月別の記事表示
月 
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
             

今年のユーカリ育成を振り返って

今年、ユーカリの種を大量に播いて、
そして、成長の季節が、あと数ヶ月で終わります。

春に種を播いたものの中で
一番大きくなったものが1m程度
一番成長が遅かったものが6cm程度です。

ユーカリを育ててみて思ったのは、
思ったよりたくさんの日光と
少し強いくらいの空気の流れが大切だと感じました。

この2つはマンションのベランダという環境では
一番確保するのが難しい要素ですから、
それはそれは苦しみながら学びました。

今年はもう1つ、実家の親父の協力を得て、
車で5分程度離れた、一軒家の実家の庭でも
ユーカリの育成を試験的に行ってみました。

まず、家のベランダですが、
通常の一般的なマンションのベランダと異なり、
完全に風を通さない高さ120cm程度の石壁で囲われています。
そのため、冬は暖かく、強風も遮ることができる反面、
湿気がこもりやすく、特に下方での空気の流れがありません。
そこに、洗濯物を干すわけですから、
かなり湿気がこもり、ムンムンの状態となります。

また、上の階が大きく前方にせり出しているため、
台風級の横殴りの雨が降らない限りは、
雨の日でも余裕で洗濯物を干すことができます。
これは、日照がその分悪くなることを意味します。

太陽の高い季節(4~7月)は、
ベランダの1/3程度に西日が当たるだけ、

太陽の中程度の高さの季節(2~3月・8~9月)は、
ベランダ全体に4時間程午後の日差しが当たり、

太陽の低い季節(10月~1月)は、
ベランダの半分程度に2時間程午後の日差しが当たります。

最高で4時間/日程度の直射日光となるため、
ほぼ、半日陰の環境ということになります。

この環境はユーカリにはかなりよろしくありませんでした。
ある程度の樹高が稼げればそれだけ日照を得ることができますが、
背の低い苗ほど、日照が悪くなるという厄介な環境です。

この湿気のこもった、日照の悪い環境でも
良く育ってくれたユーカリは下記の品種です。
robusta/camphora/rudis/bridgesiana
citriodora/scoparia/gunnii/staigeriana
crenulata/goniocalyx/grandis/nova-anglica
aromaphloia/melanophloia

湿気に強かったり、日陰に強い品種ばかりです。
これにneglectaを足した品種が、
日本に合って、日陰でも育つ品種といえると思います。
そのまま、栽培難易度が簡単だとも考えられるでしょう。
トップ3はrobusta/citriodora/bridgesianaです。

一方、著しく生育の悪かった品種は下記です。
kruseana/albida/crucis/rhodantha
macrocarpa/polybractea/lehmannii/tetragona
Moon Lagoon/forrestiana/tetraptera/gillii
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata/decipiens

ほとんどが中央~西オーストラリアの品種で
高温・乾燥・強い日差しを好む品種ですね。
結論としてこれらの品種をベランダで育てることは
かなりの力技だなあと思わされました。
ワースト3はtetragona/Moon Lagoon/albidaです。
tetragona/Moon Lagoon
半年で6~10cmしか成長しませんでした。

そして下記は比較的日本でもメジャーですが、
意外にも家では全然奮わなかった品種です。
cinerea/pulverulenta/perriniana/viminalis/morrisbyi
glaucescens/parvula/cordata/leucoxylon/radiata

生育が遅いこともありますが、
何よりも病気がちで株自体の元気がないものが多いです。
湿度が高く、日光が不足しており、
何よりも空気の動きがないのが一番の要因かなと思っています。

次に家の実家の庭ですが、
ここは比較的広いオーブンスペースの庭です。
太陽の一番高い季節のみ、
11時くらいまで少し日陰が生じますが、
それ以外の季節は終日直射日光がガンガンに降り注ぎます。
また、実家の前が学校のグラウンドのため、
かなり風通しが良いのも特徴です。

ここではベランダとは異なり、
下記の品種が非常に良い生育状況となりました。
pulverulenta/perriniana/kruseana/albida
crucis/macrocarpa/tetragona/tetraptera
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata
gillii/orbifolia/camphora/aromaphloia
melliodora/erythrocorys

特に西オーストラリア品種の成長の良さが尋常ではありません。
macrocarpaなどが別品種の如く、高速で大きくなっていきます。
また、葉の硬さと葉の大きさが全く違います。
ベランダのものと比べてみると、別品種のように違います。

ところが逆に、下記の品種は生育が著しく悪く、
葉焼けや枯れが多発してしまいました。
gunnii/crenulata/scoparia/sturgissiana
melanophloia/nitens/lehmannii/smithii
delegatensis/cladocalyx nana/radiata


最後に、ベランダでも実家でも、
イマイチ実績の上がらなかった品種があります。
Moon Lagoon/radiata/delegatensis/cordata
lehmannii/forrestiana/leucoxylon

ここには私が掴み切れていない何かがあるのでしょう。
これらの品種の成長の鍵を掴むことも
次年度の大きな目標になると思います。

日々学びの連続ですね。。。
好奇心と探求心は尽きません。

# by eucalyptus_k | 2010-09-24 00:22 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

2010/8/8 ユーカリ育成の近況(3)

恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回は「鉢植えになっている」全てのユーカリを公開します。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;

写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全4回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。

<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況

●Eucalyptus albopurpurea
fancybox記事102の画像1

種播時期:今年春
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

発芽から定植まではかなり難易度が高く、玉数が少なめでした。
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられましたが、
今は完全復活を遂げて、中々良いペースで成長しています。
低樹高の鉢植えで綺麗な紫の花を期待できるようなので楽しみです!

●Eucalyptus polybractea
fancybox記事102の画像2

種播時期:昨年冬
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

とにかく成長は遅いし、難易度は高いしかなり厄介です。
玉数が非常に少ない中、
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
今は何とか新しい葉を出し続けていますが、
うどんこ病の傷跡が生々しいです。(既に殺菌済みです。)
この品種も日光が足りないと貧相な葉しか生成しません。

●Eucalyptus aromaphloia
fancybox記事102の画像3

種播時期:今年春に苗を入手
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰

こあら師匠より頂戴した苗です。
梅雨時期は中々激しくうどんこ病に悩まされました。
撮影したのは被害を受けた葉を全て剪定した直後です。
成長が早いのでうどんこ病さえ何とかなれば安心して育てられます。
※写真の葉の白いものは殺菌剤の汚れです。

●Eucalyptus forrestiana
fancybox記事102の画像4

種播時期:今年初夏に苗を入手
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

Osakano_Jieさんより頂戴した苗です。
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
その間はずっと成長をストップさせていましたが、
しばらく前から新芽を出し始めてくれました。

●Eucalyptus tetraptera
fancybox記事102の画像5

種播時期:今年春
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

見た目がforrestianaと良く似ていますが、
育ってきた道のりも非常に良く似ています。
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
その間はずっと成長をストップさせていましたが、
しばらく前から新芽を出し始めてくれました。

●Eucalyptus lehmannii
fancybox記事102の画像6

種播時期:今年春
現在樹高:5cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

非常に小さなうちに6号鉢に定植してしまったため、
成長が非常に遅くなってしまっています。
別にあるポット苗はもっと大きく育っています。
これからの成長に期待したいと思います。

●Eucalyptus caesia ssp. Magna
fancybox記事102の画像7

種播時期:今年春
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

発芽してから梅雨まではかなりの勢いで成長しました。
ところが梅雨時期に酷いうどんこ病に苦しめられ、
かなり危険なところまでいきましたが、
何とか復活を遂げて、最近成長を再開しました。
ラミネートしたような光沢のある葉が印象的です。

●Eucalyptus erythrocorys
fancybox記事102の画像8

種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

かなり成長が早く、梅雨時期にも病害知らずでした。
少し徒長気味なのは日光が足りていないようです。
実家の庭では直射日光ガンガンで育てていますが。
背丈も葉の大きさも比べ物にならない程に成長しています。
家のベランダではマイペースに育てていきます。

●Eucalyptus orbifolia
fancybox記事102の画像9

種播時期:昨年夏に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰

昨年購入した苗ですが、植え替え時にかなり下葉を落としました。
今は非常に元気であまり病害にも悩まされずに育っています。
5月頃には激しく成長しましたが、今は成長をストップしています。
成長したと思ったら止まってしまったり、
ペースがよめない品種です。

●Eucalyptus urnigera(白銀種)
fancybox記事102の画像10

種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

元来成長の早い品種のはずですが、
梅雨時期のうどんこ病のせいで成長をストップしていました。
最近、たくさん脇芽を出し始めたので安心です。
これはurnigera白銀色が濃いレアな園芸品種です。

●Eucalyptus morrisbyi
fancybox記事102の画像11

種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

当初は置き場所が悪く、うどんこ病にも酷く苦しめられました。
今は日光のあたる場所に置いたため、
葉も白く美しくなり、少しずつ元気になってきました。
葉がどうしてもヨレヨレに育つのは日照不足が原因でしょうか。

●Eucalyptus bridgesiana
fancybox記事102の画像12

種播時期:昨年夏に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:6号陶器
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰

切っても切っても伸びる最もたくましいユーカリです。
先日一部にハダニがついていたため、
バッサリと剪定したのですが、もうかなり戻ってきています。
うどんこ病には一切かからないため、安心です。
ちなみに写真でわかる葉の枯れは越冬時の傷跡です。

●Eucalyptus neglecta
●Eucalyptus crenulata
fancybox記事102の画像13

種播時期:昨年冬
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

かなり成長は緩慢で非常にマイペースに育ちます。
実家の庭でも同じペースなので、
必ずしも日照不足ではないようです。
光沢のあるgoniocalyxのような大丸葉になるはずなのですが、
今のところ全くそのような片鱗は見られません。。。
品種識別で判明しましたが、
こちらの品種はneglectaではなく、
crenulataになります。

●Eucalyptus melanophloia
fancybox記事102の画像14

種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

5月頃~梅雨時期はそこそこの成長しかしませんでしたが、
ここ数週間の暑さで急激に大きく成長しました。
水も好きで比較的過湿にも耐えられるようですが、
あまり直射日光に当てすぎると少し葉焼けします。
うどんこ病は無傷ではないですが控え目な被害状況でした。

●Eucalyptus gillii
fancybox記事102の画像15

種播時期:昨年冬
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

背丈はどんどん成長していきますが、
葉のサイズは中々大きく成長してくれません。
梅雨時期も病害等には一切悩まされませんでした。
この鉢とサイズで10日に1回しか水を必要としません。
どうすれば立派な葉になってくれるのでしょうか。。。

●Eucalyptus pachyphylla
fancybox記事102の画像16

種播時期:今年春
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

植え替えの際に根を切ってしまったため、
少し成長が遅れていますが、数日前から新芽が動き出しました。
うどんこ病の被害も乗り越え、これからの成長に期待です。
乾燥を好むくせにかなり水切れに弱いので注意が必要です。

パート3はこれで終了です。
次が最終のパート4になります。
お時間のある方はお付き合いください^^V

# by eucalyptus_k | 2010-08-14 02:13 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

ユーカリに含まれている精油成分について(2)

今日は以前書いたものに引き続き、
精油成分のお話のアップグレードバージョンです。
こちらでご紹介した精油成分ですが、
全てのユーカリに全ての成分が含まれているわけではありません。
それぞれのユーカリで含まれている成分が異なります。
それにより香りや効能が変わってくるのだと思います。
それでは例をあげてユーカリ別にご紹介します。
とにかく多いので気が向いたら読んでください><;

※下記ABCD順
※主成分は多量を含み、その他は少量を含む
※成分名は前にあるほど量が多い

●Eucalyptus albida
精油含有量:極少
主成分:ピネン、ビシクロゲルマクレン
その他:ユーデスモール
備考:多彩なピネンを含む

●Eucalyptus albopurpurea
精油含有量:極少
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:ピネン、フェランドレン
備考:

●Eucalyptus amygdalina
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、シネオール
その他:パラシメン、テルピネン4オール、テルピネオール、ピノカルベオール
備考:シネオール、ピぺリトンを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus archeri
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus aromaphloia
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus bridgesiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus caesia
精油含有量:極少
主成分:トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ピネン
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む

●Corymbia calophylla
精油含有量:極少
主成分:ピネン、テルピネン
その他:パラシメン
備考:

●Eucalyptus camaldulensis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン、スパスレノール
その他:クリプトン、リモネン、グロブロール、
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む

●Eucalyptus camphora
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、ユーデスモール
その他:パラシメン
備考:シネオール、ユーデスモールを非常に多く含む

●Eucalyptus cephalocarpa
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus cinerea
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目

●Corymbia citriodora
精油含有量:極多
主成分:シトロネラール
備考:レモンユーカリとしてレモン系精油の王道

●Eucalyptus cladocalyx nana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、カリオフィレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ユーデスモール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus cloeziana
精油含有量:極少
主成分:ピネン、カリオフィレン、タスマノン
その他:リモネン、テルピネオール、グロブロール
備考:ピネンを非常に多く含む

●Eucalyptus coccifera
精油含有量:普通
主成分:フェランドレン、パラシメン、ユーデスモール
その他:シネオール、グロブロール
備考:フェランドレン主体のペパーミント系精油

●Eucalyptus cordata
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目

●Eucalyptus crenulata
精油含有量:少
主成分:エステル、テルピネン、パラシメン、ピネン、テルピネン-4-オール
備考:少し変わった精油成分の組み合わせが特徴

●Eucalyptus crucis
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus dalrympleana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus decipiens
精油含有量:極少
主成分:ピノカルベオール、ビシクロゲルマクレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む

●Eucalyptus deglupta
精油含有量:極少
主成分:ネロリドール
その他:ピネン、フェランドレン、エステル、パラシメン、オシメン
備考:精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus delegatensis
精油含有量:多
主成分:フェランドレン、パラシメン
その他:ピペリトン、ユーデスモール
備考:フェランドレンを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus dives
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン
その他:シネオール、テルピネオール、シトラール
備考:ピペリトンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道

●Eucalyptus erythrocorys
精油含有量:極少
主成分:テルピネオール、シネオール
備考:精油含有量が非常に少ない

●Corymbia ficifolia
精油含有量:極少
主成分:ピネン
その他:テルピネン、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:ピネンを多く含むが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus forrestiana
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール
その他:ビシクロゲルマクレン、アロマデンドレン
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus gamophylla
精油含有量:多
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:スパスレノール、シネオール
備考:ビシクロゲルマクレンを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus gillii
精油含有量:多
主成分:シネオール、カリオフィレン
その他:ピネン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus glaucescens
精油含有量:多
主成分:エステル(イソ吉草酸エチル)、シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、グロブロール
備考:イソ吉草酸エチルは青りんごの香料となる

●Eucalyptus globulus ssp. globulus
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン、グロブロール
その他:ピノカルベオール、テルピネオール、エステル、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道

●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、エステル、リモネン
備考:

●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:エステル、ユーデスモール、リモネン
備考:

●Eucalyptus goniocalyx
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド、ユーデスモール、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み採取した精油がすぐに黒く濁る

●Eucalyptus grandis
精油含有量:極少
主成分:レプトスペルモン、ピネン、オシメン
その他:シネオール、エステル、スパスレノール
備考:シネオールを非常に少量含み花の香りが強い精油

●Eucalyptus gunnii
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、フェランドレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus kruseana
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus lehmannii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネン、アルデヒド
備考:

●Eucalyptus leucoxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:

●Eucalyptus macrandra
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
備考:

●Eucalyptus macrocarpa
精油含有量:少
主成分:ビシクロゲルマクレン、ピネン、アロマデンドレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む

●Corymbia maculata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール、リモネン
備考:

●Eucalyptus melanophloia
精油含有量:極少
主成分:ピネン、パラシメン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール、グロブロール
備考:ピネン、パラシメンを多く含む

●Eucalyptus melliodpra
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、カリオフィレン
備考:

●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン
その他:ユーデスモール
備考:

●Eucalyptus morrisbyi
精油含有量:多
主成分:シネオール
その他:ピネン、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus neglecta
精油含有量:少
主成分:シネオール
その他:グロブロール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus nicholii
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める

●Eucalyptus nitens
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、オシメン
その他:リモネン、パラシメン、エステル、テルピネオール、レプトスペルモン
備考:シネオールを少量含み花の香りが強い精油

●Eucalyptus nova-anglica
精油含有量:普通
主成分:ネロリドール、アロマデンドレン、ユーデスモール、グロブロール
その他:ピネン、スパスレノール
備考:ペパーミント系の成分は含まれずにペパーミントの英名を持つ

●Eucalyptus obliqua
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、パラシメン
その他:シネオール、ビシクロゲルマクレン、スパスレノール
備考:シネオールを少量含むペパーミント系精油

●Eucalyptus orbifolia
精油含有量:普通
主成分:エステル、リモネン、パラシメン、シネオール
その他:ピネン、テルピネオール
備考:

●Eucalyptus pachyloma
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus pachyphylla
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン、アロマデンドレン
その他:テルピネン、オシメン、パラシメン、ピノカルベオール、テルピネオール、グロブロール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus parvula
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus pauciflora
精油含有量:普通
主成分:ユーデスモール、ピネン、シネオール、フェランドレン
その他:ピペリトン、スパスレノール
備考:ユーデスモールを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus perriniana
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea
精油含有量:普通
主成分:ピネン、シネオール、アロマデンドレン
その他:グロブロール
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus polyanthemos
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、グロブロール、
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus polybractea
精油含有量:極多
主成分:シネオール
その他:パラシメン、フェランドレン、クリプトン、ピネン
備考:シネオールの純度が非常に高い精油を産する精油の王道(CT1/CT2)。

●Eucalyptus preissiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus pruinosa
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン
その他:ピノカルベオール、グロブロール、スパスレノール
備考:シネオールを多く含むが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus pulverulenta
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
その他:エステル、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目

●Eucalyptus punctata
精油含有量:少
主成分:ピネン、シネオール
その他:リモネン、パラシメン、テルピネン、テルピネン-4-オール、クリプトン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含み多彩なピネンを含む

●Eucalyptus pyriformis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus radiata
精油含有量:極多
主成分:フェランドレン、ピペリトン
その他:シネオール、テルピネン-4-オール、テルピネン、テルピネオール、ピネン、シトラール
備考:フェランドレンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道

●Eucalyptus regnans
精油含有量:極多
主成分:ユーデスモール、フェランドレン
その他:パラシメン
備考:ユーデスモールを非常に多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus rhodantha
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ピノカルベオール
備考:シネオールを少量含む

●Eucalyptus risdonii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、フェランドレン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus robusta
精油含有量:極少
主成分:ピネン、リナロール、パラシメン、テルピネン-4-オール、テルピネオール
その他:ピペリトン、フェランドレン、ピノカルベオール、シネオール
備考:シネオールをほとんど含まずユーカリ茶に最適

●Eucalyptus rubida
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus rudis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン、ピネン
その他:アルデヒド、アロマデンドレン、フェランドレン
備考:シネオール、ビシクロゲルマクレンを多く含む

●Eucalyptus scoparia
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus sideroxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus smithii
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道

●Eucalyptus staigeriana
精油含有量:多
主成分:シトラール、リモネン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール
備考:シトラール、リモネンを多く含むレモン系精油の王道

●Eucalyptus sturgissiana
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める

●Eucalyptus subcrenulata
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:スパスレノール、パラシメン
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus tenuiramis
精油含有量:極多
主成分:シネオール、フェランドレン
備考:シネオール、フェランドレンを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus tereticornis
精油含有量:少
主成分:ピネン、パラシメン、スパスレノール、ユーデスモール、グロブロール
その他:クリプトン、カリオフィレン、シネオール
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む

●Eucalyptus tetragona
精油含有量:極少
主成分:ユーデスモール、ピネン、グロブロール、フェランドレン、シネオール
その他:アロマデンドレン、ビシクロゲルマクレン
備考:ユーデスモールを多く含むが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus tetraptera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:グロブロール、ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus torquata
精油含有量:多
主成分:トルクアトン、ピネン
その他:ユーデスモール、シネオール
備考:固有成分のトルクアトンを多く含む

●Eucalyptus uncinata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピノカルベオール
その他:アロマデンドレン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus urnigera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus viminalis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、リモネン
その他:テルピネオール、アルデヒド、フェランドレン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道

●Eucalyptus viridis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:パラシメン、クリプトン、テルピネオール、シトラール
備考:シネオールを非常に多く含み希少成分のクリプトンを含む

●Eucalyptus woodwardii
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール、トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ユーデスモール
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む

多すぎるくらいの例をあげてみました。
品種で掲載希望があればこちらに追加していきます。
この内容は自分の資料としても活用していきますので、
長文ですが何卒ご容赦くださいませ。

# by eucalyptus_k | 2010-08-04 01:36 | ユーカリ(品種知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

ハートリーフユーカリの品種特定

世間ではハートリーフユーカリという名称で
販売されているユーカリがたくさんあります。
もちろんそんな学名のユーカリはありませんので
販売用に名付けられた販売名ということになります。

日本でハートリーフユーカリというと、
一番有名なのが何といっても
polyanthemos(ポポラス)です。
フラワーアレンジ等で良く使われる品種としてお馴染みですね。

そのため、ハートリーフユーカリ=polyanthemos
として売られていることが多いです。
ところが実際はハートリーフ名で売られているものは
ほとんどがorbifoliaであることが多いです。

このたび、Osakano_Jieさんがお育てになっている
ハートリーフユーカリの特定を行いました。
もちろん正答率100%とはいきませんが、
私が今まで色々調べてきた知識と経験に照らし合わせて、
この品種はorbifoliaであると特定しました。

Osakano_Jieさんは、わざわざその葉をお送りくださいました。

fancybox記事78の画像1

この葉を早速拝見して、
私が所持しているorbifoliaの葉と似ていると思いました。
下の写真が私の所持しているorbifoliaの写真です。

fancybox記事78の画像2

そして次に、葉を一枚裂いて、その香りを嗅がせていただきました。
非常に爽やかで、ほんのり甘い、柑橘系の香りがしました。

ここで、その外観と香りから判断して、
polyanthemosではないなと特定しました。

外観については、うまく表現できないのですが
とにかくたくさん見てきた経験です。
polyanthemosorbifolia
とにかくたくさん見ていただくと必ずわかります。
葉の付き方、葉脈、葉の形、色、見所はたくさんあるのですが、
下の写真がpolyanthemosの特徴を明確に表している一枚です。

fancybox記事78の画像3

香りについては、polyanthemosはシネオールの濃い品種です。
pulverulentacinerea等のような、
スーッとしたペパーミントや樟脳のような香りがします。

polyanthemosではなく、甘く爽やかな柑橘系の香り、
ということで、絞られるのは
orbifolia、websteriana、decipiensの三種です。
私のブログでハートリーフ三兄弟と呼んでいる3種ですね。

この3種の特定は非常に難しいです。
はっきりいって100%の正答率を出すことは不可能です。
よってここでは違った見方で特定していきます。

まず、decipiensはこの三種の中で少しだけ外観が異なります。
比較的、ツル性植物のような生え方、
真っ赤な幹の色、そして他種に比べて葉柄が短いことです。
また日本では余り見かけることのない品種でもあります。
上記の特徴と比較して、decipiensではないと特定しました。

次にorbifoliawebsterianaの比較ですが、
これは外観での判別はほぼ不可能です。
敢えていうならば、orbifoliaの方が新芽が白くなる、
websterianaは新芽のうちから綺麗なハート型だが、
orbifoliaの新芽は団扇型の傾向が強い、
orbifoliaは中心の葉脈以外目立たない、
orbifoliaは幹が緑~黄色でWebsterianaは赤茶色、
orbifoliaの方が葉の大きさが大きくなる。
といくつか特徴をあげることはできるのですが、
これは個体差で十分潰されてしまう程度の特徴です。

まず上記の特徴に照らし合わせてみると、
orbifoliaの可能性が高いと思われました。

次が決め手の要因です。
websterianaはとにかくマニアックで激レアです。
私も種子の輸入を試みましたが、
いくつかの種屋で手に入らないと断られました。
(今は何とか販売している種屋を発見しています。)

そのため、親愛なるこあら師匠の農場で苗を購入しました。
それから色々調べているうちに、websteriana
日本ではこあら師匠の農場にしかないと気づきました。

現地でも知る人ぞ知る品種で生息地も非常に限られています。
またユーカリ栽培の盛んなアメリカやイギリスでも
websterianaはほとんど知られていません。
そんなマニアックなユーカリが日本で売られているはずがない。
それに反して、orbifoliaは結構たくさん売られています。
ハートリーフ名でネットでいくつか見つけることもできます。

Osakano_Jieさんは特定対象のハートリーフユーカリ
こあら師匠の農場で購入されたわけではありません。
よって、最後の要因、日本での流通を考えて、
Eucalyptus orbifoliaであると特定しました。

最後にpolyanthemosは大阪の冬に野外に出しておくと、
紅葉のように赤く紅葉することになります。
orbifoliaは紅葉することなく、
冬でも葉をほとんど傷めずにいきいきと育ちます。

# by eucalyptus_k | 2010-05-01 00:34 | ユーカリ(品種知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

西オーストラリアユーカリ軍団 参上!

最近、西オーストラリアユーカリ軍団には、
本当に苦しめられています(苦笑)。

西オーストラリアというと
四季があり、湿潤な日本とは程遠い気候のため、
はっきりいって日本の環境には合っていないようです。

例えば海の近く(有名なところではパース)であれば、
最高気温が30℃程度、最低気温は年間を通して0℃を下回らず。
雨量についてはそこそこの量を記録し、平均湿度は60%程度。
ここでは例えばtetragonadecipiens等が生息しており、
西オーストラリアでも比較的育てやすい種であるといえます。

次に少し内陸に入ると、そこは荒れた半砂漠地帯。
最高気温は30℃を上回り、最低気温は-6℃くらいまで下がります。
何よりも、一日の気温差が大きく、
朝4℃、昼30℃とか差があります。
雨量は激減し、平均湿度も45%程度になります。
ここではmacrocarpa等が生息しており、
ここの生息種は日本での育成が非常に難しくなります。。。

今日はこの中でも><型(Y-Shapeといいます)の双葉を持った
西オーストラリアユーカリ軍団のメンバーをご紹介します。

Eucalyptus 'Moon lagoon'
fancybox記事71の画像1

まずは話題のMoon Lagoonです。
原種のlatensは西オーストラリアでも比較的海に近い場所の
川沿いに生息しているようですが、
本種はかなり改良されているようなので、詳細は不明です。
上の写真は種播をしてから1カ月程放置しているものです。
比較的発芽率も良く、細い幹の割には立ち枯れ率も低いです。
fancybox記事71の画像2

そしてこちらが最近分けて植え替えたものです。
根っこも細いですが、移植の痛みにも良く耐えてくれました。
この子は割と言うことをきき、安心して見ていられます。

Eucalyptus gillii
fancybox記事71の画像3

一回立ち枯れで全滅させてしまったgilliiです。
こいつはY-Shapeの双葉なので
西オーストラリア出身かなと思っていたら
実は中央オーストラリア出身の
Y-Shapeという変わり者だったようです。
発芽してから野外に放置していたら
それはそれは元気に大きくなっているじゃないですか!
風通りの良いところで管理すれば別に何ともありませんね。
私の管理方法がこの子とは合わなかったようです><;

Eucalyptus kruseana
fancybox記事71の画像4

何度も立ち枯れさせてしまっているkruseanaです。
こいつはかなり内陸部出身なので乾燥を好むようです。
今までは徒長して立ち枯れというお決まりのコースでしたが、
何よりも用土の排水に十分気をつけて、
風通しの良いところで管理することで写真のように
元気で徒長のないスムーズな苗を確保することができました。
なかなか我儘で言うこときかない難儀な子です。

Eucalyptus orbifolia
fancybox記事71の画像5

この子にも結構泣かされてきました。
何よりも用土の排水と風通しの良いことが全てです。
冬季室内管理には非常に不向きです。
生息域がかなり内陸部の乾燥地帯だからでしょうね。
上の写真の苗は冬季室内でめちゃくちゃ頑張った逸品です。
夏に野外でしっかり管理すれば実はそんなに難しくないです。
先年の夏季にも育てていたんですが簡単に育ってくれていました。
最後植え替え時に悪質な用土に植え替えたため
枯れてしまった次第なのです。
kruseanaと良くにているのでセットで扱っていましたが、
kruseanaよりも遥かに言うことをきいてくれます。

Eucalyptus macrocarpa
fancybox記事71の画像6

いうまでもありません。内陸部の半砂漠地帯出身です。
中央右の少し傾いた苗は明日には枯れてると思いますToT。
この子の心中は私にははかり知れません。
軍団内では種が一番大きく、双葉も一番大きく育ちます。

Eucalyptus rhodantha
fancybox記事71の画像7

macrocarpaの類似種のようですが、
macrocarpaよりも海に近い場所に生息しているためか
遥かに立ち枯れ率が低いように思います。
ところが発芽率が悪く、
生育不良が多いので結果は似たようなものです。
種の形も大きさも双葉の大きさもmacrocarpaそっくり。
敢えていうならmacrocarpaよりも少し赤っぽいでしょうか。
一度うまく育つと結構頑張ってくれるので
macrocarpaよりも力配分を重くかけようかなと思っています。

Eucalyptus albida
fancybox記事71の画像8

生息域はMoon Lagoondecipiensと良く似ていますが、
性質も非常に良く似ているような気がします。
かなり細くひょろひょろの芽が出てくるのですが、
意外に立ち枯れずに元気に育ってくれています。
あっち向いたりこっち向いたり癖はかなり悪いです。
毎日ポットをくるくる回さなければいけない、手のかかる子です。

Eucalyptus crucis
fancybox記事71の画像9

生息域はかなり内陸部でkruseanaに近いです。
種子はglobulus並でそんなに大きくない芽が出てくるのですが、
そこから急激に双葉が成長し、
macrocarpa
並に大きな双葉を展開します。
結構、頻繁に立ち枯れていきますし、フラフラして倒れやすいです。
忘れてしまうくらい放置しておくのが一番良いような気がします。

Eucalyptus uncinata
fancybox記事71の画像10

昨日発芽したばかりの
西オーストラリアのツキヌキユーカリことuncinataです。
双葉の小ささは中々のものですね><;
生息域はMoonLagoontetragonaなので
そこそこ強健であってくれることを期待しています!

とにかくうちでは、トップクラスの難易度を誇る子らです。
でも、何だかんだ言って、
育てていて一番楽しい子らでもあります^^

# by eucalyptus_k | 2010-03-24 17:12 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)
ブログ内記事検索
カテゴリ
ランダム掲載画像
おすすめユーカリ販売先

珍しいユーカリの宝庫です♪