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相性の悪いユーカリ

ユーカリのタネを播いて育てていると、
ひとり一人に相性の悪いユーカリというものがあります。
これはこあら師匠のようなプロにでも少なからずあるようで、
もちろんながら私にもいくつか存在します。

【全然発芽しないユーカリ】
Eucalyptus staigeriana(スタイゲリアナ)

これは決してタネが悪いわけではありません。
様々なところからタネを取り寄せたり、
高発芽実績のあるタネを播いてみたりもしたからです。
私の環境と用土等の全てが合わないのでしょう。
とにかく、タネは馬鹿みたいに播きまくっています。

でも、今までに発芽したのがたった4苗。
そのうち生き残って育っているのがたった1苗。
1/4の確率で生き残っているわけですから、
私としては恐ろしく精度が高いのですが、
とにかく、何が悪いのか一切わかりません><;
下の写真が唯一生き残った苗です。
※白い粉は苦土石灰を振りかけています。

fancybox記事93の画像1

こあら師匠のお話では、用土のスモーク処理が効果的とのことですが、
別に処理を行わなくてもそれなりに発芽はされているようです。
私のところでは全くダメですね。。。
これについてはネットや海外にも一切情報は見当たりません。
合わないのでしょうね。。。お手上げです。。。


【いつも最後まで生き残らないユーカリ】
Eucalyptus camaldulensis(カマルドレンシス)

これは超メジャーでリバーレッドガムとか
マリーレッドガムとか言われて、良く見かけるユーカリです。
これもこあら師匠のお話では簡単な方とのことですが、
私のところでは、何故か知らず知らずのうちに枯れたりして、
気づいたら全滅しているのです。

結局、何度もタネを播いて、発芽して、育苗するのですが、
今生き残っているのはたった1苗です。
下の写真がその苗です。

fancybox記事93の画像2

この苗もうどんこまみれで白いのはトップジンの薬漬けです。
下の方の葉はもうダメでしょうね。
新しく新芽は出ているようですので大丈夫かと思いますが、
もし、この苗が枯れてしまうようなことになったら、
その時はこあら師匠の農場から購入します。

難しい品種だから失敗が多いというのは良くあることです。
でも、そんなに難しい品種でもないのに、
あるんですよね。。。こういうどうしてもダメなのが。。。


【とにかくたいくつなユーカリ】
Eucalyptus delegatensis(デレガテンシス)
Eucalyptus tenuiramis(テヌイラミス)
Eucalyptus risdonii(リズドニー)


この3種のユーカリは全てが比較的近しい仲間です。
全てペパーミント系のユーカリで、高山や高地出身です。
また寒さには非常に強いですが、高温多湿を嫌う品種です。

実際の共通点としては、タネが非常に硬い殻に覆われており、
寒い寒い冬を雪や氷の下で過ごし、春の訪れとともに発芽します。
そのため、4週程度のコールドトリートメントを必要とし、
種播の際には非常に発芽率の悪い品種となっています。

上記の内容からそのまま。。。
とにかく、発芽しません。

そこで何とか発芽したと思ったら。。。
なかなか、成長しません。

時間をかけて必死で成長したと思ったら。。。
暑くて湿気た日が続くと、いきなり枯れます。

というわけで、育てていると非常にデリケートになります。
環境が合っていないこともあるのでしょうね。
成長がとにかく非常に遅く、かなりたいくつになってきます。

これらの他の仲間にも同じようなことが言えそうです。
私は種を播いていませんが、
amygdalinaregnansなどが近しい仲間のようです。

また、ここまで酷くはないですが、
radiatadivesも少し似たようなところがあります。
とにかくタネを播くと非常にたいくつになるユーカリです。

人にも十人十色というように、
ユーカリにも十種十色あるようですね。

# by eucalyptus_k | 2010-06-17 01:44 | ユーカリ(栽培実績)
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