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ユーカリ・フォレスティアナ(forrestiana)の蕾

我が家では初めてのforrestianaの蕾が
赤みを帯びてきて、そろそろ開花間近となっています。

fancybox記事394の画像1

fancybox記事394の画像2

蕾自体は昨年の初夏くらいからでき始めていたのですが、
やっと大きくなってきて、開花に向かってきています。

花材にもなる面白い花が咲くということで
今から非常に楽しみです。

このforrestianaは元々病気がちで、
枯れてしまいそうになったこともありましたが、
日照や風通しの良い場所に移してから
調子を戻して蕾を付けてくれました。

我が家には2株のforrestianaがありますが、
この蕾を付けた株はまだ5号スリット鉢に植わった
わずか60cm程度の樹高のものなので、
forrestiana低樹高で開花の見込める品種と言えます。

そこまで成長力が旺盛な品種でもなく、
横にたくさん脇芽を出す性質が強いです。

葉は少し地味で分厚くあまり特徴的とは言えませんが、
なかなかに精油も豊富で良い香りを強く放ちます。

fancybox記事394の画像3

たった二つの貴重な蕾ですが、
うまく開花に至った暁には
こちらでまたご紹介したいと思います。

他には毎年開花を続けてくれている
gilliiの蕾も開花間近となっています。

fancybox記事394の画像4

ユーカリ栽培には少し暇で寂しい冬を越えて、
これから少しずつ楽しく賑やかな季節へと突入していきます。

# by eucalyptus_k | 2017-03-07 18:53 | ユーカリ(花と蕾)
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ウンキナータ(uncinata)の蕾とクルセアナ(kruseana)の花

先日実家に行った際に
目に付いたユーカリの写真を撮ってきましたので、
それらをご紹介したいと思います。

一つ目は蕾の付いた
Eucalyptus unicinataです。

fancybox記事348の画像1

育てている人自体も少ないユーカリですが、
他では開花したという話を聞いたことがありません。

当初はそこまで似通ってはいませんでしたが、
成長するにつれて、gilliiに非常に良く似てきました。

また花の付き方や蕾の形状も
若干gilliiに似ていますので、
私も最初はgilliiだと間違っていた程でした。

特に下葉を見るとgilliiに瓜二つですが、
上の写真で先の方の新しい葉を見てみると、
葉にかなり丸みがあり、
葉がお椀のように丸くなっているのがわかります。
gilliiではこのようになることはありません。

このunicinata
西AZのツキヌキユーカリと呼ばれていますが、
私の知っているところでは、
一枚たりともツキヌキ状の葉が生じたことはありません。

一度我が家のベランダで
ツキヌキ状の葉が生じかけたことがありましたが、
結果としてツキヌキ状にはなりませんでした。

fancybox記事348の画像2

こちらは蕾のアップです、
蕾のキャップの先がトゲのように
ピンと尖っているgilliiとは異なり、
かなり丸みがあるのがuncinataの特徴です。

uncinataの花自体は白に近いクリーム色の
一般的なユーカリの花になります。
一方gilliiの花はクリーム色よりも
少し黄色みの強い花になります。

今からだと開花は来春になると思います。


二つ目はユーカリ中でも
屈指の美しさを持つEucalyptus kruseanaです。

fancybox記事348の画像3

fancybox記事348の画像4

とにかくこのユーカリは見た目の美しさがぴか一、
樹高も低めでコンパクトに管理でき、
花もたくさん咲いて咲きやすいと魅力満載なのですが、
栽培が非常にシビアで難しいのが玉に傷です。

個人的にはユーカリ最高難易度と言われる
macrocarpaよりも厄介だなと思っています。

また寒さと梅雨時期の湿気にも弱く、
それらの時期にはかなり葉が傷みます。

実家では非常に好調なユーカリですが、
我が家のベランダではさっぱりです。

日照と風通しの悪い我が家のベランダでは
根本的に環境が合わないこともありますが、
それでも私の苦手なユーカリの一つです。

fancybox記事348の画像5

花自体はライムグリーンの花と言われますが、
いつも写真に撮るとかなり黄色が強く出てしまいます。

ただ実際に見てみると、
光の当て方によって少し見え方は変わりますが、
もう少し緑色が強く見えます。

fancybox記事348の画像6

この写真であれば
ライムグリーンに見えるでしょうか?

kruseanaは真冬以外は
常に花が咲いている印象がありますし、
寒くなったこの時期でもまだ花が咲いています。

樹高も50cmくらいから花が咲きますので
本当に花の咲きやすいユーカリだといえます。

どちらも栽培難易度は中級以上ですが、
是非とも育てて頂きたいユーカリです!

# by eucalyptus_k | 2014-11-19 12:57 | ユーカリ(花と蕾)
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ユーカリ・ギリー(gillii)の地植え例

常日頃からユーカリの地植えについては
しっかりとご検討なさった上で
決断なさった方が良いと申し上げています。

これはユーカリは大型樹木であり、
非常に根張りの激しい植物ですので、
思った以上に短い期間で
かなりの大きさに達することがあるからです。

地植えの際の成長スピードは
鉢植えのそれとは比較になりません。

またユーカリは一般的にハーブ草木と思われがちですが、
多くの品種、特に日本でありふれているような品種では、
最高で20mを越えるようなものがほとんどだからです。

ところが西AZや中央AZのユーカリに関しては、
そこまで樹高が大きくならないものもあります。

最高樹高は2~10mといったところですので、
大きなツバキやハナミズキやヤマボウシ、
サルスベリなどと同じような感じですね。

10mというとかなりの樹高ではありますが、
これらのユーカリの多くは日本ではあまり気候が合わず、
最高樹高にまで育つことは稀なようです。

私の親の実家にも一つユーカリの地植えがあります。
その品種とはEucalyptus gilliiです。

fancybox記事347の画像1

gilliiは最高樹高が10mになることもある品種ですが、
非常に暑く乾燥した環境を好むため、
日本ではあまり成長の激しいユーカリではありません。

また10mというのはあくまでも最高樹高で、
多くの場合は数m程度の灌木上に育つようです。

fancybox記事347の画像2

この実家の地植えgilliiは、
現在の樹高が2m弱くらいの大きさです。

年に二回程度の一般的な剪定を行っていますが、
そこまで成長が早く、手に余る印象はありません。

fancybox記事347の画像3

gilliiはユーカリの中でも、
とにかく花の咲き易いユーカリの一つです。

鉢植えの場合、株によっては咲かないものもありますが、
地植えをすると長い期間、たくさんの花を
引っ切り無しに咲かせてくれます。

地植えをすると手に余るといわれるユーカリですが、
しっかりと品種を選択することで、
楽に管理を行うこともできます。

とはいえ、日本で普通に売られているユーカリは、
どれも中~大型樹木が多く、
ありふれたgunniiでも亜種によっては、
25m級の樹木になるケースがあります。

地植えであれば、水遣りは不要で、
虫もほとんど付かない管理の楽なユーカリですが、
いざ地植えをする際には、
その品種が本当に適切であるか、
良く考える時間を持ってみてください。

# by eucalyptus_k | 2014-11-14 17:14 | ユーカリ(栽培実績)
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ユーカリプレゼントの里親急募!

今回実家の庭の整理のために
私の親の実家にあるユーカリの里親を探しています。

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 おかげさまで全ての里親が決定しました!
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どれも我が家のベランダの株とは
比較できないくらいに
丈夫で立派な鉢植えの株となっています。

当初はYahooオークションなどでの
販売も検討しましたが、配送の手間が面倒なことと、
数年かけて大切に育てていた株なので
やはり好きな方に引き取っていただきたいと思いました。

樹高はどれも120cmを超えていますので、
小さな苗ではなく、相応の大きさがあります。

樹形はどれも悪くはないので、
現状でもそれなりに見栄えは良いです。

発送ができませんので、
里親に名乗りを挙げて下さる方は、
苗の所在地である大阪府北東部(枚方市)まで
直にお引き取りにきて頂ける方のみとさせていただきます。

お一人様につき何株でも
お引き取りいただくことができます。
※全株一括引き取りでもOKです。

またこちらに来ていただく交通費以外に
一切の費用はかかりませんし、
植わっている鉢もそのまま一緒に引き取っていただきます。

お申し込みは必ずこちらの

「ユーカリプレゼント」ページ

からお願いします。

早い者勝ちになりますので、
検討中の方もまずはこちらから苗を押さえてください。


下記が苗の写真と情報になります。
ユーカリプレゼントページにも詳細が載っています。

■Eucalyptus cinerea(銀丸葉ユーカリ)-01 【里親決定済】
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fancybox記事346の画像1

ご存じトップクラスに美しいユーカリ、
銀丸葉ユーカリことシネレアです。
樹高130cmクラスの大株で幹は太いです。
実家の庭の余剰株の整理のために
今回限りの一品です。
樹形は上部と下部に広がりがあり、樹勢は旺盛です。
樹高が大きめのため発送する手段がないので、
お引き取りに来ていただける方のみにプレゼントします。


■Eucalyptus cinerea(銀丸葉ユーカリ)-02 【里親決定済】
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fancybox記事346の画像2

ご存じトップクラスに美しいユーカリ、
銀丸葉ユーカリことシネレアです。
樹高120cmクラスの大株で幹は太いです。
実家の庭の余剰株の整理のために
今回限りの一品です。
樹形は全体的に広がりがあります。
樹高が大きめのため発送する手段がないので、
お引き取りに来ていただける方のみにプレゼントします。


■Eucalyptus gillii(ギリー)【里親決定済】
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fancybox記事346の画像3

白さの際立つ逆ハート葉のユーカリ・ギリーです。
樹高140cmクラスの大株です。
実家の庭の余剰株の整理のために
今回限りの一品です。
樹形も良く、現在蕾がついていて、
もちろん毎年定期的に花を咲かせてくれます。
樹高が大きめのため発送する手段がないので、
お引き取りに来ていただける方のみにプレゼントします。


■Eucalyptus leucoxylon(リューコキシロン)-01 【里親決定済】
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fancybox記事346の画像4

イエローガム
ことリューコキシロンです。
残念ながら亜種が何かはわからなくなっていますが、
ssp. megalocarpassp. pruinosaのどちらかです。
こちらの方が少し葉の白みが強い感じなので
ssp. pruinosaの可能性が高いかもしれません。
樹高120cmクラスの大株で幹は太いです。
実家の庭の余剰株の整理のために
今回限りの一品です。
樹高が大きめのため発送する手段がないので、
お引き取りに来ていただける方のみにプレゼントします。


■Eucalyptus leucoxylon(リューコキシロン)-02 【里親決定済】
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fancybox記事346の画像5

イエローガムことリューコキシロンです。
残念ながら亜種が何かはわからなくなっていますが、
ssp. megalocarpassp. pruinosaのどちらかです。
こちらの方が少し葉の緑色が強い感じなので
ssp. megalocarpaの可能性が高いかもしれません。
樹高120cmクラスの大株で幹は太いです。
実家の庭の余剰株の整理のために
今回限りの一品です。
樹高が大きめのため発送する手段がないので、
お引き取りに来ていただける方のみにプレゼントします。


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 おかげさまで全ての里親が決定しました!
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# by eucalyptus_k | 2014-11-09 15:08 | その他
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西オーストラリアのユーカリ栽培のポイント

一般的に西AZのユーカリは
日本と環境が合わないため、
栽培が難しいと言われています。

確かに中には少しのミスで枯死につながるものや、
毎年同じ時期になると調子を崩すものがあり、
安心して放置できないものが多いです。

日本との大きな環境の差としては、

●絶対的な降雨量に差があること(日本の1/6程度)
●夏が乾燥し、冬が若干湿潤であるということ
●日本のような年単位での寒暖差より一日の寒暖差が大きいこと
●降雨による水分よりも地下水を吸っていること
●土壌の養分が日本と大きく異なること(日本よりも貧しい土壌)

などが挙げられるかと思います。

同じユーカリと言うことだけで、
日本でありふれたgunniiなどと
同じように栽培しているだけでは、
確かにうまくいかないこともあるでしょう。

ただ一部の難しい品種を除けば、
後はその栽培方法にさえ慣れてしまえば、
そこまで難しいものばかりではありません。

私が勝手に感じている範囲で
西AZのユーカリにはいくつかのグループがあります。
それによって若干栽培方法が変わってきます。

あくまでも我が家の栽培環境による判断ですが、
西AZのユーカリの栽培ポイントについて記します。
※あくまでも鉢植えでの管理のポイントです。

ただしあまりにも西AZのユーカリの管理に慣れ過ぎると、
植物=乾燥を好み、肥料はほぼ不要となってしまって、
私のようにパセリを枯らすことになるかもしれません。


1. 半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
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このグループのユーカリは、
最も日本と環境の差のあるグループです。
大体、難しい品種というのは、
このグループに含まれるものが多いです。

とにかく用土の選定を間違えると
難易度がさらに驚異的に跳ね上がります。

またものによっては、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものもあります。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○真夏はほぼ一日で用土が全乾きするくらいの配合が良い
○この配合で朝に一日一回の水遣りで夏を乗り切る
○終日直射日光に当てて育てる、半日陰は苦しい
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○荒れ地に生息しているため高pHや多肥を嫌う傾向にある
○肥料はリン酸分を嫌い鉄分や亜鉛などを多く必要とする。
○室内管理は論外

macrocarpa/rhodantha/kruseana/campaspe/woodwardii
youngiana/gamophylla/gongylocarpa/tetraptera など


2. 非常に乾燥した半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
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このグループのユーカリも、
最も日本と環境の差のあるグループです。
1のグループ程、激しい日光と高温を必要とはしませんが、
用土の乾燥力はさらに強化した方が良いものが多いです。

用土の選定を間違えると難しいところは同じですが、
日照よりも風通しに気を付ける必要があります。
高い空中湿度のある場所ではすぐに葉を散らせます。

多くの品種において、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものが多いです。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○終日直射日光に当てて育てるのが良く、半日陰程度でもOK
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○梅雨時期の葉痛みはある程度の妥協が必要な場合もある
○夏場でもかなり水切れに耐えられるものが多い
○半日陰程度であれば夏場でも一週間程度持つものもある。
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○冬場は底面吸水が良いが1ほどは気を使わない
○肥料は1ほど気を使わないが高pHや多肥は好まない。
○室内管理は論外

orbifolia/websteriana/gillii など


3. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(高温を好む)
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

その中でも特に高温と日光を好み、
夏場に大きく成長を進めるものが多いです。

このグループのユーカリを入門編として
育てると良いと思います。

私のユーカリ栽培方法は
このグループのユーカリを最も中心に考えていて、
我が家でも調子の良い品種が多いです。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものもある
○終日直射日光に当てて育てるのが良い
○半日陰程度でも栽培は可能だが成長力はかなり悪くなる
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○肥料にはそこまでうるさいものは少ないが高pHは良くない。
○室内管理は論外

albida/pleurocarpa/extrica/dicipiens/torquata/torwood
caesia/forrestiana/pachyphylla/pluricaulis
salmonophloia/uncinata/dolichorhyncha など


4. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(穏やかな気候を好む)
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このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

日光は特に好きな品種ですが、
どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはあまり動きがなくなるものが多いです。

中にはあまりにも真夏の激しい日光を浴びると
少し葉焼けをするものもありますので、
半日陰強くらいでの管理が良いです。

その分、3よりも少し過湿に強いものが多いです。

このグループのユーカリも入門編として
育てると良いと思います。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し葉が汚くなることがあります。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をした方が経過は良い
○風通しの良い場所に置くことは3に同じ
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○比較的高pHに対する耐性の高いものが多い
○室内管理は論外

lehmannii/macrandra/erythrocorys/urna/grossa
accedens/crucis/lane-poolei/leptopoda など


4. 冷涼湿潤でかなり穏やかな気候を好むグループ
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このグループのユーカリは、
冬も夏も非常に温暖且つ涼しく、
少しぬるま湯的な環境で育っているものが多いです。

平均的な西AZのユーカリ栽培方法よりも
少し湿潤を好み、過湿耐性はそこそこです。

ところが高温多湿な環境をとても嫌い、
高温多湿が過ぎると、葉が激しく傷んだり、
菌類系の病気に悩まされることが多いです。

日照は半日陰程度で十分なので、
できる限り風通しの良い涼しい場所で管理します。

どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはほとんど動きがなくなるものが多いです。

冬場もそこまで耐寒性の強いものは少ないですが、
寒くてもそれなりに吸水の進むものが多いです。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し厄介なところもあるユーカリです。

○育苗初期は湿潤に管理しても生育は良好(育苗は楽)
○初期の育苗はなるべく涼しい季節を中心に行う
○用土は排水性の良いものを選ぶ(夏を乗り切るため)
○根をしっかり張った後は吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をして育てる
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○冬場は東AZのユーカリと同じような水遣りでOK
○肥料はリン酸分を嫌い高pHでは障害の発生するものが多い
○一部厳冬期の日中や夜間限定の室内退避は可能

preissiana/pachyloma/nutans/platypus/vesiculosa など


5. 例外-1(rudis)
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高い空中湿度に対する耐性もあり、
暑さに対する耐性も高いので、
楽な東AZのユーカリと同様に育てられます。

西AZのユーカリではありますが、
ユーカリ全体でもかなり育てやすい部類になります。

湿地帯生息種のため相当の水食いですが、
そこまで水切れが早いということもありません。

特筆すべきポイントは、冬の寒さには特に弱いので、
小さな間は0℃以下にならない場所に
退避して管理することが大切です。
※成長後は-5℃程度でも耐えることができる。

日照も半日陰程度で育てられます。

また高pHに対する耐性も高く、
用土を酸性にする力が強いので、
アルカリ土壌の改良にも使用されるそうです。


5. 例外-2(moon lagoon)
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半日陰程度の日照でも育てられます。
また過湿に対してもかなり高い耐性を持っています。

かなりの水食いで水切れに気を付ける程ですが、
排水性の高い用土を好みますので、
ある程度乾燥気味に管理した方が生育は良好です。

特筆すべきポイントは
ユーカリには珍しく高pHと多肥を好みます。

肥料をたくさん与えないと生育が悪くなり、
与えれば与える程効果が表れてきます。


そして最後に総括です。

■用土
最も重要な要素の一つです。
この選定を間違えると難易度が跳ね上がったり、
根本的に栽培が不可能な場合があります。

置き場所や栽培環境により左右されますが、
下記が一般的にオススメの用土です。

○ゴールデン粒状培養土 観葉植物用などの粒状培養土
1や2などの強乾燥を好む品種では、
ここに鉄分が豊富な桐生砂、岡山土などや、
ゼオライト、日向土、軽石などを加えて乾燥力を強化する。

○自前でブレンドする場合
硬質赤玉土や硬質鹿沼土などをベースに使用するか
上記の岡山土や日向土などをベースに使用する。
赤玉土や鹿沼土は硬質のものを使用しないと
崩れて粘土化して逆効果になる。
※硬質と名の付くものは通常の2倍以上の価格がします。

○私のブレンド用土(参考)
硬質赤玉土...3
硬質鹿沼土...2
桐生砂...2
ゼオライト(クリノプチロライト系)...2
くん炭...1


■鉢
乾燥力の強いものが推奨です。
下からも乾燥が進むスリット鉢がオススメです。

陶器系のしゃれた鉢などはオススメできません。
また根張りを考えて縦に長いものが良いです。
テラコッタや素焼き鉢などもOKですが、
素材状菌類の繁殖が進みやすいようです。
※経験上経過がイマイチ

根が十分に張り切るまでは、
全体的に株に比べて少し小さめの鉢で栽培すると
格段に難易度が下がります。

この理由は単純に鉢が小さいと
用土量が少なくなるため、
根の行き届かない範囲の用土に
無駄な水分が残ることを防止できるからです。


■日照
一部の真夏の直射日光を避ける品種以外では、
在来の植物では信じられないほどに耐性があります。
特に葉の白い粉は日焼け防止の効果もあるので、
白みの強いものは激しい日光を好むものが多いです。

ユーカリはあくまでも樹木なので、
基本は花草よりも多くの日光を必要とします。

また日光は蒸散と吸水の少ない西AZのユーカリの
用土乾燥を促す効果もあります。

株だけではなく、鉢や用土にも良く日光を当てることで、
根の成長促進と乾燥力強化につながります。
これはかなり大きく成長に差の出るポイントです。


■風通し
全体的に風通しの良さは重要です。
特に東AZのユーカリと比べると大きく差の出るポイントです。

目安は気温自体は暑くても良いので、
人間が不快になるようなジメジメした空中湿度を避けます。
風が良く吹いて外でも涼しいなと感じる場所が良いです。

私がユーカリに適したような
湿度の低い国を訪れた際の経験談ですが、
気温が30℃以上あったとしても、
長袖の白い服を着ている方が涼しいのです。
このような湿度の低い環境がユーカリには最適になります。

また周囲に他の植物や壁などがない場所の方が
格段に風通しが良くなります。
ただし強風による転倒には注意が必要です。


■水分管理
西AZのユーカリ栽培を左右するとても重要なポイントですが
用土と日照、風通し次第では
そこまで気を使わなくて良くなります。

日本の多くの植物では用土表面が乾き始めたら
水遣りを行うという指標がありますが、
それでは少し多すぎるきらいがあります。

どちらかというと用土が中の中まで
ほぼ全乾きする寸前がベストな水遣りタイミングです。

このタイミングは本当に
置き場所や根の張り具合で大きく変わります。

例えば1のグループに属するmacrocarpaでも、
用土と鉢サイズが適切で真夏に直射日光下に置くことで、
ほぼ一日で完全に用土が乾くということになります。

逆に用土の保水性が高く、置き場所の日照が悪く、
根の張りも不十分である場合には、
真夏でも一週間経っても用土が一向に乾かないこともあります。

ユーカリ全般に言えることですが、
特に西AZのユーカリでは、
用土が良く乾き、良く水を与えるといったサイクル
最も健康な株を安定して育てられる要素になります。

そのためには先述した通り、
用土と日照、風通しがキーになってきます。


■肥料
良くあるマグァンプなどの肥料は
リン酸分が多くなっています。

日本の多くの肥料は花を綺麗に咲かせるものが多いので
自ずからリン酸分が多めに設定されています。

オーストラリアの土壌にはリン酸分が存在しないため、
ユーカリにはほとんど役に立ちません。
品種によっては害にさえなる程です。

基本的に商用栽培でもない限りは
肥料を全く与えなくても栽培は可能ですが、
成長期の液肥などはある程度の効果が見込めます。

その際にはリン酸分が少ない肥料や
微量要素(鉄分など)が多いものを選択します。

我が家では根菜用のカリウム分の多い肥料なども
相応に効果が出ていることを確認しています。

また石灰や化成肥料を与えすぎると、
土壌のpHが上がって、アルカリ寄りになります。
そうなると鉄分欠乏の症状が現れることがあります。

一部、高pHを好むユーカリもありますが、
基本ユーカリは弱酸性~酸性の用土を好みます。
肥料の与えすぎによる高pHには注意してください。


まずは入門編と言われている西AZのユーカリを育ててみて、
西AZのユーカリの育て方に慣れることが先決です。

西AZのユーカリは外観の面白いものや、
美しい花を咲かせるものが多いので、
是非とも育ててみてください!

# by eucalyptus_k | 2014-09-01 17:02 | ユーカリ(栽培知識)
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