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ユーカリの成長環境と我が家の育成環境

ユーカリの成長環境について調べてみました。
やはり現地オーストラリアの気候について
知っておく必要があると思いました。

ユーカリはオーストラリアのほぼ全土に生息していますが、
主なユーカリが生息しているオーストラリア東南部と
オーストラリア西南部について調べてみると、
まず、真夏の最高気温が30℃~40℃になるようです。
また、雨量は多いところで年間800mm程ありますが、
少ないところでは年間200mm以下といった状態です。
大阪の年間雨量が1200~1300mmといったところですから、
かなり高温で乾燥した地域の植物といえます。

他に日本と大きく異なるところは
一日の内、日によっての寒暖差が非常に大きいことです。
例えば真夏の晴れた日で最高気温45℃の日があり、
少し曇った日には最高気温18℃の日があったりします。
また、早朝や夜間の気温は10℃以下なのに
日中は40℃まで上がったりします。
冬も同様に-8℃の時があって、22℃まで上がる時もあります。

上記のような環境を最も忠実に再現できる場として
ユーカリは温室等で管理するのが最も成長が早いようです。
直射日光をふんだんに受けて、
30℃以上の気温こそが最高の生育環境といえます。

私の育成環境である我が家のベランダは、
ユーカリには最適の環境とは言えないようです。
南側のベランダで冬季は本当に良く直射日光が当たります。
日光は部屋の奥深くまで差し込み、昼間は暖房要らずです。

ところが夏季になると部屋どころか
ベランダにも直射日光が当たらなくなってしまいます。
特に5月中旬から8月中旬くらいまでは
全くといっていいほど当たりません。
9月に入ってようやくベランダに
日光が当たり始めるといった状況です。

去年までベランダでゴーヤのカーテンをしていましたが、
7~8月より9月に入ってからの方が
ゴーヤの収穫量が圧倒的に多かったのはそのためでしょう。

というわけで、今の時期は
家のベランダでのユーカリの成長率は非常に悪いです。
里親募集に名乗りをあげてくださった方には
本当にご迷惑をおかけします。

特に際立って成長率が悪いのが
tetragonaと呼ばれるpleurocarpaextricaです。
こちらの記事に約1カ月前の写真を載せています。

下の写真が本日撮影したての写真です。
こちらがpleurocarpa

fancybox記事86の画像1

そしてこちらがextricaです。

fancybox記事86の画像2

恐ろしく成長が緩慢なのがわかりますね。。。
こいつは気長に頑張りますかね!><;

一方、環境が合わないユーカリと思っていたのですが、
うって変わってcrucisは非常に頑張ってくれています。
何とも言えない銀青色がめちゃくちゃ美しいです。

fancybox記事86の画像3

# by eucalyptus_k | 2010-06-03 03:29 | ユーカリ(栽培知識)
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西オーストラリアユーカリ軍団 参上!

最近、西オーストラリアユーカリ軍団には、
本当に苦しめられています(苦笑)。

西オーストラリアというと
四季があり、湿潤な日本とは程遠い気候のため、
はっきりいって日本の環境には合っていないようです。

例えば海の近く(有名なところではパース)であれば、
最高気温が30℃程度、最低気温は年間を通して0℃を下回らず。
雨量についてはそこそこの量を記録し、平均湿度は60%程度。
ここでは例えばtetragonadecipiens等が生息しており、
西オーストラリアでも比較的育てやすい種であるといえます。

次に少し内陸に入ると、そこは荒れた半砂漠地帯。
最高気温は30℃を上回り、最低気温は-6℃くらいまで下がります。
何よりも、一日の気温差が大きく、
朝4℃、昼30℃とか差があります。
雨量は激減し、平均湿度も45%程度になります。
ここではmacrocarpa等が生息しており、
ここの生息種は日本での育成が非常に難しくなります。。。

今日はこの中でも><型(Y-Shapeといいます)の双葉を持った
西オーストラリアユーカリ軍団のメンバーをご紹介します。

Eucalyptus 'Moon lagoon'
fancybox記事71の画像1

まずは話題のMoon Lagoonです。
原種のlatensは西オーストラリアでも比較的海に近い場所の
川沿いに生息しているようですが、
本種はかなり改良されているようなので、詳細は不明です。
上の写真は種播をしてから1カ月程放置しているものです。
比較的発芽率も良く、細い幹の割には立ち枯れ率も低いです。
fancybox記事71の画像2

そしてこちらが最近分けて植え替えたものです。
根っこも細いですが、移植の痛みにも良く耐えてくれました。
この子は割と言うことをきき、安心して見ていられます。

Eucalyptus gillii
fancybox記事71の画像3

一回立ち枯れで全滅させてしまったgilliiです。
こいつはY-Shapeの双葉なので
西オーストラリア出身かなと思っていたら
実は中央オーストラリア出身の
Y-Shapeという変わり者だったようです。
発芽してから野外に放置していたら
それはそれは元気に大きくなっているじゃないですか!
風通りの良いところで管理すれば別に何ともありませんね。
私の管理方法がこの子とは合わなかったようです><;

Eucalyptus kruseana
fancybox記事71の画像4

何度も立ち枯れさせてしまっているkruseanaです。
こいつはかなり内陸部出身なので乾燥を好むようです。
今までは徒長して立ち枯れというお決まりのコースでしたが、
何よりも用土の排水に十分気をつけて、
風通しの良いところで管理することで写真のように
元気で徒長のないスムーズな苗を確保することができました。
なかなか我儘で言うこときかない難儀な子です。

Eucalyptus orbifolia
fancybox記事71の画像5

この子にも結構泣かされてきました。
何よりも用土の排水と風通しの良いことが全てです。
冬季室内管理には非常に不向きです。
生息域がかなり内陸部の乾燥地帯だからでしょうね。
上の写真の苗は冬季室内でめちゃくちゃ頑張った逸品です。
夏に野外でしっかり管理すれば実はそんなに難しくないです。
先年の夏季にも育てていたんですが簡単に育ってくれていました。
最後植え替え時に悪質な用土に植え替えたため
枯れてしまった次第なのです。
kruseanaと良くにているのでセットで扱っていましたが、
kruseanaよりも遥かに言うことをきいてくれます。

Eucalyptus macrocarpa
fancybox記事71の画像6

いうまでもありません。内陸部の半砂漠地帯出身です。
中央右の少し傾いた苗は明日には枯れてると思いますToT。
この子の心中は私にははかり知れません。
軍団内では種が一番大きく、双葉も一番大きく育ちます。

Eucalyptus rhodantha
fancybox記事71の画像7

macrocarpaの類似種のようですが、
macrocarpaよりも海に近い場所に生息しているためか
遥かに立ち枯れ率が低いように思います。
ところが発芽率が悪く、
生育不良が多いので結果は似たようなものです。
種の形も大きさも双葉の大きさもmacrocarpaそっくり。
敢えていうならmacrocarpaよりも少し赤っぽいでしょうか。
一度うまく育つと結構頑張ってくれるので
macrocarpaよりも力配分を重くかけようかなと思っています。

Eucalyptus albida
fancybox記事71の画像8

生息域はMoon Lagoondecipiensと良く似ていますが、
性質も非常に良く似ているような気がします。
かなり細くひょろひょろの芽が出てくるのですが、
意外に立ち枯れずに元気に育ってくれています。
あっち向いたりこっち向いたり癖はかなり悪いです。
毎日ポットをくるくる回さなければいけない、手のかかる子です。

Eucalyptus crucis
fancybox記事71の画像9

生息域はかなり内陸部でkruseanaに近いです。
種子はglobulus並でそんなに大きくない芽が出てくるのですが、
そこから急激に双葉が成長し、
macrocarpa
並に大きな双葉を展開します。
結構、頻繁に立ち枯れていきますし、フラフラして倒れやすいです。
忘れてしまうくらい放置しておくのが一番良いような気がします。

Eucalyptus uncinata
fancybox記事71の画像10

昨日発芽したばかりの
西オーストラリアのツキヌキユーカリことuncinataです。
双葉の小ささは中々のものですね><;
生息域はMoonLagoontetragonaなので
そこそこ強健であってくれることを期待しています!

とにかくうちでは、トップクラスの難易度を誇る子らです。
でも、何だかんだ言って、
育てていて一番楽しい子らでもあります^^

# by eucalyptus_k | 2010-03-24 17:12 | ユーカリ(栽培実績)
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久々にebayでユーカリの種を購入

今回、久々にebayの種屋さんからタネを取り寄せました。
Eucalyptus crucisという少々マニアックなユーカリです。
英名がSouthern Cross Silver Mallee
ちょっぴりカッコイイです。

ebayの種屋さんには
20粒
100粒単位で売っている人が多いですが、
前者の20粒は数が少なすぎて割高になってしまうので
後者の100粒単位で購入するのが一番オススメです。

fancybox記事64の画像1

上の写真が100粒単位で販売されていた
Eucalyptus crucisの種です。
試しにグラムで計算してみると0.8g程度の量です。
私のような個人園芸家が栽培するには最適の量です。
価格は1種-100粒あたり送料込みで500円弱です。

発芽率は正規の種屋さんの60~80%程度ですが、
結構量に余裕があるのでそこまで劣悪とは思いません。
ただ、一切発芽しないこともあるので
博打的な要素があることも否めません。
(今まで合計40種近く注文してハズレは3種でした。)

もしebayで購入してみようかなと思う方がいたら、
注文してみた前例に基づいてオススメのお店をご紹介します。

# by eucalyptus_k | 2010-01-21 23:27 | ユーカリ(その他)
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