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寒波を乗り越えたユーカリたち

昨晩の冷え込みは凄かったですね!
日本で有数の暖地である大阪でも
私の住む市の最低気温は-2℃程になりました。

私はその市の中でも最も京都よりに住んでおり、
場所は一級河川のすぐそばで
マンションの12階になりますので、
昨晩の最低気温は-3℃を越えました。

そして何よりも厄介だったのが、
ビル風によって強化された寒風による暴風です。

マンションのロータリーでは
何十キロもあるような看板が
簡単に倒れていましたし、
12階では正直、中規模の台風クラスの
暴風が吹き荒れていました。

もちろんここまでの暴風は予測していなかったので、
何鉢かは転倒していましたが、
先年のレイアウト変更で、転倒はしても、
絶対に台からの転落はないようにしていたので、
表層部の土が少しこぼれた程度で済みました。

結果的に転倒による被害は、ベランダの掃除
という面倒を引き起こしただけでした。

ベランダには様々な置き場所があります。

特に小さな苗などは、日照を確保するために、
全く寒風を凌げず、暴風吹きっ晒しの場所にあったので、
その幼さもあって、ある程度の被害が出ました。

まずtereticornisです。
このユーカリはオーストラリアでも
比較的暖かい、沖縄のような気候の地域出身のため、
耐寒性は大したことがありません。

大きな株や樹木になったものであれば、
大阪の冬で枯れることはまずありませんが、
それでも結構な葉痛みを起こします。

fancybox記事353の画像1

この2苗は見るも無残な姿になっており、
用土もカチカチに凍結して盛り上がっています。

既に見る影もありませんが、
昨晩の寒波を向かえる前には、
大きな葉が立派に生えそろっていました。

fancybox記事353の画像2

特にこの右側の苗の方は、
葉の大部分が吹き飛ばされていて、
このまま生き残るか微妙な状況です。

元々強健な品種のため、
暴風吹きっ晒しの場所の置きっぱなしでしたが、
移動させておけばよかったかなと少し後悔しています。

今後は寒風をしのげる場所で養生させる予定です。


次はpreissianaの苗です。

fancybox記事353の画像3

これもかなり傷んでいて、
緑の葉もカリカリになっていますが、
恐らくこの程度であれば大丈夫でしょう。

写真を撮っている苗置き台は
かなり寒さをしのげる場所にあります。

この傷んだ苗は、寒風吹きっ晒しの場所から
苗置き台に移動させて写真を撮っていますが、
この苗容器の右手一番後ろにある
緑鮮やかな苗も同じpreissianaです。

この小さなポットのpreissianaは、
ずっとこの場所に置いていました。

人間にとってはどちらも極寒の場所ですが、
寒風をしのげるかどうかで、
こうまで状態が変わってきます。

軒下に移動させることの効果が
目に見えてわかる実例です。

preissianaの用土も凍結していますが、
元々耐寒性の弱いユーカリといわれている割には、
tereticornisよりも遥かに善戦してくれました。


次はどうしても葉の散ってしまう
woodwardiiの葉です。

fancybox記事353の画像4

こちらの記事にも書いていますが、
本当にwoodwardiiは脆いです。

何か作りが柔いというか、
もろもろしていて、弾力性がなく、
すぐに折れてしまうのです。

寒さではなく、昨晩の強風にあおられて、
いくつかの葉が折れて取れてしまいました。

揺れ動かないように
かなりガチガチに固定していても、
他のユーカリの葉が当たったり、
単純に暴風に吹かれただけでも、
このように葉が取れてしまいます。

正直寒さに対してはかなり頑張ります。
昨晩くらいの温度では全然問題ありません。

ところが風にはめっぽう弱いので、
あらゆる状況で退避の優先順位が高いです。

毎年いくつか蕾が付きますが、
春や冬の強風で大体葉と同じように取れてしまいます。

現在も一つだけ蕾が付いていますが、
これは何とか落ちずに耐えてくれました。

これからのさらなる寒波による強風や
春一番に耐えることができるでしょうか。。。

ちなみにこのwoodwardii
ユーカリ中でもかなり香りの強いユーカリです。

このように取れた葉は少し揉んでから、
生ゴミ用のゴミ箱に入れて置くと、
その悪臭が完全に消臭されて
ユーカリの香りに変わります。


次は打って変わって寒さに強いユーカリたちです。

まずは我が家でも耐寒性トップクラス、
昨晩程度の寒波などものともしない
希少種のvernicosaです。

fancybox記事353の画像5

最も寒い場所に置いていて、
用土は完全にガチガチに凍結していますが
わずか数センチの苗が葉痛み完全ゼロです!
これでもし水浸しだったとしても全然大丈夫です。

少し葉先が赤いのは
夏場に傷んだものですので、
本当にこのユーカリの耐寒性は凄いです。

ちなみにvernicosaは非常に成長の遅い
超小型品種なので、この樹高であっても、
根はほぼパンパンになっています。

既に来春には5号鉢に植えかえようかな?
という状態ですので、
本当に色々と変わったユーカリです。


そして耐寒性最強クラスの評判を持つ、
pauciflora ssp. niphophilaの小苗です。

fancybox記事353の画像6

これも最も寒い場所に置いています。
わずか2センチ程度の幼苗で
用土は凍結していますが
これも全く問題のない状態です。

pauciflora系のユーカリは、
冬場に紅葉して色こそ変わりますが、
ほとんど痛みが出ることはありません。

逆に夏を乗り越えるのがとても難しく、
特にこのniphophilaは、私も一度しか
夏を乗り越えられたことがありません。

この幼苗も恐らく冬は問題なく越えられるでしょうが、
来年の夏が一番の山場になることでしょう。


次は寒さにはめっぽう強い
ツキヌキユーカリperrinianaです。

fancybox記事353の画像7

我が家では毎年冬場に
葉が傷んだことは一度もありません。

逆に夏場は苦手で、
かなり風通しを良くしておかないと、
葉がどんどんと汚くなっていきます。

この株はTasmanian Formとして
品種管理されているタネ屋から購入したものです。
小ぶりな葉が冬場には純白~水色に変わるのも、
Tasmanian Formの特徴になります。

本当にperrinianaの葉は
冬にこそ美しく映えます。


最後は意外にも寒さに強いユーカリたちです。

まずは耐寒性に難ありとわれている
pleurocarpaです。

fancybox記事353の画像8

比較的寒風の直撃を受ける場所に置いていますが、
現在のところ葉痛みはゼロです。

pleurocarpaは育苗初期には
葉にたくさんの毛が生えています。

この毛の生えた状態のときには、
耐寒性が弱く、寒風で激しく傷みます。

ところが葉の毛がなくなると
このように耐寒性がぐんと増します。

先日、pleurocarpaの耐寒性について
お問い合わせがありましたが、
このように安心して冬を乗り越えられますよ。

この株は他のユーカリに比べて、
かなり乾燥気味に管理しているので、
その効果も加わっているのかもしれません。


次はmoon lagoonalbidaです。

fancybox記事353の画像9

手前の葉の小さなものがmoon lagoon
左上に見えている大きな葉のものがalbidaです。

moon lagoonは元々寒風に弱いと言われています。

我が家の株は150cmを越える樹高がありますし、
水切れギリギリにまで乾燥させて育てていますので、
その効果もあるかもしれません。
昨晩の葉痛みはほぼゼロという結果です。

albidaの方は正直かなり耐寒性が高いです。
以前、家の最も寒い場所に置いていたことがありますが、
わずか10cm程度の幼苗でも問題なく越冬できました。

このように少し寒風をしのげる場所に置いている場合は、
葉痛みは全く起こりませんし、新芽が展開したりもします。

ただ冬季の過湿には弱いところがあり、
過湿気味に管理すると冬でも葉が散っていきますので、
その辺りは少し注意が必要です。

先述した小苗以外は
その他のユーカリにもほとんど被害なし、
寒さに弱いと言われるユーカリでも、
あまり大きな影響はありませんでした。

albidaの後ろから
少しだけ顔を覗かせているwebsterianaですが、
これは寒波の前日にたっぷり水を与えていました。

外観的にも全く問題ないレベルですが、
恐らくそのせいで少しだけ葉が傷みました。

前日の水遣りをもう少し待っていたら、
きっと葉痛みゼロだっただろうという感じです。

全体的に寒波の前日に水を与えていたかどうかが
葉痛みに最も大きく影響を及ぼしているように思います。

私は虫を飼っていることもありますので、
ほぼ毎日天気をチェックしていますが、
葉痛みを避けたい場合には、
毎日天気をチェックするのも良いかもしれませんね。

まだまだ寒くなることと思いますが、
皆さんも皆さんのユーカリたちも
達者に冬を乗り越えられますよう祈っています!

# by eucalyptus_k | 2014-12-18 16:31 | ユーカリ(栽培実績)
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品種不明だった卵型葉ユーカリの特定~確定版~

以前から品種が不明だった卵型葉のユーカリですが、
随分前に枯れてしまっていたので、
非常に長い間、正確な特定ができずにいました。

fancybox記事308の画像1

fancybox記事308の画像2

最初は、polyanthemosの変種や
orbifoliaの変種では?というところから始まりました。

そして、そこから長らく、
pauciflora ssp. niphophila
で落ち着いていましたが、
niphophilaを育てている中で、これは違う!
ということに気づいてしまい、また振り出しに戻っていました。

最近、ハートリーフユーカリとして
国内で売り出されている可能性のあるユーカリや、
ポポラスに混じって販売されている可能性のあるユーカリを
いくつか育ててみようと思い立ちました。

そうして育てた品種の中に同じものを見つけることができ、
やっとこさ自信のある特定を行うことができました。
実に品種確定までに3年半もの月日がかかりました。

fancybox記事308の画像3

どうやらこのユーカリは

Eucalyptus albens
でほぼ間違いないと思われます!

albensは、ポポラスなどに混ざって
ハートリーフユーカリとして
販売されていることのあるユーカリですね。

albensは、基本的には強健なユーカリですが、
スワンプ系のユーカリに勝るとも劣らない程に
かなり水食いなユーカリでもあります。

当時このalbensは、
クーラー室外機の真横という劣悪な場所で、
圧倒的に樹高が大きく、根張りの激しいbridgesianaと、
樹高50cm程度のorbifoliaとの3株で、
7号鉢に寄せ植えされているという、
今では信じられないような最悪の環境下にありました

そのため、熱い真夏のクーラー室外機による激しい乾燥と、
樹高が遥かに大きかったbridgesianaの根張りと吸水に負けて、
恐らく、水切れで枯れてしまったものと思われます。
※吸水競争に勝ったbridgesianaは今でもピンピンしています。

この結果からも、
ユーカリの寄せ植えは絶対に止めた方が良い
ですね!

さて、現在育苗中の新しいalbensですが、
現在、樹高40cmほどで越冬中です。

うまくいけば来春以降には、
albensユーカリ紹介でご紹介できるかもしれませんね。

今までに品種のわからないユーカリはいくつもありましたが、
これで残すところあと1種のみとなりました。

この最後の品種不明ユーカリも、
近日中にアップしたいと思います。

品種不明のユーカリが特定できるというのは、
長い間、喉の奥に詰まっていたものが、
やっと取れたというのに似た爽快感があります

# by eucalyptus_k | 2014-02-06 01:06 | ユーカリ(品種知識)
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今年の夏は暑い!...

今年の夏は本当に暑いですね!
実は私も先日、脱水症でノックアウトしました。

急に強烈な寒気に襲われて、
熱を測ってみても平熱。。。

そこからしばらく休んでも寒気は治まらず、
次に熱を測ったら40℃近い高熱が出ていました。

意識が朦朧として、
徒歩5分の病院に行くのもやっと。。。
診断の結果は脱水症で点滴+半日入院。
もう少しで危ないところだったようです。

こんな危ない程に暑い夏ですから、
さすがのユーカリ達も少しまいっているようです。

初心者のうちは冬が怖いといいますが、
慣れてくると最も怖いのは夏です。

早速2品種もの枯死を出してしましました。


■Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila
fancybox記事295の画像1

このユーカリは本当に難しいですね。。。
実はもう数回チャレンジしているのですが、
毎回夏に枯れてしまいます。

知人で購入して何度か育てていた人も
毎年夏になると枯れてしまうようです。

恐らく原因は、湿気と暑さのダブルパンチによる
根の蒸れによるダメージでしょう。

実はpauciflora系はそこそこ水好きなのですが、
原種以外は大そう夏に弱いようです。

そのため、用土は早急にカラカラになるような、
西AZ並みの乾燥力を心掛けないといけないですね。

とっとと乾燥させて、サッと水を与える。
蒸れる水分を残さぬようにして夏を乗り切るしかありません。

fancybox記事295の画像2

上の写真のssp. debeuzevilleiも夏には弱いようで、
全くと言って良いほど成長が進みませんが、
用土が硬質赤玉土と軽石しか入っていないような、
サボテン用土級のものを使用していますので、
こちらは枯れずに夏を乗り越えられそうです。

あとpauciflora系は異様に高pHを嫌う性質があり、
弱酸性でも高いpHだとすぐに鉄分欠乏症になり、
肥料あたりも結構激しいので、
酸性シフトの乾燥用土で肥料はほとんど要りません。

特に原種はすぐに水切れを起こしますが、
そんな荒れた土で育てることで最も良い結果が出ます。

こんな性質を掴むのに何年もかかりましたし、
発芽率も超級に悪いので、かなり厄介なユーカリです。


■Eucalyptus preissiana
fancybox記事295の画像3

こちらで最も小さなユーカリの一つとして
紹介したことのあるpreissianaですが、
これが枯れたのは正直かなりショックでした。

もうユーカリ紹介の写真ネタも確保済みで、
樹高は1m弱もあったので、
そろそろ開花かなと思っていた矢先の枯死でした。

実は我が家には、preissianaが2株あり、
1つは実家の庭にでも地植えしようかなと
確保していた株だったのですが、
この2株がほぼ同時に枯れ出しました。。。

1つが枯れたなら単純に水遣りのミスかな?と思うのですが、
置き場所も良い2株が同時に枯れ出したのは、
恐らく根本的に環境がまずかったということになるでしょう。

preissianaはれっきとした西AZのユーカリですから、
そこまで暑さに弱いはずがないと考えていました。

また育苗時にも際立って過湿に強い部類だったのですが、
意外にも、蒸し暑い大阪の夏は辛かったようです。

この経験を踏まえて、さらに乾燥力の強い用土で
仕切り直しということになります。


■Eucalyptus vernicosa
fancybox記事295の画像4

これも成長は遅いし、タネは高いしで
非常にショックな品種です。

昨年はそこまで暑さに対する
弊害を感じなかったのですが、
さすがに今年の夏は暑すぎたようです。

これも湿気と暑さのダブルパンチによる
根の蒸れによるダメージでしょう。

次回からはもう少し用土を工夫して、
夏は少し乾燥気味に管理することにします。


これらの3種については
既にタネ播きを完了しています。

とはいっても、preissiana以外は
とても暑さを嫌う性質のため、
夏の間の発芽はイマイチになるでしょう。
メインは寒くなる秋口か翌年になることと思います。

枯死はとても辛い経験ですが、
これも何とか身にしていきたいと思います。


そして最後に嬉しいお話です。

決して調子の良くない、わずか樹高60cm程度の
Eucalyptus torwoodに蕾がたくさんついていました。

fancybox記事295の画像5

fancybox記事295の画像6

このtorwoodは正式なユーカリ品種ではなく、
torquatawoodwardiiのハイブリッド品種です。

ピンク色の花を咲かせるtorquata
黄色の花を咲かせるwoodwardiiの交配種なので、
ちょうどその間のオレンジ色の花が咲きます。

fancybox記事295の画像7

これはとてもレアなユーカリなので、
うまく花が咲いてくれるととても嬉しいです。


最後に、皆さんも暑い夏には十分に気を付けて、
水分を十分に取るようにしてくださいね。

# by eucalyptus_k | 2013-08-22 16:10 | ユーカリ(栽培実績)
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ユーカリの発芽と事前処理

ユーカリはオーストラリアの各所に生息し、
暑いのが好きなものから、寒いのが好きなもの、
湿潤を好むものから、乾燥を好むものまで
本当に多種多様な品種があります。

その中でも特に寒いのが好きな品種で、
高山や純高山に生息しているような品種には、
上手く発芽をさせるために、
コールドトリートメント(冷却処理)
必要とする品種がいくつかあります。

この処理は、収穫仕立てのタネでもない限り、
大概は冷蔵庫などの中で長期保管されていますから、
全く行わなくても発芽ゼロということは滅多にありません。

私も数株程度確保できればいいので、
この処理をしっかりと行うようなことは滅多にありませんが、
商用などで、より多くを発芽させるためには、
この処理を工夫する必要がありそうです。

先年の秋口に下記のタネを播きました。
Eucalyptus kybeanensis
Eucalyptus glaucescens(Mallee)

glaucescensについては、
以前から育ててはいますが、
珍しいMallee(灌木)タイプのものが
新たに手に入ったので新しく播きました。

これらの品種は、比較的長い
コールドトリートメントを必要とする品種です。

どちらももちろん購入した時点で
収穫仕立てではないでしょうから、
そのまま何もせずに播きました。

私は5.5cmの小さなポリポットに
少しタネを播くくらいですが、
それでも発芽率の良いものであれば、
数えられないほど発芽することがあります。

上記の品種の結果としては、
kybeanensisがわずか3株、
glaucescensが4株という結果でした。

これは信じられないくらい悪い率です。

どちらも寒さにはとても強い品種なので、
そのまま屋外放置で育てながら、
冬を超えて、最近暖かくなってきてから、
そのポットの状態を見てみました。

すると!
信じられないくらいたくさん発芽しています!

恐らく、冬季屋外放置(水は切らしません)で
天然のコールドトリートメントが成立したのでしょう。

趣味で育てているような人は、
少し冷蔵庫でそのままタネを保管してから播けば、
発芽率は悪くとも、それなりに発芽するものです。

冷蔵庫でそのまま保管するという方法は
簡易コールドトリートメント
とでも言ったところでしょうか。

ところが実際の正式なコールドトリートメントは、
タネにしっかりと吸水を行いながら、
指定期間冷蔵保存するというのが正しいのです。

一例として、公開されているやり方としては、
湿らせた不織布などにタネを包み、
容器に入れて、冷蔵庫などで指定期間保管します。
不織布が乾いたら適宜湿らせていきます。

下記は一般的にトリートメントが必要とされている品種です。
確かにcoccofera/pauciflora/nitens/delegatensisなどでは、
冬を超えてから大量に発芽したということが何度もありました。

※期間は必要とされているトリートメントの期間です。
※☆のついている品種ではトリートメントの重要度は低いです。
※あくまでも一例で他にもあります。

Eucalyptus serraensis ... 6週間
Eucalyptus aggregata ... 4週間☆
Eucalyptus coccifera ... 6週間
Eucalyptus crenulata ... 6週間☆
Eucalyptus cypellocarpa ... 1週間程度☆
Eucalyptus dalrympleana ... 4週間☆
Eucalyptus delegatensis ... 8週間から冬季中
Eucalyptus glaucescens ... 6週間
Eucalyptus globulus ... 3週間☆
Eucalyptus gregsoniana ... 4週間
Eucalyptus johnstonii ... 4週間
Eucalyptus kybeanensis ... 4週間
Eucalyptus melliodora ... 3週間☆
Eucalyptus moorei ... 5週間☆
Eucalyptus nitens ... 4週間
Eucalyptus obliqua ... 4週間
Eucalyptus ovata ... 6週間
Eucalyptus pauciflora(亜種含む) ... 6週間以上
Eucalyptus perriniana ... 4週間
Eucalyptus pulverulenta ... 4週間☆
Eucalyptus radiata ... 2週間程度☆
Eucalyptus regnans ... 4週間
Eucalyptus rodwayi ... 4週間☆
Eucalyptus rubida ... 4週間☆
Eucalyptus subcrenulata ... 4週間
Eucalyptus tenuiramis ... 4週間
Eucalyptus vernicosa ... 6週間

多くの苗がちゃんと必要な人は、
コールドトリートメント
しっかりと行った方が良さそうですが、
気長に育てている趣味レベルの人は、
秋口にタネを播いて、水を切らさないように
そのまま越冬すれば春にはたくさん発芽しているでしょう。

この真性のコールドトリートメントですが、
保管状態や場所が悪いと、
そのままタネが腐ってしまうこともあるので、
少し気をつけてくださいね。

# by eucalyptus_k | 2013-03-26 12:21 | ユーカリ(栽培知識)
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寒さが好きなユーカリ!?

ユーカリをたくさん育てていると
日々色々なことがわかります。

一番びっくりするのは、品種により、
本当に様々な性質を持っていることです。

北はワニが生息するような熱帯地域で、
北東部は沖縄のような亜熱帯地域。
かと思えば、南東部は東北のような冷涼地で、
南部や西部の沿岸部は地中性の穏やかな気候。
そして内陸部にはステップや砂漠が広がっている。
という風にとても様々な気候の地域があることを考えると、
ユーカリの多種多様さにも納得がいきます。

今日はとても寒さに強い、というか
寒さが好きなユーカリに焦点を当ててみます。

Eucalyptus cocciferaというユーカリがあります。

fancybox記事258の画像1

英名はTasmanian snow gumで、
名前からも寒いところが大好きなことがわかります。

見た目は深緑の楕円形の葉が生える
典型的なミント系ユーカリです。

高山生息種のため、6m程度の低木で収まり、
樹皮の白い、明らかに高山植物っぽい樹木になります。

fancybox記事258の画像2

このcocciferaは、我が家では、
西AZのユーカリの難しさとはまた違った難しさがあり、
とても育てるのが厄介なユーカリです。

また発芽にも長期間の冷却処理が必要になり、
発芽率も悪く、育苗難易度も高めです。

まず梅雨時期~真夏は、高温障害の症状に加えて、
葉に規則的な褐斑がたくさんでき、
毎年、葉がボロボロになります。

また、5月の終わり頃から10月の初頭までは、
ほとんど成長することもなく、
夏場はただ葉が傷むにまかせるしかありません。

また、かなり乾燥を好む性質を持っており、
夏場でもほとんど水を吸わず、
過湿は即命取りになるほどデリケートです。

ところが、寒い季節にはめっぽう元気です!

まだ最低気温が1ケタ台の早春や
特に今頃の11月半ばから12月までの
もうコートを着なければいけないような季節に、
成長が進んで、新芽をたくさん出したりします。

今年の夏も我が家のcocciferaは激しく痛みました。

ところが今日そのcocciferaを見てみたら、
この1週間くらいの間に、
たくさんの新芽を出していました。

fancybox記事258の画像3

ちなみに、冷涼を好む品種として
Eucalyptus niphophila
cocciferaと似たような性質を持っています。

どちらも真夏や成長期の寒い季節も、
西AZのユーカリ並みかそれ以上に乾燥を好みます。

この2種は耐寒性はかなりのものを持っていますので、
東北や北海道の暖地などで育てると、
とても育てやすいユーカリになるかもしれません。

本当にユーカリには色々あって
びっくりさせられますねYell

# by eucalyptus_k | 2012-12-04 17:59 | ユーカリ(品種知識)
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