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ウンキナータ(uncinata)の蕾とクルセアナ(kruseana)の花

先日実家に行った際に
目に付いたユーカリの写真を撮ってきましたので、
それらをご紹介したいと思います。

一つ目は蕾の付いた
Eucalyptus unicinataです。

fancybox記事348の画像1

育てている人自体も少ないユーカリですが、
他では開花したという話を聞いたことがありません。

当初はそこまで似通ってはいませんでしたが、
成長するにつれて、gilliiに非常に良く似てきました。

また花の付き方や蕾の形状も
若干gilliiに似ていますので、
私も最初はgilliiだと間違っていた程でした。

特に下葉を見るとgilliiに瓜二つですが、
上の写真で先の方の新しい葉を見てみると、
葉にかなり丸みがあり、
葉がお椀のように丸くなっているのがわかります。
gilliiではこのようになることはありません。

このunicinata
西AZのツキヌキユーカリと呼ばれていますが、
私の知っているところでは、
一枚たりともツキヌキ状の葉が生じたことはありません。

一度我が家のベランダで
ツキヌキ状の葉が生じかけたことがありましたが、
結果としてツキヌキ状にはなりませんでした。

fancybox記事348の画像2

こちらは蕾のアップです、
蕾のキャップの先がトゲのように
ピンと尖っているgilliiとは異なり、
かなり丸みがあるのがuncinataの特徴です。

uncinataの花自体は白に近いクリーム色の
一般的なユーカリの花になります。
一方gilliiの花はクリーム色よりも
少し黄色みの強い花になります。

今からだと開花は来春になると思います。


二つ目はユーカリ中でも
屈指の美しさを持つEucalyptus kruseanaです。

fancybox記事348の画像3

fancybox記事348の画像4

とにかくこのユーカリは見た目の美しさがぴか一、
樹高も低めでコンパクトに管理でき、
花もたくさん咲いて咲きやすいと魅力満載なのですが、
栽培が非常にシビアで難しいのが玉に傷です。

個人的にはユーカリ最高難易度と言われる
macrocarpaよりも厄介だなと思っています。

また寒さと梅雨時期の湿気にも弱く、
それらの時期にはかなり葉が傷みます。

実家では非常に好調なユーカリですが、
我が家のベランダではさっぱりです。

日照と風通しの悪い我が家のベランダでは
根本的に環境が合わないこともありますが、
それでも私の苦手なユーカリの一つです。

fancybox記事348の画像5

花自体はライムグリーンの花と言われますが、
いつも写真に撮るとかなり黄色が強く出てしまいます。

ただ実際に見てみると、
光の当て方によって少し見え方は変わりますが、
もう少し緑色が強く見えます。

fancybox記事348の画像6

この写真であれば
ライムグリーンに見えるでしょうか?

kruseanaは真冬以外は
常に花が咲いている印象がありますし、
寒くなったこの時期でもまだ花が咲いています。

樹高も50cmくらいから花が咲きますので
本当に花の咲きやすいユーカリだといえます。

どちらも栽培難易度は中級以上ですが、
是非とも育てて頂きたいユーカリです!

# by eucalyptus_k | 2014-11-19 12:57 | ユーカリ(花と蕾)
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さらに新たな蕾を発見!

毎日1時間近くもかけて
観察と水遣りを行っていますが、
なかなか全てを見きれていないものですね。

さらに新たな品種に
蕾ができているのを発見しました。

まず一つ目は巷で人気のある
Eucalyptus orbifoliaです。

fancybox記事332の画像1

fancybox記事332の画像2

このユーカリは過去にある方のブログで
開花情報を見たことがありました。
また、今は枯れてしまいましたが、
以前実家の庭でも蕾を見かけたことがありました。

その方のお話と実家での実績によると、
1m前後で開花する可能性があるということで、
我が家のベランダでも
いつかは開花するだろうと思っていました。

fancybox記事332の画像3

このorbifoliaは色々と我儘なユーカリで、
季節により本当に調子がゴロっと変化します。

そのため、無事に開花に至るかは
本当に未知数なので、
咲けばラッキーくらいに考えています。

ちなみに我が家には、
この蕾の付いた140cmのorbifoliaの他に
120cm程度のorbifoliaもありますが、
そちらにも少し前に蕾を発見していました。

ところが今日見ると、
後者の蕾は落ちてなくなっていました。

もし開花させることができれば、
pleurocarpaの花のような、
なかなかに美しい花を見ることができます。


次は激レアの超低木品種、
Eucalyptus pimpinianaです。

fancybox記事332の画像4

fancybox記事332の画像5

このpimpinianaは現在、
タネを手に入れるのがほぼ不可能な程に
激レアなローカル品種です。

私がタネを手に入れることができたのは、
本当に幸運だったと言えます。

pimpinianaはAZ中南部の非常に限られた地域の
半砂漠地帯に自生しているユーカリです。

最高でも2m以下、大概は1m前後という
非常に低い樹高が大きな特徴です。

平均樹高は1m前後ですが、ブッシュ状に茂り、
幅は樹高の倍以上も拡がるようです。

fancybox記事332の画像6

pimpinianapreissianaなどと並んで、
ユーカリ中でもトップクラスに
樹高の低いユーカリであると言えます。

半砂漠地帯出身のユーカリなので、
強乾燥を好み、過湿を嫌う性質や、
激しい日光を必要とする性質を持っているので、
栽培難易度は高めで決して楽な部類ではありませんが、
今のところ調子は良いので、期待できそうです。

このpimpinianaは、
kruseanaの花の色を少し黄色くしたような、
ライムグリーンと黄色の中間のような色の花を咲かせます。

fancybox記事332の画像7

また蕾の数が多く、
たくさんの花を咲かせるのも特徴です。

枝先の方にも、いくつかの蕾が
ついているのがわかります。

fancybox記事332の画像8

もしこれら全ての蕾が開花すれば、
とても華やかになりそうです。

元々超低木品種ということもあって、
かなり早期の開花が見込めるのではと踏んで、
このpimpinianaを育てることにしたのですが、
その目論見通り、2年弱で蕾が付きました。

脇芽はたくさん出していますが、
その樹高はわずか70cm弱です。

このpimpinianaを開花させることができれば、
日本初間違いなしだと思っています!

# by eucalyptus_k | 2014-08-01 19:00 | ユーカリ(花と蕾)
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蕾の近況とグラウスセンス(glaucescens)

最近どんどんと暑さが増しています。
私がメインで育てている西AZのユーカリでは
最も厄介な梅雨時期を乗り越えて、
そろそろ活発に動き出すものが出てきています。

そんな中、梅雨の一番最後に
無念にも枯らせてしまった大株もあります。
このお話は次回以降にするとして、
今日は動きのある蕾などの近況をお知らせします。

まず先日紹介したdecipiens ssp. adesmophloiaの蕾です。
この株はかなり鉢が小さく、酷い根詰まり状態にあったので、
先日、紹介した後すぐにワンサイズ鉢増しを行っています。

そのかいあってか、
蕾の成長が急激に進み始めました。

fancybox記事331の画像1

fancybox記事331の画像2

病気がちで開花できるかとても心配な
decipiens ssp. adesmophloiaでしたが、
蕾に痛みはなく、このまま順調に
開花までいけそうな気がしています。


次はイチオシのcaesia ssp. magnaです。

fancybox記事331の画像3

これもみるみる大きくなっていきますが、
元々かなり大きめの蕾なので、
我が家の日照では来春あたりになるでしょうか?

そこまで寒さに強い品種でもないので、
蕾の越冬には気を使いたいところです。


そして最後は蕾ではありませんが、
立派なglaucescensの写真です。

fancybox記事331の画像4

基本的に小丸葉の多いglaucescensですが、
日光をふんだんに浴びて、
かなり大ぶりな葉になっています。

このglaucescensはとにかく
根が張り切るまでの管理
日照がキーになっているように思います。

それに気づくまでは、タネから2年経っても
わずか30cm程度の樹高にしかなりませんでしたが、
それに気づいた後の1年半で
現在の140cm近い樹高にまで急激に育ちました。

元々どうすればうまくいくのか?と
試行錯誤していたユーカリの一つだったので、
このように順調に育ってくれると嬉しいものです。

下の写真はcinereaですが、
この大きさだととても良く似ています。

fancybox記事331の画像5

識別の仕方は色々ありますが、
葉型と粉の吹き方に若干の差があることと、
何よりも香りが大きく異なります。

日本でも少しずつ
手に入りやすくなったglaucescens
十分な日照が確保できる方にオススメです。

# by eucalyptus_k | 2014-07-30 12:23 | ユーカリ(花と蕾)
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ポポラス(polyanthemos)の蕾情報

先日、ユーカリ栽培仲間のkikaku024さんから
ポポラスことpolyanthemosの蕾情報が届きました。

polyanthemosという学名は、
たくさんの花という意味ですので、
ハートリーフのような可愛い葉の他にも
たくさんの花が咲くという魅力的な特徴があります。

育てている人が多い割に、
全く開花情報を聞いたことがなかったので、
今回の情報はとても参考になりました。

polyanthemosの蕾付きの切枝である
ポポラスベリーを収穫したい方には朗報です。

fancybox記事330の画像1

fancybox記事330の画像2

こちらがkikaku024さんよりご提供いただいた写真で、
樹高は110cm程度のpolyanthemosだそうです。

このpolyanthemosは地植えとなっていて、
株元の幹の太さが直径2cmほどもあるそうなので、
鉢植えで開花を実現するためには、
ある程度の年月とさらなる成長が必要でしょう。

ただそれでも私的な推測としては、
鉢植えで数年、150~200cm程度の株で
開花を実現できる可能性があると考えています。

我が家のpolyanthemosは、
樹高だけは150cm以上ありますが、
株元の幹の太さは直径2cmに軽く及びません。

polyanthemosはとても強健なユーカリなので、
我が家でもイマイチな環境の場所に置いていますが、
もう少し置き場所を改善して、
開花を目指して見るのも面白いかもしれません。

kikaku024さん
貴重な情報をありがとうございました!

# by eucalyptus_k | 2014-07-28 17:39 | ユーカリ(花と蕾)
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たくさんの蕾を発見!

先日の台風でたくさんの株を退避しました。
退避するのも戻すのも1時間程度かかるような
大変な作業になりましたが、
それでも2時間近くかかった以前の配置よりは、
圧倒的に楽になりました。

結局台風の影響は皆無で、
退避作業は徒労に終わりましたが、
そのお陰で、いくつかのユーカリに
新しい蕾を発見することができました。

いつもしっかりと観察しているつもりなのですが、
なかなかちゃんと見れていないものですね。


まずは今年実家で開花を達成できたtorquataです。
※実家での開花記事はこちら

fancybox記事329の画像1

このtorquataはずっと調子が悪くて、
出る葉出る葉が全て枯れていくという状態でした。

ストレプトマイシンによる殺菌、
用土にpH未調整のピートモスを混ぜてpHを落とす作業、
風通しの改善を行うことによって、
見事葉枯れの症状が治まり、
今回の蕾につながってくれました。

この株は現在比較的調子は良いので、
開花の期待は大ですが、
今からだと来春あたりになるでしょうか。


次は先日開花を実現することができたtorwoodです。
※開花記事はこちら

fancybox記事329の画像2

fancybox記事329の画像3

開花した時の蕾よりも
さらにたくさんの蕾が付いています。

これも非常に調子が悪く、
torquataと同じ処置を行っています。

以前よりも少し調子は戻ってきていますが、
こちらは明らかに病気のようで、
完全に復活には至っていない状態です。

開花は来春以降になるでしょうが、
依然、状態が心配な株なので、
無事開花を実現できるかは未知数です。


次は例年開花を続けてくれているextricaです。

fancybox記事329の画像4

これも非常にたくさんの蕾をつけてくれていますが、
同じく病気がちで調子はあまりよろしくありません。

extricaは蕾から開花までが早いので、
うまくいけば今年中に開花を実現できるかもしれません。
株の調子次第といったところです。


そしてここからは私的にも
非常に嬉しい2種の蕾です。

実はこれから紹介する2種は
私が個人的に花を咲かせたいランキング
トップにあった2種なんです!

1つ目はpachyphyllaです。

fancybox記事329の画像5

fancybox記事329の画像6

fancybox記事329の画像7

この蕾は最終的には真紅になり、
面白い形状の真紅の蕾から、
黄色い花が咲くという絶景を演出してくれます。

fancybox記事329の画像8

今の時点でも結構大きな蕾なので、
思っていたよりも大きな花が咲きそうで楽しみです。

このpachyphyllaは英名のThick-leaved Malleeの通り、
非常に硬い葉が特徴のユーカリです。

本当にその葉の硬さにはビックリします。
ヘタに手などを葉先で突くと、
刺さって怪我をする程に硬いです。

ただpachyphyllaは正直、
かなり難易度の高いユーカリです。

まずorbifoliaなども顔負けな程に
恐ろしく水を吸いません。

また少しでも過湿になると、
調子を崩して、葉を散らせてしまいます。

樹高1mにもなる株が、小さなスリット5号の
ロングに植わっているにも関わらず、
今の時期でも3日に1回程度の、
鉢底スリットからの水かけだけで十分です。

ヘタに用土表面から水を与えると、
一気に調子を崩すこともあります。

現状の調子は微妙なところで、
梅雨時期は毎年、調子を崩します。

開花実現はまだまだ何とも言えませんが、
無事な開花を心待ちにしたいと思います。


2つ目はシルバープリンセスの異名を持つ
caesia ssp. magnaです。

fancybox記事329の画像9

fancybox記事329の画像10

このユーカリの花は赤に近いピンク色で
ユーカリ中でも屈指の美しさを持っています。
また中々に立派で大きな花を咲かせます。

現在まだ枝の色は赤みが強いですが、
蕾や枝の色は完全な白銀色になっていくため、
銀の蕾と枝にピンク色の花という外観が
シルバープリンセスという名の元になっています。

fancybox記事329の画像11

caesiaは元々楽なユーカリではありますが、
これは比較的調子が良いので、
開花がとても楽しみです。

こうして見てみると、
一年目からでも開花することのある
gilliipleurocarpa、extricaなどは
とても花の咲きやすい
ユーカリであることがわかります。

今回新しく蕾のついた品種は
どれも3年近くかかっていると思います。

我が家のベランダでも、実家の庭でも
既に私の身長を超える程のerythrocorysが、
そろそろ開花してくれそうなものですが、
これはとても時間がかかっています。

先日も珍しいdecipiens ssp. adesmophloia
蕾を発見することができました。

どれもまだ無事に開花できるのかは未知数ですが、
たくさんの蕾ができるのは本当に嬉しいものです。

# by eucalyptus_k | 2014-07-19 13:57 | ユーカリ(花と蕾)
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