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ユーカリの亜種・園芸品種について(3)

のんびり進めていくはずのこの企画ですが、
一応、種の取り寄せだけはほぼ完了しました。

●Eucalyptus cinerea(銀丸葉)
cinerea ssp. cinerea(育成中)
cinerea var. pendula(育成中)
cinerea ssp. triplex(どうしても種を見つけられず)
silver doller(取り寄せ中)
silverplate(取り寄せ中)
ssp. triplex以外は種を手に入れることができました。
技術が伴うか不安ですが後は育てるだけです!

●Eucalyptus gunnii
gunnii ssp. gunnii(取り寄せ中)
gunnii ssp. archeri(育成中)
gunnii var. silverdrop(現在所持)
gunnii var. blue ice(divaricataと同種)
gunnii var. extra blue(divaricataと同種)
gunnii ssp. divaricata(取り寄せ中)
var. extra blueとはssp. divaricataのことであることがわかりました。
学術的に認められているGunniiの亜種は3種、
ssp. gunniissp. archerissp. divaricataです。
後はsilverdropがどこに属するかを確認できればと思っています。

●Eucalyptus pulverulenta
pulverulenta(現在所持)
pulverulenta 'Baby Blue'(育成中)
色々と生花店を見て回りましたが、
市場で切り花として出回っている銀世界とは
ほぼpulverulentaで間違いないかと思います。

●Eucalyptus globulus
globulus ssp. globulus(現在所持)
globulus var. compacta(育成中)
globulus ssp. bicostata(取り寄せ中)
globulus ssp. maidenii(取り寄せ中)
こあら師匠に情報をいただきましたが、
育ててみて自分の目でも確認をしてみたいと思います。

はてさていくつ育つのでしょうか?
期待せずにお待ちくださいませ。。。

# by eucalyptus_k | 2009-12-10 04:41 | ユーカリ(品種知識)
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ユーカリの亜種・園芸品種について(1)

最近、種を仕入れている中で
色々な亜種園芸品種が目立ちます。

特に日本でもメジャーで人気のある
cinereagunniiglobulusなどは多彩です。
また学名では見当たらないものも目に付きます。

これら全てを育てて比較してみるという野望もありますが、
なかなか予算と実力が伴わないのが現状です。。。

とりあえずは下記のようなところに目をつけています。
私もできる範囲で育てていこうと思いますので、
色々とご存じの方がいらっしゃいましたら
育てたり情報交換ができれば幸いです。

●Eucalyptus cinerea(銀丸葉)
cinerea ssp. cinerea(原種のシネレア)
cinerea var. pendula(triplexと同種?)
Cinerea ssp. triplex(pendulaと同種?)
silver doller(pendula、triplexのこと?)
silverplate(未確認)

●Eucalyptus gunnii
gunnii ssp. gunnii(原種のグニー)
gunnii ssp. archeri(タスマニア高山生息種)
gunnii var. silverdrop(楕円型銀葉種)
gunnii var. blue ice(divaricataと同種)
gunnii var. extra blue(未確認)
gunnii ssp. divaricata(slverdropのこと?)

●Eucalyptus pulverulenta
pulverulenta(原種のpulverulenta)
pulverulenta 'Baby Blue'(私のところのkruseanaかも?)

●globulus
globulus ssp. globulus(原種のグロブルス)
globulus var. compacta(小型品種)
globulus ssp. bicostata(未確認)
globulus ssp. maidenii(未確認)

これらはできる限り育てて、詳細を確認の上、
正しい情報を載せていきますので、
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

# by eucalyptus_k | 2009-12-02 05:37 | ユーカリ(品種知識)
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植え替え時期って本当に大切!?

Osakano Jieさんの書き込みで思い出しました。

今回死滅しているcinereaBaby Blueは、
過去に根を引きちぎり、地虫を穿り出し、
ホースの流水強モードでジャブジャブ洗った
という
強行を生き残っていました!

その時確かにBaby Blueは一旦完全に死滅して
その後、Ligno-tuberから芽を吹いた次第です。
※詳細はこの記事をご覧ください。

cinereaに至っては、
葉の痛み全くなし
でした。

Baby Blueの別の株も、
購入時の9cmポットから結構派手に植え替えましたが、
葉の痛みもほとんどありませんでした。

上記の派手な植え替えは、
3~4月頃の小春日和
ユーカリが新芽を吹き始めた季節でした。

異なるところは
今回はひたすらにデリケートに植え替えた。
植え替えた時期は真夏の炎天下。
やっぱり季節なのか!?
ここが本当に不思議なところです。。。

【PS-凶報】
せっかく芽が出てきた銀葉アカシアのポットを
落っことして折っちゃったので再度種を植え直しですToT

# by eucalyptus_k | 2009-08-22 18:36 | ユーカリ(栽培知識)
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どこまで枯れる?いつ止まる?

先日、植え替えで弱ったユーカリ達。
植え替えを行ってから1週間を過ぎましたが、
未だ痛みは止まらず、どんどん進行していきます。

cinerea・・・全ての葉が枯死。
Baby Blue・・・全ての葉が枯死。
cordata・・・新芽だけでなく下葉も枯死。


fancybox記事41の画像1

これが真夏でなかったら、
痛みの進行が緩やかで、早めに痛みが止まって、
何とか一命を取り留める可能性が高くなるでしょう。

真夏は痛みの速度が速く、中々止まりません。
「真夏の植え替えは厳禁」
園芸では当たり前とされているルールですが、
当たり前を確実に実行することは難しい。。。><;

すでに私の落ち込みは底を打って、
樹形が乱れる!痛むのが痛々しい
とかいったものは手放しました。
もしも枯れてしまうことになったとしても、
これを経験に次は絶対に枯らせません!

我が身を犠牲にして
私に素晴らしい経験を与えてくれて
本当にありがとう。

# by eucalyptus_k | 2009-08-19 18:27 | ユーカリ(その他)
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ユーカリの生命力「Ligno-tuber」

今日はユーカリの豆知識コーナーです。

ユーカリの祖国、オーストラリアは、
4万年以上前、アボリジニーがやってくる前から、
乾燥化が進み、植物には過酷な環境が広がっていました。

その過酷な環境下では落雷が多く発生したり
夏に山火事が多発することが多くありました。

今でも、BushFireといって、
オーストラリアのユーカリ林では山火事が多く発生します。
また、油分を多く含むユーカリ林は非常に良く燃え、
大規模の山火事にまで発展して、
森林自体が簡単に死んでしまうことがあります。

このような過酷な環境に耐えるために、
ユーカリは独特の進化を遂げました。

その中でも、大きな進化の一つである
Ligno-tuber(リグノチューバー)
についてお話したいと思います。

ユーカリを育てている方は、
ある程度育てていて、株元が木化してくると、
株元にを作ることに気づきませんか?
この株元のLigno-tuberです。

Ligno-tuberは通常1/3くらい地上に顔を出しており、
2/3は地中に埋もれています。

一度死んで復活した銀世界の写真をご覧ください。
赤で囲った部分がLigno-tuberです。
この銀世界Ligno-tuberから再生しました。

fancybox記事36の画像1

このLigno-tuberは、木が元気なうちは何もしません。
ひたすらに養分を蓄え続けて、
いざというときのためにじっと待っています。

そして、山火事やその他の事故により、
木が死んでしまったとき、
Ligno-tuberは活動を始めるのです。

今まで溜め込んできた全ての養分を使って、
Ligno-tuberから新たな芽が成長を始めます。

Ligno-tuberは硬い皮で覆われており、
尚且つ地中に大部分が埋もれているため、
山火事の中でも生き残ります。

Ligno-tuberはユーカリの生命維持予備タンクです。
このLigno-tuberは育成環境下でも非常に頼りになります。
普通の草木なら枯れて絶望的な状態のときも、
ユーカリならLigno-tuberがあれば、
新芽をそこから出す可能性があります。

ただし、幼い苗のうちはまだ
Ligno-tuberが形成されていません。
そのような場合には残念ながら枯れてしまったらおしまいです。

ユーカリを育てていて感じるのは、
葉や芽自体は決して強いとはいえません。
挿し木が難しいのは、細菌感染に弱く、
細胞分裂が活発ではないことが考えられるでしょう。

でも、そんなユーカリが、
過酷な環境を生き抜くための能力には
凄まじいまでのバイタリティーを感じます。

余談ですが、ユーカリの山火事対策には4段階+αあるんです!
-------------------------------------------------------------------
1. 葉は燃えやすいが樹皮は非常に硬く中までは中々燃えない。
2. 通常の芽がやられたら、
  脇に隠したaccessory budという予備の芽を出す。
3. この予備の芽がやられたら、
  幹から直接epicormic shootという枝を出す。
4. これら全てを含む地上部が死滅したらLigno-tuber始動!

α. ユーカリの幹はねじれて成長するため、
  頻繁に皮が剥がれて落ちる。
  この剥がれた皮は根元の水分維持と
  Ligno-tuber保護の役目を果たす。

-------------------------------------------------------------------

こうして見てみると、
ユーカリって無敵か?
って思いますよねw

※ちなみにユーカリには品種によって
 Ligno-tuberを生成しないものもあります。

# by eucalyptus_k | 2009-08-07 14:23 | ユーカリ(栽培知識)
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