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冬場の水遣り例(albida)

非常に寒い日が続いています。
地域によっては激しい積雪もあり、
明らかに近年で最も寒い冬になっています。

今年は例年は痛むことのないようなユーカリでも
それなりに葉が汚くなったりすることもあり、
特に寒さに弱いユーカリ(0℃推奨/-3℃限界クラス)では、
一枝まとめて枯れてしまったものもあります。

それでもかなり水分量を控えめにして、
しっかりと天候のチェックをしていますので
枯死してしまうような株はありません。

今日は参考までに
我が家の冬場の水遣り例をご紹介します。

fancybox記事359の画像1

これは人気の白銀種albidaです。

albidaは非常に耐寒性の高いユーカリで、
-10℃くらいは耐えられるのでは?とさえ思う程ですが、
それでも乾燥気味の管理を心掛けないと、
耐寒性が激減して激しく傷むことになります。

写真をみてもわかるように、
冬場でも非常に綺麗な葉を維持しています。

fancybox記事359の画像2

こちらは枝先の新しい葉の部分ですが、
暖かい日には新芽を展開しているのでは?
という程に美しく元気です。

fancybox記事359の画像3

下の方の古い葉を見てみると、
少しは痛みが出ているのがわかります。

ちなみに私は今この症状を
敢えて痛みと言いましたが、
正直これは痛みの内には入りません。

最近冬場の葉痛みを避けたい
というお問い合わせがいくつかありますが、
もしこの程度の痛み?を防ぎたい場合には、
温室を購入するしかないように思います。

私が傷んでいるなと思うのは、
完全に全ての葉が霜焼けで半枯れしていたり、
先述したように一枝全部枯れてしまったりといった場合です。

現在、このalbidaは、我が家でも
非常に美しい姿を保っているユーカリの一つですが、
水遣りをミスってしまうと、
みるも無残な姿になってしまうことになります。

毎年albidaは耐寒性が強いこともあって、
冬季でも鉢の表面から水を与えていました。

その場合、昨年と一昨年の冬は今年の冬よりも
遥かに温暖であったにも関わらず、
この写真よりも遥かに傷んだ状態になっていました。

今年からは他の西AZのユーカリと同じように
鉢底のスリットからのみ水をかけるといった
底面吸水スタイルに切り替えました。

その結果、今年の冬はかなり寒いにも関わらず、
個人的にはほぼ痛みゼロという状態になりました。

このalbidaはもう1週間程度も
鉢底のスリットからでさえ水をかけていませんので、
鉢の表面は見事なまでにカラカラに乾いています。

fancybox記事359の画像4

では鉢底のスリットを見てみます。

fancybox記事359の画像5

中に見える土はまだ十分に湿っているのがわかります。
このような状態であれば、一切水を与えなくてもOKです。

晴天続きで1週間と少し経過したころに
鉢底のスリットを見てみると、

fancybox記事359の画像6

このように少しずつ乾いてきているのがわかります。

まだ奥の方が湿っているので、
あと数日は放置しても水切れにはなりませんが、
寒い冬に毎日水遣りをするのも大変なので、
このくらいであればスリットから水をかけてもOKです。

ちなみに我が家のalbidaは、
樹高がそこそこあって根張りが良く、
冬季の吸水量がそれなりに多い方なので、
この1週間と少しというのは比較的頻繁な方です。

例えばmacrocarpakruseanaなどは、
スリットに水をかけてから、
2週間以上は軽く放置できますし、
orbifoliayoungianaなどは半月以上放置したとしても、
まだスリットから見える土は湿っています。

一部の湿潤を好む東AZのユーカリや、
鉢の大きさの割に樹高が3m近くあるような株の場合には、
最速で4~5日に一回程度、
用土表面から水を与えることもあります。

ただそのような品種は非常に少なく、
主には冷涼湿潤を好む品種であったり、
冷涼な湿地帯に生息する品種になります。

ユーカリ中では湿潤を好むと言われるgunniiでも、
我が家では週に1回程度、
鉢の表面から水を与えるかどうかです。

最も水食いなのがmullerianaで、
6号鉢に120cm程の株で4日に一回程度、
用土表面からの水遣りになります。

あくまでも半日陰の我が家のベランダの例なので、
日照の良い場所で管理を行っている場合には
大きく変わってくると思いますが、
冬場は恐ろしく水を吸わないことがわかると思います。

皆さんのユーカリたちも、過湿を避けて
無事に冬を乗り切れることを祈っています!

# by eucalyptus_k | 2015-02-04 18:34 | ユーカリ(栽培知識)
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西オーストラリアのユーカリ栽培のポイント

一般的に西AZのユーカリは
日本と環境が合わないため、
栽培が難しいと言われています。

確かに中には少しのミスで枯死につながるものや、
毎年同じ時期になると調子を崩すものがあり、
安心して放置できないものが多いです。

日本との大きな環境の差としては、

●絶対的な降雨量に差があること(日本の1/6程度)
●夏が乾燥し、冬が若干湿潤であるということ
●日本のような年単位での寒暖差より一日の寒暖差が大きいこと
●降雨による水分よりも地下水を吸っていること
●土壌の養分が日本と大きく異なること(日本よりも貧しい土壌)

などが挙げられるかと思います。

同じユーカリと言うことだけで、
日本でありふれたgunniiなどと
同じように栽培しているだけでは、
確かにうまくいかないこともあるでしょう。

ただ一部の難しい品種を除けば、
後はその栽培方法にさえ慣れてしまえば、
そこまで難しいものばかりではありません。

私が勝手に感じている範囲で
西AZのユーカリにはいくつかのグループがあります。
それによって若干栽培方法が変わってきます。

あくまでも我が家の栽培環境による判断ですが、
西AZのユーカリの栽培ポイントについて記します。
※あくまでも鉢植えでの管理のポイントです。

ただしあまりにも西AZのユーカリの管理に慣れ過ぎると、
植物=乾燥を好み、肥料はほぼ不要となってしまって、
私のようにパセリを枯らすことになるかもしれません。


1. 半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
最も日本と環境の差のあるグループです。
大体、難しい品種というのは、
このグループに含まれるものが多いです。

とにかく用土の選定を間違えると
難易度がさらに驚異的に跳ね上がります。

またものによっては、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものもあります。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○真夏はほぼ一日で用土が全乾きするくらいの配合が良い
○この配合で朝に一日一回の水遣りで夏を乗り切る
○終日直射日光に当てて育てる、半日陰は苦しい
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○荒れ地に生息しているため高pHや多肥を嫌う傾向にある
○肥料はリン酸分を嫌い鉄分や亜鉛などを多く必要とする。
○室内管理は論外

macrocarpa/rhodantha/kruseana/campaspe/woodwardii
youngiana/gamophylla/gongylocarpa/tetraptera など


2. 非常に乾燥した半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリも、
最も日本と環境の差のあるグループです。
1のグループ程、激しい日光と高温を必要とはしませんが、
用土の乾燥力はさらに強化した方が良いものが多いです。

用土の選定を間違えると難しいところは同じですが、
日照よりも風通しに気を付ける必要があります。
高い空中湿度のある場所ではすぐに葉を散らせます。

多くの品種において、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものが多いです。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○終日直射日光に当てて育てるのが良く、半日陰程度でもOK
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○梅雨時期の葉痛みはある程度の妥協が必要な場合もある
○夏場でもかなり水切れに耐えられるものが多い
○半日陰程度であれば夏場でも一週間程度持つものもある。
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○冬場は底面吸水が良いが1ほどは気を使わない
○肥料は1ほど気を使わないが高pHや多肥は好まない。
○室内管理は論外

orbifolia/websteriana/gillii など


3. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(高温を好む)
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

その中でも特に高温と日光を好み、
夏場に大きく成長を進めるものが多いです。

このグループのユーカリを入門編として
育てると良いと思います。

私のユーカリ栽培方法は
このグループのユーカリを最も中心に考えていて、
我が家でも調子の良い品種が多いです。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものもある
○終日直射日光に当てて育てるのが良い
○半日陰程度でも栽培は可能だが成長力はかなり悪くなる
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○肥料にはそこまでうるさいものは少ないが高pHは良くない。
○室内管理は論外

albida/pleurocarpa/extrica/dicipiens/torquata/torwood
caesia/forrestiana/pachyphylla/pluricaulis
salmonophloia/uncinata/dolichorhyncha など


4. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(穏やかな気候を好む)
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

日光は特に好きな品種ですが、
どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはあまり動きがなくなるものが多いです。

中にはあまりにも真夏の激しい日光を浴びると
少し葉焼けをするものもありますので、
半日陰強くらいでの管理が良いです。

その分、3よりも少し過湿に強いものが多いです。

このグループのユーカリも入門編として
育てると良いと思います。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し葉が汚くなることがあります。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をした方が経過は良い
○風通しの良い場所に置くことは3に同じ
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○比較的高pHに対する耐性の高いものが多い
○室内管理は論外

lehmannii/macrandra/erythrocorys/urna/grossa
accedens/crucis/lane-poolei/leptopoda など


4. 冷涼湿潤でかなり穏やかな気候を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
冬も夏も非常に温暖且つ涼しく、
少しぬるま湯的な環境で育っているものが多いです。

平均的な西AZのユーカリ栽培方法よりも
少し湿潤を好み、過湿耐性はそこそこです。

ところが高温多湿な環境をとても嫌い、
高温多湿が過ぎると、葉が激しく傷んだり、
菌類系の病気に悩まされることが多いです。

日照は半日陰程度で十分なので、
できる限り風通しの良い涼しい場所で管理します。

どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはほとんど動きがなくなるものが多いです。

冬場もそこまで耐寒性の強いものは少ないですが、
寒くてもそれなりに吸水の進むものが多いです。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し厄介なところもあるユーカリです。

○育苗初期は湿潤に管理しても生育は良好(育苗は楽)
○初期の育苗はなるべく涼しい季節を中心に行う
○用土は排水性の良いものを選ぶ(夏を乗り切るため)
○根をしっかり張った後は吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をして育てる
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○冬場は東AZのユーカリと同じような水遣りでOK
○肥料はリン酸分を嫌い高pHでは障害の発生するものが多い
○一部厳冬期の日中や夜間限定の室内退避は可能

preissiana/pachyloma/nutans/platypus/vesiculosa など


5. 例外-1(rudis)
-------------------------------------------------------------------------------
高い空中湿度に対する耐性もあり、
暑さに対する耐性も高いので、
楽な東AZのユーカリと同様に育てられます。

西AZのユーカリではありますが、
ユーカリ全体でもかなり育てやすい部類になります。

湿地帯生息種のため相当の水食いですが、
そこまで水切れが早いということもありません。

特筆すべきポイントは、冬の寒さには特に弱いので、
小さな間は0℃以下にならない場所に
退避して管理することが大切です。
※成長後は-5℃程度でも耐えることができる。

日照も半日陰程度で育てられます。

また高pHに対する耐性も高く、
用土を酸性にする力が強いので、
アルカリ土壌の改良にも使用されるそうです。


5. 例外-2(moon lagoon)
-------------------------------------------------------------------------------
半日陰程度の日照でも育てられます。
また過湿に対してもかなり高い耐性を持っています。

かなりの水食いで水切れに気を付ける程ですが、
排水性の高い用土を好みますので、
ある程度乾燥気味に管理した方が生育は良好です。

特筆すべきポイントは
ユーカリには珍しく高pHと多肥を好みます。

肥料をたくさん与えないと生育が悪くなり、
与えれば与える程効果が表れてきます。


そして最後に総括です。

■用土
最も重要な要素の一つです。
この選定を間違えると難易度が跳ね上がったり、
根本的に栽培が不可能な場合があります。

置き場所や栽培環境により左右されますが、
下記が一般的にオススメの用土です。

○ゴールデン粒状培養土 観葉植物用などの粒状培養土
1や2などの強乾燥を好む品種では、
ここに鉄分が豊富な桐生砂、岡山土などや、
ゼオライト、日向土、軽石などを加えて乾燥力を強化する。

○自前でブレンドする場合
硬質赤玉土や硬質鹿沼土などをベースに使用するか
上記の岡山土や日向土などをベースに使用する。
赤玉土や鹿沼土は硬質のものを使用しないと
崩れて粘土化して逆効果になる。
※硬質と名の付くものは通常の2倍以上の価格がします。

○私のブレンド用土(参考)
硬質赤玉土...3
硬質鹿沼土...2
桐生砂...2
ゼオライト(クリノプチロライト系)...2
くん炭...1


■鉢
乾燥力の強いものが推奨です。
下からも乾燥が進むスリット鉢がオススメです。

陶器系のしゃれた鉢などはオススメできません。
また根張りを考えて縦に長いものが良いです。
テラコッタや素焼き鉢などもOKですが、
素材状菌類の繁殖が進みやすいようです。
※経験上経過がイマイチ

根が十分に張り切るまでは、
全体的に株に比べて少し小さめの鉢で栽培すると
格段に難易度が下がります。

この理由は単純に鉢が小さいと
用土量が少なくなるため、
根の行き届かない範囲の用土に
無駄な水分が残ることを防止できるからです。


■日照
一部の真夏の直射日光を避ける品種以外では、
在来の植物では信じられないほどに耐性があります。
特に葉の白い粉は日焼け防止の効果もあるので、
白みの強いものは激しい日光を好むものが多いです。

ユーカリはあくまでも樹木なので、
基本は花草よりも多くの日光を必要とします。

また日光は蒸散と吸水の少ない西AZのユーカリの
用土乾燥を促す効果もあります。

株だけではなく、鉢や用土にも良く日光を当てることで、
根の成長促進と乾燥力強化につながります。
これはかなり大きく成長に差の出るポイントです。


■風通し
全体的に風通しの良さは重要です。
特に東AZのユーカリと比べると大きく差の出るポイントです。

目安は気温自体は暑くても良いので、
人間が不快になるようなジメジメした空中湿度を避けます。
風が良く吹いて外でも涼しいなと感じる場所が良いです。

私がユーカリに適したような
湿度の低い国を訪れた際の経験談ですが、
気温が30℃以上あったとしても、
長袖の白い服を着ている方が涼しいのです。
このような湿度の低い環境がユーカリには最適になります。

また周囲に他の植物や壁などがない場所の方が
格段に風通しが良くなります。
ただし強風による転倒には注意が必要です。


■水分管理
西AZのユーカリ栽培を左右するとても重要なポイントですが
用土と日照、風通し次第では
そこまで気を使わなくて良くなります。

日本の多くの植物では用土表面が乾き始めたら
水遣りを行うという指標がありますが、
それでは少し多すぎるきらいがあります。

どちらかというと用土が中の中まで
ほぼ全乾きする寸前がベストな水遣りタイミングです。

このタイミングは本当に
置き場所や根の張り具合で大きく変わります。

例えば1のグループに属するmacrocarpaでも、
用土と鉢サイズが適切で真夏に直射日光下に置くことで、
ほぼ一日で完全に用土が乾くということになります。

逆に用土の保水性が高く、置き場所の日照が悪く、
根の張りも不十分である場合には、
真夏でも一週間経っても用土が一向に乾かないこともあります。

ユーカリ全般に言えることですが、
特に西AZのユーカリでは、
用土が良く乾き、良く水を与えるといったサイクル
最も健康な株を安定して育てられる要素になります。

そのためには先述した通り、
用土と日照、風通しがキーになってきます。


■肥料
良くあるマグァンプなどの肥料は
リン酸分が多くなっています。

日本の多くの肥料は花を綺麗に咲かせるものが多いので
自ずからリン酸分が多めに設定されています。

オーストラリアの土壌にはリン酸分が存在しないため、
ユーカリにはほとんど役に立ちません。
品種によっては害にさえなる程です。

基本的に商用栽培でもない限りは
肥料を全く与えなくても栽培は可能ですが、
成長期の液肥などはある程度の効果が見込めます。

その際にはリン酸分が少ない肥料や
微量要素(鉄分など)が多いものを選択します。

我が家では根菜用のカリウム分の多い肥料なども
相応に効果が出ていることを確認しています。

また石灰や化成肥料を与えすぎると、
土壌のpHが上がって、アルカリ寄りになります。
そうなると鉄分欠乏の症状が現れることがあります。

一部、高pHを好むユーカリもありますが、
基本ユーカリは弱酸性~酸性の用土を好みます。
肥料の与えすぎによる高pHには注意してください。


まずは入門編と言われている西AZのユーカリを育ててみて、
西AZのユーカリの育て方に慣れることが先決です。

西AZのユーカリは外観の面白いものや、
美しい花を咲かせるものが多いので、
是非とも育ててみてください!

# by eucalyptus_k | 2014-09-01 17:02 | ユーカリ(栽培知識)
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今年のお目見え品種

今年から新たにタネ播きする品種と、
昨年晩秋にタネ播きして、
今年が成長メインの品種をご紹介したいと思います。

●Eucalyptus grossa
葉に光沢のある、caesiaに良く似た感じのユーカリです。
1.5m程度の超低木品種で、黄色い花が特長のユーカリです。
既に成長がスタートしていますが、
西オーストラリアのユーカリにしては、中々の水食いです。

●Eucalyptus aggregata
細葉ミント系の湿地帯出身のユーカリです。
成長はとても激しそうなイメージですが、
今のところまだスタートダッシュは始まっていません。
たしかに、湿地帯出身で過湿には強そうです!

●Eucalyptus eugenioides
光沢のある、クスノキのような葉が特長のユーカリです。
過湿や寒さにも弱く、中々デリケートなユーカリです。
昨年秋にはうまくいかなかったので、今春に再トライです。

●Eucalyptus oleosa
超細葉の精油量豊富なoilから名前の付いたユーカリです。
南オーストラリア出身で異様に過湿に弱く、
思っていたよりも難易度が高く、デリケートなユーカリです。

●Eucalyptus macrandra
発芽は上々なのですが、中々うまくいきません。
River Yateというので水が好きそうなのですが、
意外に過湿に弱く、イマイチ掴めないユーカリです。
眩しい程に明るい黄色の花が特長です。

●Eucalyptus salmonophloia
昨年から密かに養ってきましたが、
今年に来て、ようやっと少し成長が進み始めました。
過湿嫌いの典型的な西AZのユーカリです。

●Eucalyptus campaspe
白銀細葉というとても珍しいタイプのユーカリです。
西AZのユーカリの中では比較的育てやすい方です。
とても楽しみなユーカリの一つです。

●Eucalyptus vesiculosa
platypusの花の赤い矮性種です。
とても苦手なタイプのユーカリなのですが、
先年にたくさんタネを播いたので、何とか数は揃いそうです。
水は好きなくせに、変にデリケートなユーカリです。


次は新たにタネを播いたユーカリです。

●Eucalyptus youngiana
真っ赤な大きな花が魅力のユーカリです。
砂漠地帯出身のはずですが、既に水切れが出るほどに
水が好きで、成長力も旺盛です。
比較的、相性が良く、スタートから順調です。

●Eucalyptus dolichorhyncha
forresutianaの変種です。
この手のユーカリは発芽~初期はうまくいくのですが、
大きく育てていく過程でうどんこ病に弱いので注意が必要です。

●Eucalyptus calycogona
ピンクのとても美しい花が魅力の短細葉ユーカリです。
思っていたよりも相性が良く、比較的順調です。
これも思っていたよりも水が好きなようです。

●Eucalyptus gracilis
白銀短細葉の珍しいタイプのユーカリです。
今のところ発芽時点で少しつまずいているので
再度タネを播いて、他に追い付きたいと思います。

●Eucalyptus nutans
vesiculosaに似た、赤い花が自慢の超低木品種です。
西AZながら湿地帯出身のようなので、
今の時点では、比較的育てやすいなと感じています。


さて今年は、いくつうまくいくでしょうか?
無事生き残って、ユーカリ紹介への道を突き進んで欲しいものです。

今年も余った苗については、
ユーカリプレゼントを行おうかと考えています。

ただし、、、
どんどんマニアックな品種ばかりになっていきますが。。。

# by eucalyptus_k | 2012-05-01 11:37 | ユーカリ(栽培実績)
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