Eucalyptus rubida(5~20cm)
●Eucalyptus nova-anglica(5~20cm)
●Eucalyptus urnigera(5~15cm)
●Eucalyptus neglecta(2~8cm)
●Eucalyptus tenuiramis(25cm)
●Eucalyptus risdonii(20cm)
●Eucalyptus delegatensis(10cm~20cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus parvula(25cm)
●Eucalyptus cordata(25cm)
●Eucalyptus scoparia(35cm)
●Eucalyptus coccifera(5cm)
●Eucalyptus cephalocarpa(2cm)
●Eucalyptus cypellocarpa(2cm)
●Eucalyptus subcrenulata(8cm)
●Eucalyptus ovata(5~30cm)
●Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila(5cm)
●Eucalyptus pauciflora ssp. debeuzevillei(5cm)
●Eucalyptus vernicosa(2cm)

これらの品種は本当に凄いですね!
家ではgunniiperrinianaなどは寧ろ冬季の方が元気な程です。

野外越冬で気づいたポイントとしては、
・耐寒性が増す樹高のポイントは25cm以上
・風にさえ気をつければかなり耐える
・少し肌寒くなった間から寒さに慣らせておく
・水遣りのタイミングに気をつける

などです。

その中でも寒風だけは本当に怖いですね。
調べたところによると、
体感温度は風速1mでおよそ1℃下がるようです。
マンションでは寒さには強風が付きものですから。。。

全て無事に越冬できるように学びながら頑張ります!

# by eucalyptus_k | 2010-12-26 20:10 | ユーカリ(栽培知識)
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